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01 それから

『駄犬⇒金狼』 第1巻、発売中です!


書籍化にあたり、大幅な加筆修正をさせていただきました!


プリムラやマザーのサービスシーンはもちろんのこと、プリムラがおじさまを好きになるキッカケとなった『初めての体験』が明らかに……!

また勇者ざまぁも新たに追加! あの勇者の最期が描かれています!


さらに全ての始まりとなった、ゴルドウルフの『初めての追放』がついに明らかに……!

若きゴルドウルフの姿は必見です!


そして、第1巻の最大の目玉となるのは、勇者の始祖である、ゴッドスマイルが『初めての登場』……!

世界最強勇者の姿を、ぜひその目でお確かめください!


まさに第1巻は『初めて』だらけ……!

目にしたあなたはきっと、『初めての衝撃』を感じていただけることでしょう!


そして読んでいただければWeb版がさらに楽しくなりますので、ぜひお手にとってみてください!

 創勇者(そうゆうしゃ)デスディーラー・リヴォルヴが堕天し、彼が支配していたグレイスカイ島はマザー・リインカーネーションの管理下に置かれた。


 その中では、壮絶なる勇者サゲが行なわれているという。

 となれば、いくらゴッドスマイルお気に入りの大聖女であっても、許されるはずはない。


 勇者たちは証拠を掴むため、息のかかった記者や一般人を送り込み、真写(しんしゃ)に収めさせようとした。

 だが、島内にある『スラムドッグランド』までは撮影できるのだが、その最深部にあるという『勇者邪悪駆逐記念館ゆうしゃじゃあくくちくきねんかん』は記録玉を無効にする魔法結界が張られており、一切の撮影ができなくなっていた。


 しかし、それ以上に謎だったのは……。

 スパイとして送り込んだ者たちが、戻ってくるなり口を揃えて。



「そんな施設はありませんでしたよ。それよりも勇者様、一緒にいる所を見られたら恥ずかし……いや、恐れ多いので、これからは距離を置かせていただきますね」



 それまでは絶対服従だった彼らが、やわんわりとした否定な態度で、去っていくのだ……!


 彼らが頼りにならないとわかった勇者たちは、今度は自分自身でグレイスカイ島に乗り込もうとする。

 その結果は、言うまでもないだろう。


 勇者の船は海が荒れてもいないのに、グレイスカイ島に近づくこともできない。

 勇者の船は海が荒れてもいないのに、嵐に飲まれたように破壊されてしまう。


 アップアップと溺れて助けを求める勇者たちの横を、『スラムドッグランド』の送迎船が横切るという光景が日常のものとなっていった。


 すると、この『エヴァンタイユ諸国』において、勇者たちの地位が目に見えて下がっていくのがわかった。


 相手がリインカーネーションという人物だっただけに、勇者上層部は証拠を掴んでから動きたかったのだが、そうも言っていられなくなってしまった。


 彼らは標的を変更し、『エヴァンタイユ諸国』の王たちに圧力をかけ、とある法案を制定させようとする。


 その名も『スラムドッグランド禁止令』……!

 グレイスカイ島への渡航を全面的に禁止し、違反したものは厳しく罰せられるというもの……!


 ネズミの巣の中に手を入れることができなければ、壁の穴ごと塞いでしまえという作戦である。


 そんな悪法が施行されてしまっては、いくらオッサンでも、万事休す……!?

 どんなに優秀な再教育施設を作ってみたところで、その場所に行くルートを通行禁止にされては、閉店ガラガラ……!?


 しかし、タッチの差であった。


 『戴冠式』が行なわれたのは。


 ハールバリー小国の王女バジリスが、『ゴーコン』を終え、女王の座に就いたのだ。


 しかも、それだけではなかった。


 なんと……!


 『エヴァンタイユ諸国』の、他の小国である、『キリーランド小国』『ガンクプフル小国』『ロンドクロウ小国』においても、新しい女王たちが続々と誕生……!


 この世界においても過去に例のない、『四国同時の戴冠式』が執り行われたのだ……!


 これは、いくつかの不幸が重なっておきた、偶然(●●)であった。


 まず、先の『ゴーコン』において、『キリーランド小国』『ガンクプフル小国』『ロンドクロウ小国』を統治していた国王クラスの者たちが、勇者の反逆に加担した者として、世論的にも物理的にも失脚してしまった。


 こういった緊急時のために、各国には『王位継承順』というものが定められている。

 これは、王が引退や死亡した場合、次に国王となるべき人物をランクづけしたもの。


 この『エヴァンタイユ諸国』は、大国である『セブンルクス』が実質支配しており、各国にはセブンルクス国王の息のかかった者たちが要職として送り込まれてる。

 『セブンルクス王国』自体が勇者組織とべったりなので、各国の首脳陣たちも『勇者派』の者たちが多数を占めていたのだが……。


 しかし近年においては、『勇者反対派』が急激に勢力を拡大しつつあった。


 その理由はふたつあるのだが、ひとつ目は言うまでもないだろう。


 そう……!

