疑われてる
うんざりするやり取りの末、
刑事も私も黙りこんだ。
嫌な雰囲気での沈黙。
その時、部屋のドアが開いた。
「私、ダンナさんと話していたものなんですが、少しお話させてもらってもいいですか?」
温和そうな年配の男性が入ってきた。
ツカレサセテ アリモシナイ ツミ ヲ
オシツケル ツモリ ?
「。。。。。。。」
ソチラハ ナンニンモ イルカラネ
「ダンナさん、奥さんに申し訳ないことをしたと謝っていましたよ。」
ダマサレナイ
「それと奥さんは、今回の事に関係ないし、
何も知らないとも言っていました。」
アタリマエ デショ
「。。。えっと、本当に、この写真を見て、
ダンナさんのものかどうかわかりませんか?」
マタ ダヨ
「ダンナさん、奥さんならわかると思うって
言ってるんだけど。。。」
「嫁失格だといいたいんですか?
わからないからわからないと答えてるだけですが、問題ありますか?」
「。。。ダンナさんを助けたいなら、
本当の事を話してください。」
アンタモ シラナイッテイッテルノニ
シッテル ッテ イワセタイワケネ
クソッタレ
「私が、夫の服だと答えれば、
夫の無実が証明されるんですか?」
あまりにもくだらなすぎて、
つい、笑ってしまった。
「ダンナさんは、罪を認めています。」
「うそです。
夫は、そんな事をできる人ではありません。」
また、しばらく沈黙が続いた。
「お子さん。誰かにお願いできませんかね。」
「それは、
私も容疑者として疑われているって事ですか?」
「。。。いえ、
お子さんに聞かれたくないと思いましてね。」
「あはは。私、疑われてるのかぁ。」
不思議と涙はでなかった。
ただ、情けないやら、悲しいやら、悔しいやら、
どう表現したらいいのかわからない気持ちになり、なぜか笑っていた。
その時、息子が私の足の上に乗ってきて、
私の笑った顔を見てニコッと笑いかけてきた。
アッ、シッカリ シナキャ
イマ、コノコ ヲ マモレルノハ ワタシ ダケ
「ダンナさんは、
奥さんは関係ないと言っています。」
「当たり前です。
私は、何も知りません。
夫が、認めたと言われても、
それが本当かさえわかりません。
ただ、罪を認めたとかいう夫が、
私は関係ないと言ってるのに、
なぜ、何度も同じ質問に答えなければならないのですか?」
「。。。。。。」
「何時間、何日監禁されようと、
知らないものは知らない。
ただ、今、ここで思うのは、
小さな子供と私をいつまでここに
閉じこめておくのか?と、いうことだけです。」
「。。。そうですね。
もう、お帰りになりたいですよね。
ただ、ご自宅は、捜査なので入れませんから、
誰か、親御さんとかご友人とかに、
迎えに来てもらう事はできますか?」
「迎えがないと帰れないということですか?」
「いえ。車も明日の昼までは、使えませんので、小さなお子さんがいて移動するのは、
大変かと思いまして。」
そういえば、財布の中のお金もわずかだった。
仕方ない。。。か。
「。。。では、母に連絡をとります。」
ヨリニヨッテ アノヒトニ タヨルシカナイノカ




