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加害者の家族  作者: Nagare〆
あとで
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誰よりも会いたくない人

「どうしてこんなことに。」


この人に頼らなければいけないなんて。。。


誰かに迎えに来てもらうようにって言ったって、事が事だけに誰でもいいってものじゃない。

口外されないように。。。と、考えた結果、

母しか思いつかなかった。


この人、

自分に不利になることは絶対に口にしないから、

人に言いふらす心配はない。



「コンビニ強盗ってどういうこと?

何やってるの?」


私が、聞きたい。


「本当にあなたは、面倒事ばかりね。」


おっしゃる通り。



「舞衣さんのお母さんですか?」


年配の刑事が母に話しかけた。


「はい。この度は、娘がご迷惑をおかけしまして。。。」


「。。。。。。」


私は、何もしてませんが。


「あの人、何か怪しいとおもっていたんですよ。」


「えっ?どういうところが?」


「だって、こんな娘と結婚するなんて、どこかおかしくなければ無理でしょう?」


「。。。。。。」




いい加減。

なれているとはいってもうんざりだな。



「。。。えっと。

娘さん、かなり動揺しているようですから。。。」


「あらあら、翔ちゃん。ばあちゃんですよ。

ママのせいで、

こんなところに連れてこられるなんて

大変だったわねぇ。」


刑事の話など聞く気はないようだ。

翔太の姿を見つけると、

私から奪いとるように抱き上げた。



「。。。あの。」


「帰っていいんですよね。孫が可哀想だわ。」


「えっと、少しお話を。。。」


「えっ?!私まで巻き込まれるの?嫌だわ。」


「いえ。。。すぐに終わりますから。

参考までに智幸さんについて、

いくつかお聞きしたくて。」


「。。。仕方ないわねぇ。早く終わらせてよ。」



母は、私の顔を一度も見ることなく、

大騒ぎしながら部屋を出ていった。



「。。。えっと。あの。。。」


また、この人が良さそうな不利をしながら

誘導尋問する刑事と二人きり。


。。。いや、翔太もいる。


「ごめんなさいね。でも、嘘はついていません。

元気ではありますが高齢なのは確かですから。」


「。。。まぁ。えっと、大丈夫?」


こんな事で気を使われても。。。ね。


「夫には会えないんですか?」


「今は無理です。

一通り話を聞いてからになりますが、

面会はできるようになりますから。」


「いつから?」


「。。。それは、何とも。

面会できるようになったらお電話します。

ただ。。。」


「?」


「着替えとかないですから、

持ってきてあげた方がいいかと。。。」


「。。。。。。」


「まだ、面会はできませんが、差し入れはできます。でも、紐などがついた服はダメですから。」


ヒモ?


「自殺防止のために、そういうものに使えそうなものの差し入れはお断りしています。

あっ、今、

細かな事が書いた書類をお持ちします。

差し入れ受け入れ時間等も書いてますので。」



自殺。。。って。



。。。。。。。。。




身体中の力が抜けていく気がした。


今、私、夢を見ているの?


まるで現実味がない。












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