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加害者の家族  作者: Nagare〆
大切なもの
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幸せな日々

「今日は天気もいいし、何処か行くか。」


最近の夫は、

まるで別人のように積極的に出かけたがる。


「何処かって言ってもねぇ。」

「そういえば、ほら、

隣の街でお祭りやってるらしいよ。」

「あなた、人混みは嫌いだったじゃない。」

「最近は、そうでもないよ。」


私は、お祭りがあるとか聞くと、

『行かなきゃいけない』って方だけど、

夫は、元々、

うるさい場所は苦手なようだった。


でも、私が行きたがるから

嫌でも付き合ってくれた。


ホント、優しい。。。



「無理しなくてもいいのよ。」

「別に無理してないよ。

家族で出かけるのって楽しいもんだなぁって

思うようになっただけ。」


確かに無理している感じはない。


一体、何が夫を変えたんだろう?


多分、夫を変えたのは、

私以外の何かだろうけど。。。


この際、嫉妬しても仕方ない。


いい方に変わっていってるんだから、

素直に喜ぼう。



「何か、スッゴク嬉しい。」


ワクワクしながらお出かけの準備。


「別に金をかけなくても楽しめるもんだな。」


一人言のように夫がポツリと言った。


「そりゃそうだよ。

楽しむ気にさえなれば、

1円も使わなくても楽しめるよ。」


「お前って、いつも楽しそうだな。」


「そう? だって、今、

私が生きてきた中で一番幸せだと思うもん。」


この言葉に嘘はなかった。

夫と知り合ってからというもの、

人を信じられるようになったし、

昔からの友人には

『穏やかになったね。』。。。なんて言われる。


親になったから?


。。。いや、それだけじゃない。

私のこの変化は、

間違いなく夫の影響だと思う。


今まで私のまわりは、敵ばかりだった。

誰も信用できなくて、いつもキリキリしてた。


夫が特に何か言った訳じゃない。


でも、

いつもどんな私も受け入れてくれる夫の存在が、

どれだけ私の心の重荷を軽くしてくれたか。


きっと夫は、どれだけ自分の存在が

私を助けているのか気がついてもいないと思う。


そういう人だからこそ好きになった。



今まで色々な事がありすぎた私にとって、

これほど穏やかな日々は、はじめての事。


この幸せが長く続きますように。




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