31 これまでの登場人物紹介3
この登場人物紹介には、第4章のネタバレが含まれているのでご注意ください。
--------------------その他の人物
●ミグレア・ダーティサッド
魔導士の名門『ダーティサッド家』のひとり娘。
親が営んでいる『大魔導女学園』のカリスマ師範として活躍していたが、大怪我をしてからは表舞台からは姿を消した。
かつて何度も命を助けられたゴルドウルフに恩義を感じており、いつかは会って謝礼をしたいと思っているが、どうしてもゴルドウルフの前に行く勇気がない。
女子高生カリスマモデルの『ビッグバン・ラヴ』のプロデューサーでもある。
『ビッグバン・ラヴ』は勇者からの引く手も数多なのだが、ミグレアがプロデューサー権限ですべてシャットアウトしていた。
しかし今章において、神尖組からの入隊式の招待を応諾し、『ビッグバン・ラヴ』のふたりをグレイスカイ島に派遣している。
ミグレアはゴルドウルフがグレイスカイ島にいることを事前に察知しており、何かあったときのために彼女たちを向かわせていたのだ。
『ゴーコン』の際に『大魔導女学園』の生徒たちが応援に駆けつけたのも、彼女の差し金である。
●クーララカ・パッションフラワー
ホーリードール家でメイドとして働いていたが、ゴルドウルフの推薦により、『スラムドッグマート』の店長として就任した女性。現在では方面部長の地位にいる。
直情的で挑戦的、ギャンブル好きの危険な性格だが、『聖女従騎』としての経歴を生かし、同店に貢献している。
今章ではグレイスカイ島の視察のためにゴルドウルフに同行。
しかし神尖組に手出しをしてしまったことでゴルドウルフとは離ればなれとなり、野良犬マスクの関係者として指名手配されてしまった。
逃亡生活の最中に、ジャンジャンバリバリ扮するシャンパンアケマクリに捕まる。
『狭間ルーレット』にかけられ、生死の境をさまようも、ゴルドウルフの眷属である『空の骸』によってあるアイテムを与えられ、それを使って再び逃走に成功。
その後、火事場泥棒同然のジャンジャンバリバリと再会。
殺されかけるも最後にチェスナを守りたい一心で、ずっと抜けずにいた聖女従騎の剣、チャルカンブレードを抜く。
チャルカンブレードにはかつて彼女が斬った母親、センティラスが宿っていた。
センティラスの力を得て、クーララカは完全復活。
グレイスカイ島から勇者を一掃するべく、『わんわんクルセイダーズ』という反乱軍を結成。
ワイルドテイルたちを蜂起させるに至った。
●センティラス・パッションフラワー
北東の国、プジェトで暮していた大聖女。
みなし子だったクーララカを引き取り、我が娘のように育てていた。
本来、聖女というのは、みなし子を引き取ってはいけない決まりがある。
センティラスは聖女としての立場が悪くなるにもかかわらず、クーララカをのびのびと育てた。
成長したクーララカは恩返しのために、聖女を護る騎士、『聖女従騎』の道を選ぶ。
厳しい試験をくぐり抜け、最年少騎士となった。
それからクーララカの活躍が始まるのだが、皮肉にもそれは、彼女がみなし子であることを喧伝してしまう結果となってしまう。
センティラスはある勇者に脅されていて、口止めのために身体を捧げていた。
そのことを知ったクーララカは激怒して寝室に乱入、勇者に襲いかかるが、センティラスが庇って斬られてしまう。
受けた傷は深く、しばらく病床に伏せたのちに他界。
彼女はクーララカが投げ捨てていったチャルカンブレードを抱き、最期の瞬間まで、クーララカのことを気にしていたという。
●ミスミセス
ゴージャスマートでジェノサイドナックルの下で働いていたが、度重なるパワハラに堪えかね、スラムドッグマートに転職した女性。
ゴージャスマートにいる時は性別を理由に万年ヒラ店員だったが、ゴルドウルフは彼女の能力を見抜き重用する。
今では方面部長という要職に就いている。
当人に全く自覚はないのだが、色っぽい容姿にナイスバディ。
しかも甘い吐息まじりのしゃべり方をするので、彼女の接客を受けた男性はみんなモジモジするという。
マセリアという小学生の娘がいる。
今章では目立った活躍はないが、最後のビーチではスリングショットの大胆水着を披露した。
●ザマー・ターミネーション・ストロードール
キリーランド小国では知らぬ者がいない、聖女の名門『ストロードール家』の大聖女。
母親のようにやさしさに満ちた笑顔と、慈愛あふれる心で多くの人々に親しまれてきた。
しかしそれはあくまで表向きの顔で、実態は嫉妬の女王。
裏では妹たちと結託して、他のライバル聖女の悪評を振りまき、時には実力行使で蹴落としていた。
それもこれもゴッドスマイルのハーレムに入りたいがためだったのだが、いくら努力してもお声がかかることはなかった。
それなのにホーリードール家は、ゴッドスマイルからのハーレム入りの誘いを何度も断っていると知り、一方的に敵視するようになる。
グレイスカイ島にホーリードール家が訪れていると知るやいなや、配下の聖女たちを引きつれて勇者軍に加勢。
ありとあらゆる汚い手を使って野良犬軍をを圧倒、リインカーネーションとプリムラに一生治ることのない傷を顔に与えることに成功する。
完全勝利かと思われたが、神の奇跡のようなあり得ない事態に連続して見舞われ、逆転されてしまう。
しかも逆に自分たちの顔に一生治ることのない傷が残ってしまった。
グレイスカイ島から祖国であるキリーランド小国に帰国したときには、彼女たちの悪事はすでに国じゅうに知れ渡った後。
ストロードール家を讃える像はすべて撤去され、ホーリードール家のものに換えられており、彼女たちの居場所はどこにも残されていなかった。
●ブリギラ・ストロードール
ザマーの妹にして、自称『ストロードール家の良心』。
清楚で可憐な見目、誰に対して丁寧な言葉遣いで高い好感度を誇る聖女。
しかしその実態は銭ゲバで、事あるごとに寄付を要求し、断られると「地獄に堕ちる」などと言って脅す。
虫も殺せないような顔をしているが、ナイフの名手。
また乗馬も得意で、逃走などの際には彼女のワイルドなライドテクニックが発揮されるという。
●ベインバック・ストロードール
ストロードール家の末っ子にして、自称『ストロードール家の天使』。
幼子らしい無邪気な見目と、天真爛漫な性格で多くの大人たちを虜にしてきた。
しかしその実態は、死刑囚の魂が取り憑いた人形のように、狡猾で残忍。
潜入とトラップのプロフェッショナルでもある。
小さい身体を活かして蜘蛛のように這い回り、盗撮をして弱みを握ろうとする。
弱みがなければ罠を仕掛けて作り出し、捏造もいとわない。
●ビッチ・ザ・マッチレス
かつてゴルドウルフと同じ勇者パーティに所属していた聖女。
勇者に取り入ってハーレム入りし、自分の子供を勇者組織に送り込もうとしている。
しかし彼女が関わった勇者は、軒並み失墜して堕天する運命にあり、その野望はいまだ達成されていない。
セミロングの黒髪とあどけない顔立ちで、学校のこと以外は何も知らないような優等生として振る舞う。
清楚でおしとやかな見た目と、上品な口調のため育ちが良さそうに見えるが、それらは男に気に入られるためのポーズでしかない。
見切りを付けた男の前ではその本性を表すのだが、誰もが愕然とするという。
今章では、彼女の意外なる生い立ちが明らかになった。





