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加害者の家族  作者: Nagare〆
大切なもの
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幼い日の記憶

「今週末、墓参りに行こうか。」


私が父の話をしたからだろうか?

突然、夫が言った。


「お盆にも行ったじゃない。」

「まぁ、そうだけど。。。

なんか行きたいんだ。

ドライブがてら行こう!」


家から父のお墓まで車で片道2時間くらい。


「。。。そうね。それじゃ、

お弁当でも作ろうかな。」



朝、早起きしてお弁当をつくってドライブへ。

何だか息子も嬉しそう。


そういえば遠出するのも久しぶり。


まぁ、遠くまで行かなくても、

家族3人一緒ならどこに行っても楽しかった。



「。。。この前の話だけど。」


夫がお墓に向かう途中、

真剣な顔をして聞いてきた。


「もっと詳しく教えてくれないかな。」


息子は車に酔ったのか、ぐっすりと眠っていた。



「詳しく。。。っていっても。。。」


「知ってる範囲でだけでいい。」


「あと、私が知ってる事と言えば。。。

父が私をかばって亡くなった事かな。」


「かばって?」


「。。。うん。ちょうど、この先の交差点。

私は、父とお散歩してた。。。」


「。。。。。。」


「それでその時、

強盗事件が近くであったらしいんだけど、

それについてはよく知らない。

ただ、その事件のせいで、

この交差点で事故が起きて、

ヨチヨチ歩きだった私の方に

車が突っ込んできたらしいの。。。

父は、私をかばって私の代わりに。。。」


この話を誰かにしたのは2回目だった。


ダメだ。


涙が止まらない。




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