あり得ない
とにかく早く帰りたくてウンザリしているところへ、さっき、足早に出ていった刑事が戻ってきた。
「本当に、この写真、ダンナさんじゃありませんか?」
嫌な目。
私の心の奥底を見てやろうとする不愉快な目。
私の答えなど関係なく、自分が思っている答えを言わせようとしているのがミエミエで、
むしょうに腹が立った。
「何度、同じ事を言わせるんですか?
この写真をみる限りじゃ、
別人にしかみえません。」
マケルモンカ
気を強く持ってしっかり相手の目を見て、
きっぱりと言い返してやった。
はぁぁぁぁぁぁっ。
と、刑事は、大きく溜息をつくと、
哀れむように私を見ながら、
「。。。ダンナさん。
コンビニ強盗は、自分がやったって認めましたよ。」
と、冷たい口調で話し出した。
「あなたは、関係ないから家に帰してやってほしいと、言ってまして。。。」
明らかに私も共犯だと疑っているかのように、
私の表情のわずかな変化も逃すものかという感じで覗きこんできた。
。。。ソンナ バカ ナ
「ダンナさんの様子、変だなぁって思った事、
ありませんでしたか?」
ない ナイ。。。 ない
「金使いが荒くなったとか。。。」
サイアク ワタシマデ ツカマル ?
「。。。宝くじに当たったからって言われて、
食事に行ったのと、
しばらく服を買ってなかったね、と、言われて
ワンピースと鞄と靴を買ってもらった事はあるますが。。。」
「私も共犯だと疑われているんですか?」
ワタシ ハ ナニモ シテ イナイ
「私を疑うのでしたら、
それなりの証拠を見せてください。」
言い様のない怒りが混み上がったけれど、
感情的になったら負ける気がして、
「夫についてだって、あなた達が夫がやったって決めつけて脅したんじゃないですか?」
と、目の前の刑事をじっと見ながら応えた。
夫が、コンビニ強盗?
そんな事、やるわけないじゃない?
コノヒト バカ ナノ ?
アノヒトニ ソンナコト デキルワケ ナイ




