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加害者の家族  作者: Nagare〆
大切なもの
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振り込み用紙

「あれっ?これって払ったって言ってたよね。」


郵便物の中に、車のローンの払込用紙が入っていた。


「うん。払ったよ。」


まぁ、私がやればいい話だけど、

小さい息子を連れて銀行に行くのは一苦労。

しかも、車のローンだけが他の支払いと

別の銀行で近所には無かったため、

出かけるのが大変だと話したら、

夫がこれから働く職場の近くに銀行があるから

『やっておくよ』と言ってくれた。


で、その言葉に甘えて

お願いしていたのだけれど。。。


まだ、働きはじめたばかりのせいか、

職場を上手く脱け出せなかったりするらしく、

支払日に間に合わなくなったりして、

払込用紙が送られる事が増えていた。


今回がはじめてではないけれど、

この振込用紙。。。

前に払ったはずのものでは?


「お金。。。渡してあったよね。」


夫は、ふぅーと、大きく溜息をつくと、

珍しく少しイライラした感じで答えた。


「だから、払ったって言ってるだろ。」


仕事で疲れているのか、

最近、少しイライラしているようにみえる。


「大変なら無理にやらなくていいよ。

どうせ、今、私は、働いていないんだし。」


「だから、大丈夫だって。」


普段、穏和な人なだけに、

こんな風に強く言われてしまうと

何だか強く言えなかった。

まぁ、単に忘れていただけだろう。

それを責めても。。。ね。


ちょうといいタイミングで、息子の泣き声。


あぁ、スマホを取ろうとしていたのね。


最近、パソコンとかスマホとか大好きで

イタズラをするので、

パソコン仕事をするのも一苦労。

そんな感じたから、

銀行なんぞに連れていった時には、

『僕も押すぅー』と、大騒ぎ。


ホント、一苦労。


。。。と、いっても、まぁ、今だけの話。


もう少し大きくなれば、

こっちの話も

わかるようになるだろうし。。。

もうしばらく夫には甘えておこう。








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