鋼刃武装メタリオン第六話 俺の相棒ガリオン
思い付きとノリのため、ノリで本日二話目!
読んでくれてる方は感謝し続けております
「えっ、すずねえ…いやいや、手招きしてるけど…ここって…どうみても…」
THE三途riverだよ!
三途の川だよ。ほら、渡し船の上にいるし手招きしないでくれ。俺は死にたく無いから
「まだそちらには行けないけど」
でも、それでも死んだ姉さんの近くに行きたく渡し船の端まで歩いていく
「こうちゃん…こうやって会うのは、久し振りね?」
俺が、渡し船の端まで行くとすずねえ自身が近づいてきて抱き締めてくれた。
すずねえは俺の四歳年上の姉さんで、いつも俺をちゃん付けで呼び子供扱いをしていた。
俺とメタリオンが出会ったあの日に、
母さんと同じ様に俺を庇い。
怪人により心臓を一突きされ絶命した。
昔は良く子供扱いするなよなと、反発していたが……今はそれが酷く懐かしい
抱き締められると凄く暖かくて、もう触れる事が出来ないと思っていた柔らかさに俺の目からは自然に涙が出て、喋りたいことが沢山あって口を開けようとする
「喋りたいことが色々あるけど…今はここまでだけ。でも、こうちゃん逹が、頑張ってくれたら、またすぐに触れ合えるからね」
俺が口を開くよりも早くすずねえはそれだけ言うと、まるで幻のように姿は消えた
「ハッ、生きてるのか?点滴を受けているが脈はあるよな?」
確か……急な餓死を覚悟するような空腹に置かされた俺はそのまま気を失って…三途の川に行ってた気がする
まぁ、覚えては無いが良いことが合ったのかもしれない。だって心が暖かいからな
「あっ、起きたんだ?鋼君。ちなみに二日ぶりね」
くっ、泉さん死にかけた人間への挨拶の割には軽くないか?
それでも心配はしてくれたのだろう?
ここは多分研究所にあった医務室と、思われるが、端には大量の食べ物のゴミ。
今も、泉さんの手には俺の身体を拭くためと思われる布が握られてるからな
その後、この施設には、主が残したのだろう様々な食料や道具があり、泉さんはその内米を使い何とお粥を作り食べさせてくれた。
(ちなみに梅干しは緑色で、味は梅干しそっくりだった。どうやら梅はこの世界には無いらしく似たような物を使って作られた梅干しのようだ)
「と言うわけで倒れた理由は単なる空腹ね。」
食事を終えて、暫くしてから泉さんは説明をしてくれたが、纏めると…
①倒れた理由は、メタルパワーで、使うエネルギーは俺自身のカロリーで、使いすぎて空腹でぶっ倒れた
②空腹を感じる前から、実は餓死しかけるほど、お腹が空いていたが、ホルムンクスは、人間の感覚を再現しきれて無いのか、痛みや空腹など感覚を感じるまで
タイムラグが有るとの事。
③タイムラグがあるため、メタルで、カロリーを使いすぎて空腹だったのに、それに気付かず餓死寸前まで解除しなかったと言うこと
④このタイムラグだが、二、三日普通に生活していれば魂がホルムンクスの肉体に作用し元の体と同じ様に感じるようになるとのこと
⑤泉さんは空腹で倒れた俺を医務室まで運び点滴で栄養補給等の処置をし、目が覚めるまで俺の世話とこの場所の確認をしていたらしい
「分かった事は、凄い錬金術と言うものと科学を使うトゥール・ブーシと言う研究者が立てた事と、私逹の魂が入ったホルムンクスを作ったのも彼で、年齢は120歳で、エルフと呼ばれる長命種族と言う事だけ」
あっ!流石に異世界だ!
エルフがいるのか?会ってみてえ!お約束だとイケメンだよな。
他は何の情報も無かったらしいが、作られた物を見る限り自分よりも天才で下手すると俺の親父以上であるのは間違いないとの事
ちなみに、色々と聞き終わってから二日間感覚を元の体に近付けるため普通に生活した
泉さんは、俺が寝てる間に馴れたらしく、俺が感覚をなれさせてる間に、自分の能力をチェックし続けていた
結果
①ヒーロー計画で、作れるヒーローは今の所三形態で1つは壊れたメタリオンで埋まっている上にロックされてるらしく操作出来ないとの事
②ヒーローに入れた道具をただ、外して出す事は出来ないが交換すれば出せる
③サイドキックと言う物も選べるらしく、サイドキックは、現在システムリオンで二形態まで登録可能。
1つは既に埋っていて同じく枠が埋まってるらしい
そして、今日……遂に外へと出ることになり、現在は研究者の外で、周りは草原だ
服は見つけたこの世界の物と思われる所謂ファンタジーな服装で、泉さんも動きやすさ重視のズボンだ
「着鋼!めたりおん」
取り合えず一番近い村まで距離があるため、来るかどうか分からないが早速サイドキックを呼ぶために変身した
「来い!ガリオン」
ガリオンとは、前の世界で俺の相棒と呼んでも言いバイクでLink of nerve system略してリオンシステム。
メタリオンと神経で繋がってるように命令が可能な自立行動可能なAIを搭載してるらしいバイクだ
らしいと言うのは、製作者父さんで泉さんでも、理解できない技術が使われているからだ。
「…ここ…異世界よね?まさか本当に来るなんてね…」
ちなみに呼んだのは、名前が合ったから元の世界に置いてきたけど、試すだけはタダだしと言うことだ。
かなりの速度でまるで透明なライダーが乗ってるように自動でバランスを取り、走るガリオン。
「くぅぅう」
俺の隣に並んでいた泉さんを引き殺すような勢いで、走ってきたガリオンは、驚いた泉さんが下がろうとして足を絡め転けると急停止し、それから俺の前で止まる。
泉さんは悔しそうにガリオンを睨む
「相変わらずだな…ガリオン…泉さんは相棒だからな」
前の世界でもガリオンのAIは、俺を守ろうとしてるのか、女性が近づくと、怪我はさせないものの強引な方法を良く取っていた
相変わらずの行動に俺は呆れながらも、前の世界と変わらないガリオンに股がり、燃料タンクを優しく撫でる
「ガリオン移動したいから、泉さんも乗せてくれよ?」
ガリオンには、メタリオンのように何処からか追加パーツを呼び出して装着出来るのだが、俺が頼むと仕方ないとばかりに数秒してから、サイドバイクを装着する。相変わらず反応が何処か人間らしいAIだ
「相変わらず…アンタとは仲良くなれそうも!イタッ」
文句を言いながらもサイドブツブツ呟きながらバイクに片足を乗せた所で、ガリオンが前進。完全に乗っていた俺は、何ともないが、片足だけ乗っていた泉さんは強制股割きに…
「ガリオン、泉さん…頼む」
そんなやり取りの最中に、気のせいだろうか声が…助けてと言う声が…聞こえた気がする。
泉さんには、聞こえなかったようだが、
俺は怒鳴るように声を上げて、泉さんが乗ると同時にガリオンを走らせる
「気のせいなら良いが…」
そう気のせいならタダ俺が焦っただけで済む。でも、気のせいじゃ無いなら…
「いた!」
全身に傷をおった小さな男の子と、子供をを囲む緑色の小さな鬼のような物が四匹。それぞれボロボロの武器を子供の命を奪おうと振り上げようとしていた
やっぱりヒーローには、バイクですよね。
そして、ヒーローを呼ぶ方法として一番は
誰かの助けてと言う言葉ですよね