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何かが壊れた

○月●日

この日あったことは絶対に忘れられない出来事だろう。

だけど人の記憶はどんどん薄れていくものだと何かの本で読んだことがある。忘れてしまわないように、僕が不安に押し潰されてしまわないように書き残して置くことにする。

あの日は学校が休みだった。ゲームでもしていようかと思っていると、外で何かが弾けるような音がした。

カーテンを開けて外を眺めてみる。何もない。本当に何もない。真っ白な風景がどこまでも広がっていた。

僕は絶句する。

昨日まで存在していたはずの日常が音をたてて崩れていった。とりあえず外に出てみることにした。しばらく家から出て直進してみた。が、すぐに引き返す。周りに目印になるモノがないからあまり遠くまで行くと家に帰れなくなりそうだったからだ。

食べ物の事を心配したが何故か冷蔵庫の食材を使うとその日使った分だけ次の日に追加されていた。

誰かが補充してくれているのかもしれない。

冷蔵庫の食材を使って一日中冷蔵庫の前を見張って見たが誰もこない。冷蔵庫を開けてみると食材が追加されていた。どうなっているんだ。

電気・水道・ガスは繋がっている。

電話は何処にかけてもかからない。

インターネットは繋がるが誰かが更新した形跡があの日を境にぷっつりと途切れている。

どうなっているんだ?僕の日常はもう帰って来ないのか?イヤだ、これは夢か何かなんだ。現実の僕はまだベッドで眠っているんだ。だから落ち着くんだ。











あ、今イイこと思い付いた

これは夢なんだから何をやっても、例えば自殺しても現実の僕には何一つ影響がないんだ。

なんだ、簡単じゃないか。

ツマラナイ夢なら無理矢理見る必要はないんだ。夢はいつかは覚める。その時まで眠っているとでも考えればいいんだ。

今まで眠ってみたけど結局夢が覚める前に目が覚めちゃったから自分の意思で起きることが出来ない状態にするしかない。

つまり死ぬこと。

それがこのツマラナイ夢を見なくてすむ唯一の方法なんだ!なんでこんな簡単なことに気づけなかったんだろう?善は急げだ。すぐに実行しよう。

結局この日記は意味のないものになりそうだ。だってこれは夢なんだから。

覚めてしまったら跡形もなく消えてしまう。

とりあえず自殺の準備をするからこれでこの日記はおしまい。

早く起きてゲームをしよう。

なんともあやふやなラストです。はい。

まぁ、主人公がどうなったかは皆さんのご想像におまかせします。

多分これが最初で最後の投稿になると思います。

それでは皆さん。あでぃおす!

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