表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

3話 自称神(ロリ) !現る!

急いで書いていたもので、滅茶苦茶な文かもしれませんが、楽しく読んでいただけたら幸いです!

俺は夢を見ていた。

それは、俺が子供の頃の夢だった。


「由紀ー、こっち来いよー! 」


「待ってってば、危ないよー? 」


「本当にキミ達は仲がいい……」


「〇〇、お前だぞ! 」


あぁ、あいつの名前……何だったか……

夢に映る子供の頃の自分達を見ながら、一人顔のぼやけた旧友の事を考える。

小学3年の頃に転校して、それからずっと顔を見ていない。どこで何をしているのだろうか。


「よっと、そんな離れてないでさ、もっとこっちに来いってば」


「ひ、引っ張らないでくれ! 」


「あはは、〇〇ちゃん真っ赤だねぇ 」


「由紀、からかうなぁ! 」


「お前も絶対俺が――――」


あぁ……聞きたい……もう少しこの先の話を、夢を見させてくれ……。


ふわふわ、とした感覚から現実へ引き戻される感覚が分かる。

すっ、と俺の頭に桜の花びらが落ちた感覚が伝わってきた。次にベンチのヒンヤリとした感覚が頬を撫でる。

重い瞼を上げると、最初に映ったのは夕暮れの空。なぜ俺はこんな所で寝ているのか、ふと、疑問に思うと後頭部や頬に痛みを感じた。


「……あれも夢じゃないのか? 」

「むむ?起きたか!」


空からロリが落ちてきた、俺はそう記憶している。呟く俺の声に反応したのか、ブランコの方から声が聞こえてくる。

重い体を起こすと、確かに幼い少女がこちらへ歩いてきた。近所の子供では無いことは間違いない。恐らく、降ってきた(?)女の子だろう。


「な、なぁ…君は」

「人に名を聞く時は、自分から名乗る、学校や親から習わんかったのか?」

「す、すまん…朧月(おぼろづき)冬流(とうる)

「イワナガヒメ、イワナで良い」


イワナガヒメと名乗る少女は、どこか年寄り臭い話し方をしている。

ショートボブに切られた銀髪、小柄な体型、それに似合わない獲物を捉えるような肉食獣のように鋭い目。どう見ても見た目と話し方が合っていない。


「って、そうじゃない! お前は何だ!何で空から降ってきた!?」

「あ、それがじゃな! 聞け!私の妹のコノハがな! 私を天界から突き落としたのじゃ!」

「は? 天界? 突き落とした? 」


この子は何を言っているのだ。

単語の意味は分かる、が、言葉の意味がわからない。おちょくってるのか?

もし、天界とやらが本当に存在するのならこの子は何者だ。

考え込む俺の内心を悟ったのか、イワナと名乗る少女はこんな発言をしてきた。


「多分、お主は信じんと思うが私は神での、最近ゴロゴロとゲームをしておったら、仕事をしろ、と妹に突き落とされたのじゃ」


「自業自得じゃねぇか !!」


なんだ…神様って、みんなこうなのか。

いや、でも…それなら落ちてきたことに納得がいく。


「それでじゃな? お主にラブコメをしてもらわねば、私は帰ることができぬ。神である私を天界に返すためにお主にはしっかり働いて貰うぞ」


「断る」


「即答じゃと!? 待て待て、よく聞け!ちゃんと出来たらご褒美あげるから! 」


「俺は子供か!! 」


「お願いお願いおーねーがーいー! 」


見た目通り中身子供なんじゃないか?と疑うほど泣きじゃくる自称神。

しかし、泣かせたままだと罪悪感も湧く。


いや、被害者俺だけどな?


「はぁ……仕方ねぇ、とりあえず俺ん家に来い、作戦会議だ」


「本当!?ふっふっふ、流石は私じゃ……」


うぜぇ……さっきまで泣きじゃくってたやつが……。


こうして、衝撃的出会いにより家に(自称)神が住まうことになったのだが……。



この後、母や妹、幼馴染みを説得するのに数時間かかったのは別の話……。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


指摘や感想などをお待ちしております。

次話もよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