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加害者の家族  作者: Nagare〆
大切なもの
26/64

どんな夢を見ていたの?


わああああああんっ!



朝、早くに息子の泣き声で目を覚ます。


「どうしたの?」


寝ぼけているみたい。

強くしっかり目を閉じたまま、

手足をバタバタさせて泣き叫んでいた。


「どうしたぁ?」


夫も眠そうに目をこすりながら、

心配そうに覗きこむ。


夜泣きとかも、ほとんどしなかった息子。

どこか具合でも悪いのかもしれない。


暴れる息子を半ば強引に抱き上げ、

背中を優しくトントンする。


「お巡りさん、きりゃい!」


突然、叫ぶ息子。


「おまわりさん?」


夫と私は、同時に同じ言葉を口にすると、

泣き叫ぶ息子の覗きこみながら大笑いした。


「特に熱もないみたいだし寝ぼけてたのね。」


散々、大騒ぎしておきながら、

いつの間にか、すう、すう、と寝息をたてて、

眠っている息子。


「何の夢をみてたのかな?」

「おまわりさんって言ってたから、

おまわりさんの夢でしょ。」

「きりゃい!って、嫌いって事だよなぁ。」

「どんな夢だったんだろうね。」


「でも、どうしておまわりさんかな。。。

この前、

コンビニに行った時に会ったからかなぁ?」


「コンビニに警察がいたの?」


「うん。あれっ?話していなかった?

公園でコンビニ強盗の話を聞いた何日か前、

コンビニに行ったらパトカーがとまっていてね、

お店に入ったら、

前にあなたが買ってきてくれた

ドリンクを持っていたのよ。」


「ドリンク?」


「深夜にいる店員さんが、

ここに置いてたんですとか話していたから、

この前の強盗事件に関係あるのかなぁ?

私、その時ちょうど、そのドリンクが

飲みたかったから譲ってもらったの。」


「証拠品をもらってきたのかぁ?」


半ば呆れたように笑いながら、

からかった口調で夫が言った。


「最後の1本だったみたい。

店員さんが言ってたもん。

えへへ、ラッキーでしょ。」


「はい、はい。」


多分、前におまわりさんを

見たせいだと思うけれど、

どんなゆめを見ていたんだか。


ああ、眠りながら涙まで流してる。


恐いの 恐いの 飛んでいけーっ

この子には、いつも笑っていてほしい。


夢の中とはいっても悲しい思いはさせないで。







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