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テクノ・ライフ  作者: カリンカ
9/18

━メタル・ライフ━

ブライトはブラックを肩に背負う。

「ねぇ…あんた一体、何者なのよ?いきなり襲ってきて…」

「…SEED WOMAN」

「ん?何て…」

SEED(シード)と呼んでくれたらいい。それが私の名前」

「そ、そう…で、あんたはなんでこの森にいるのよ?」

「さっきと聞いている事が違うようだが」

「ああもう、面倒ね」

「私はこの森を護るためにここにいる。私はこの森に踏み入る者を許さない」

「ずいぶん物騒じゃない?でも、その行方不明になった娘には何もしなかったの?」

「…あの姉妹はこの森が好き。だから私たち、この森に棲む皆があの姉妹を好き。だから助ける。それだけ」

「へぇ。それで、あの娘はどこに?」

「貴様は黙るという事ができないのか」

「はいはい、悪かったわね」

ブライトは文句を垂れながら、シードについていく。

いつしか森には、生物の気配がするようになっていた。ブラックがもし起きていたなら飛び上がって喜ぶだろう。

数分歩いたのち、シードは歩みを止める。

「ここにいるの?」

「ああ。昨日、近くの崖下に倒れてるのを見つけた」

シードの目線の先には、大量の葉っぱの上に眠っている少女の姿があった。

歯車をあしらったモチーフのついた白い大きな三角帽に基盤のような模様の緑色の上着。下には薄い桃色の服を着ており、透明な水色のスカートに、またも歯車をモチーフにしたスカートを重ねている。左腕には大きな青色と白色の物体を装着している。

「この娘が…あたしたちの探してた娘?」

「レイニーズに頼まれたと言っていただろう。間違いはない。私はあの姉妹のことはよく知っているからな」

「まだ意識は戻ってないの?」

「残念だが、まだだ。かなりひどい怪我をしていたからな…これでは彼女に申し訳が立たない」

「うーん…ブラックの意識があればなぁ」

「どうにかなるのか?」

「どうやらこいつ、傷を癒せるらしいから…あたしもやってもらったし」

「そうか…すまない」

「い、いや別に謝らなくても…もう過ぎた事なんだし」

そう言って、ブライトはブラックを地面に寝かせた。

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