何の会議?
これはなろうコンテスト「清濁金剛!」での気まぐれな裏話です。
気まぐれなので更新もきっとまちまち。
でも興味を持っていただけたらなぁというものです。
とある寮のあまり広くはない部屋。
部屋の中央にはやや小さめなコタツがおいてあり、その中に足を入れている金髪、アホ毛の天使「ティーネ・サムエスト」。
そして黒髪、触角髪をもつ悪魔「ゲネス・ベセルスス」。
向かい合っている2人の横で湯呑で茶をすすっている「山崎 菜緒」。
「何で貴女がここにいるのですか!?」
ゲネスが菜緒に向け声を荒らげるが、まるで意に介していないのか湯呑をコトリとコタツの上に。
そしてゆっくりとゲネスに顔を向けた。
「透関連のお話でしょ? なら私がここにいてもおかしくないじゃない」
「呼んでないのに来てる時点でおかしいと、ティーネちゃんは思うんだけどなー」
コタツの天板に顎を乗せ、頬を膨らませているティーネ。
無言で菜緒はティーネの顔の前にミカンを置き、ミカンのヘソに指を突き立てる。
「にょぉぉぉぉぉぉお!?」
目を押さえのけ反るティーネに、珍しく犬猿であるはずのゲネスが同情の目を向け、口元に手を当てゴクリとつばを飲み込む。
その頬に、一筋の汗が流れていたりする。
「透の話をするのに、私だけのけものはないと思うのよね」
「やはり貴女、透さんの事……」
「ええ、好きよ。中学の頃からずっと」
さらりと告白。この場に女子しかいないからこそできる行為なのだろう。
湯呑の縁に指を這わせた菜緒が、少し寂しげに笑う。
「透はまったくそんな素振り、ないけどね」
「あら、どう見ても透さんは貴女しか見ていない気がしますわよ?」
ゲネスの言葉に頭を振る。
「罪の意識、過去の負い目、そんなものよ。好意とは違うの」
いつしか目を押さえたまま静かになったティーネも、唇をきゅっと結んだゲネスも菜緒の横顔を凝視していた。
過去の経緯を聞いてしまっている2人とも、黙るより他ない。
「まあそれで諦めるつもりもないけどね」
身体をひねり、後ろの棚から未開封の海苔を取り出すと、開封し、大判の海苔をパリパリとかじり始める。
「それ、なーに?」
「海苔よ。好きなの、これ」
表情を変えてないくせして海苔をぱりぱりかじっている菜緒を、不思議そうに見つめているティーネが小首をかしげた。
「好きなんだ? なんか体にいいとかー?」
「そうね、味も好きだし――髪とお肌にいいらしいのよ」
女3人、コタツを囲んで海苔をかじる。
シュールな光景だ。
まあ気張らずに、軽い読み物です。女子高生の日常に、ほのぼのしてください。