どんな夢を見ていたの?
わああああああんっ!
朝、早くに息子の泣き声で目を覚ます。
「どうしたの?」
寝ぼけているみたい。
強くしっかり目を閉じたまま、
手足をバタバタさせて泣き叫んでいた。
「どうしたぁ?」
夫も眠そうに目をこすりながら、
心配そうに覗きこむ。
夜泣きとかも、ほとんどしなかった息子。
どこか具合でも悪いのかもしれない。
暴れる息子を半ば強引に抱き上げ、
背中を優しくトントンする。
「お巡りさん、きりゃい!」
突然、叫ぶ息子。
「おまわりさん?」
夫と私は、同時に同じ言葉を口にすると、
泣き叫ぶ息子の覗きこみながら大笑いした。
「特に熱もないみたいだし寝ぼけてたのね。」
散々、大騒ぎしておきながら、
いつの間にか、すう、すう、と寝息をたてて、
眠っている息子。
「何の夢をみてたのかな?」
「おまわりさんって言ってたから、
おまわりさんの夢でしょ。」
「きりゃい!って、嫌いって事だよなぁ。」
「どんな夢だったんだろうね。」
「でも、どうしておまわりさんかな。。。
この前、
コンビニに行った時に会ったからかなぁ?」
「コンビニに警察がいたの?」
「うん。あれっ?話していなかった?
公園でコンビニ強盗の話を聞いた何日か前、
コンビニに行ったらパトカーがとまっていてね、
お店に入ったら、
前にあなたが買ってきてくれた
ドリンクを持っていたのよ。」
「ドリンク?」
「深夜にいる店員さんが、
ここに置いてたんですとか話していたから、
この前の強盗事件に関係あるのかなぁ?
私、その時ちょうど、そのドリンクが
飲みたかったから譲ってもらったの。」
「証拠品をもらってきたのかぁ?」
半ば呆れたように笑いながら、
からかった口調で夫が言った。
「最後の1本だったみたい。
店員さんが言ってたもん。
えへへ、ラッキーでしょ。」
「はい、はい。」
多分、前におまわりさんを
見たせいだと思うけれど、
どんなゆめを見ていたんだか。
ああ、眠りながら涙まで流してる。
恐いの 恐いの 飛んでいけーっ
この子には、いつも笑っていてほしい。
夢の中とはいっても悲しい思いはさせないで。




