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加害者の家族  作者: Nagare〆
大切なもの
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『今』

私は、夫婦でありながら夫の事をよく知らない。



はじまりが特殊だったせいなのか、

私が知ろうとしないせいなのか、

夫が話さないせいなのか、


理由はともかく、ほとんど知らない。



過去の女性の話は、

聞けば特に隠さず話してくれるけれど、

聞かない限り話そうともしないし、


仕事や友人についても現在の事については、

家に戻るとマメに話してくれるので、

かなり詳しく知っていると思うけれど、

出会う前については、ほとんど知らない。


唯一、知っているとすれば、

バツイチだってことかな?


子供は、出来なかった?作らなかった?のか、

いなかったって事は言ってた。


あっ、それと、

飲み屋のお姉ちゃんや風俗のお姉ちゃんとかと

付き合った事もあったらしいって事は知ってる。



仕事については、

私に会う少し前に長く働いていた職場で、

リストラにあった事は知ってる。


それ以外の仕事については、

まだ、何かやっていたみたいだけど知らない。


まあ、私も詳しく聞かないからだけど、

細かい事までは何一つ知らない。


義理の父母についても、

義父は、10年以上前に亡くなっているらしいし、

義母についても何度か会って

話をしたことはあるけれど、

義理の弟夫婦と遠方で同居しているので、

詳しくは知らない。


友人は、

何人か亡くしていると聞いたことがあるけれど、

性格的に、嫌われはしないけれど、

それほど友人も多くないせいか、

現在でも付き合いのある人って少なそうな気がする。


こうして考えてみると、

私、夫の事って何も知らない。


これで夫婦だなんて、

よく言えるよなぁとか思うけれど、

ホントに全く知らない。


と、同時に、興味もない。


過去の話なんてどうでもいい。


私は、『今』しか興味がないから。











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