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加害者の家族  作者: Nagare〆
大切なもの
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優しい手

時々、ぼんやりしている事が増えた夫。


「最近、元気がない気がする。」


つい、言ってしまった。

ああ、余計な事を。。。


「そうかぁ?まあ、少し疲れてるかもなぁ。」


いつもと変わらない笑顔。


「それより最近、お前って美容室に行かないな。」

「えっ? そんなに髪の毛、ボサボサしてる?」

「いや、そういう訳じゃないけど。

服もあまり買ってないよなぁ。」

「あはははは。だって、出かけるっていっても

近所のスーパーか公園だし、必要ないじゃん。

お金もないしね。」

「まぁ、そうだよな。」


夫は、いつもと変わらず

優しく笑って私の頭を撫でた。


ああ、安心する。


一回り以上も

年が離れているせいだろうか?


子供みたいに頭を撫でられて

ホッとするなんて。



思わず涙が落ちそうになって、

逃げるように夫の側から離れた。



ごめんなさい


こんな優しいあなたを疑って。



あの手紙の事を話さないのは、

多分、私への優しさ。



モヤモヤ モヤモヤ モヤモヤ


モヤモヤ モヤモヤ モヤモヤ







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