 『スラムドッグランド』の存在……!


 興味本位で同ランドを訪れた各国の民が、少しずつ『勇者サゲ』へと転向していったので、『勇者反対派』を推す世論が醸成されていったのだ。


 そしてもうひとつは、ゴルドウルフがグレイスカイ島を訪れる前に行なわれていた、『合同クエスト』の存在。

 これは、『エヴァンタイユ諸国』の王族の子供たちが集まり、ひとつのクエストに挑むという、定期的に行なわれている国家交流のイベントである。


 しかしその実情は、『セブンルクス王国』のドラ息子だけが活躍し、他の小国の者たちを屈服させて、力の差を諸国に広めるという、ただのヤラセであった。


 ちなみにその『合同クエスト』に参加していたのは、以下の1名の王子と、4名の王女たち。


 セブンルクス王国 ボンボンボーイ王子

 ハールバリー小国 バジリス王女

 キリーランド小国 ジャンガリアン王女

 ガンクプフル小国 ロボロフ王女

 ロンドクロウ小国 ゴールドベア王女


 セブンルクスは王位継承順の高い者を選抜していたのだが、他の小国は、どうせ引き立て役にされるのはわかっていたので、王位継承順の低い者が選ばれていた。


 ハールバリー小国については別の者が行く予定だったのだが、王位継承順が最も高いバジリスが立候補。


 彼女の父親である国王や大臣たちが「笑い物になるだけだ」と止めたのだが、バジリスは「とあるオッサンから勧められたから」という、わけのわからない理由で、半ば無理やり国の代表となった。


 その『合同クエスト』は、ボンボンボーイがちぎっては投げ、ちぎっては投げするひとり無双。

 他の王女たちはひたすら足を引っ張ってしまい、最後は泣きながらボンボンボーイのハーレムに入りたがった。


 ボンボンボーイは王女たちに騎馬を作らせると、その上に跨がって凱旋。

 『小国は大国に従ってこそ、真の世界平和が得られる』というメッセージを、民にこれでもかと知らしめたのだ。


 ……という、シナリオになるはずであった。


 しかし蓋を開けてみれば、すべてが真逆に終わる。

 ボンボンボーイは終始ヘタレっぷりを晒し続け、バジリスをはじめとする王女たちが、快刀乱麻の大躍進……!


 しかもセブンルクスの関係者が、裏でコソコソやっていたというインチキまでバレてしまう。

 そして例によって全国中継されていたものだから、国民たちの大顰蹙を買ってしまったのだ……!


 これがきっかけで、本来は『王位継承順』が下位であった、ジャンガリアンとロボロフとゴールドベアが一気に上位に躍り出る。

 さらに三人が三人とも『勇者反対派』を表明……!


 これらの『偶然』が、まるで歯車のようにガッチリと噛み合い……。


 四つの小国において、幼い女王たちが爆誕……!

 勇者たちを排除するための、新たなる力となって、芽生えたのだ……!


 こんな体制下で、『スラムドッグランド禁止令』の法案など、俎上(そじょう)に上がるはずもないことは、もはや言うまでもないだろう。

現在連載中のもうひとつのお話

『ヘル・クラフト 追放天使、地獄をクラフトする!』

こちらは第2章のざまぁに突入しております!

このお話が面白いと思った方は、楽しんでいただけると思いますので是非読んでみてください!

このあとがきの下に、小説へのリンクがあります!

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― 新着の感想 ―
[良い点] いやはやとんだ偶然だ~(笑) グレイスカイに行く前に、こんなエピソードがあったとは・・・ 勇者たち、こんなことなら王様たちが失脚しないように、庇っとくんやったな♪ つまり、エヴァンタイユ…
[気になる点] 面白いのですが、気になる点があります。 復讐するのは勇者なのですが、勇者は男性しかなれないのですか? またゴッドスマイルの子孫が一万とあるが子孫は復讐対象外? また、勇者をこのまま復讐…
[一言] ハールバリーにいまさら勇者一族の圧力が効くわけがない。 他の小国が裏切らなくても、ボンボンごときバジリスにコテンパンにされてましたよ。 セブンルクス王室もバカばっか。
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