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夢の中にいるみたい
何を言っていたか、イマイチ覚えていない。
まぁ。。。書類を見れば言いたいことはわかる。
ヒモなしスウェット?
そんなのあの人着ないし。。。
あ、下着もヨレヨレのしかなかったはず。
新しいの買ってこなきゃ。
「お部屋、明日の昼には入っていいそうです。」
入っていい。。。って、私の家よ。
「車は、明日の午前中にはお返しできますので、署の方へ取りに来てください。」
勝手に持ってったくせに取りにこいって何なの。
何か、とにかく疲れた。
「いや、お待たせしました。」
母と年配の刑事が戻ってきた。
と、同時に母が、まるで子供のように
目を輝かせながら話しかけてきた。
「ねぇ、ねぇ、私、こんなのはじめてよ!
まるでドラマみたいね!」
。。。この人は、本当に理解できない。
「本人もかなり反省していてね。
奥さんの事、すごく心配していますよ。」
「。。。。。。」
もう、何も考えたくなかった。
とにかく疲れた。
「今日は、仕方ないから止めてあげるわ。
あっ、刑事さん、タクシー呼んでくれます?」
そうか。
あの家に行くんだ。
まるでどこかの遊園地にでも来たかのように、
はしゃく母を眺めながら、
ぼんやりとこれからの事を考えていた。
弁護士。。。探さなきゃ。




