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妖精シリーズ

妖精たちの物語

作者: 聖涙

あるところに魔法で栄えた妖精たちの世界がありました。そこには炎、水、土、風の妖精たちがそれぞれに国をつくり楽しく暮らしていました。


しかし、それは少し前までのこと。最近は原因不明の魔物という妖精たちに害を及ぼす異形の頻出と作物の不作などが起こりついには国同士であらそいまでもが起こり始めていました。


困った4つの国の王様たちは、光の妖精にたすけを求めることに決めました。光の妖精は妖精たちの世界の真ん中にある迷宮の森にいるといわれている妖精の女王です。伝説では迷宮の森で炎、水、土、風の妖精がいっしょに魔法を使うと会える、と言われています。


そのうちの1人に選ばれたのは風の国のお姫様でした。風のお姫様は歴代随一といわれる魔力の持ち主で魔法が大好きな少女です。


そして、森についた風のお姫様は木々が生い茂る暗い森を1人歩き出しました。するとそんな風のお姫様に黒い影、そう魔物が襲いかかってきました。

必死で応戦しますが攻撃を受け止めるのが精いっぱい。なぜなら風のお姫様は仲間を助ける魔法の使い手だったのです。苦手な攻撃魔法を使うしかないのか、と考えていたときでした。


ザシュっという音とともに風のお姫様の前に赤い何か、炎の妖精が現れました。炎の妖精は魔物を倒すと風のお姫様に大丈夫?とたずねました。風のお姫様は助けてくれた炎の妖精にお礼のその魔法に対する賛美を言いました。そして話が合い仲良くなった2人はどこかにいる水の妖精と土の妖精を探しに行きました。


途中で2匹の魔物に出会ってしまったものの2人は息を合わせてそれらを倒し今度は水の妖精である水の国の近衛隊の隊長に出会いました。


風のお姫様と水の隊長はもともと知り合いだったのですが炎の妖精は水の隊長について何も知りません。そこで2人はお互いの魔法を見せ合うためにちょっとした決闘をしました。


決闘が終わると2人はお互いを認め合い少しだけ仲良くなりました。そして最後に残った土の妖精を探している途中で水の隊長がふっと思い出したように何かを取り出しました。そう、それは土の妖精よところへ行ける魔法アイテムでした。


アイテムを使い3人は土の妖精である土の国の参謀と出会うことができました。土の参謀に光の妖精を呼ぶための魔法を教わり次の日、4人はその魔法を実践することにしました。


魔法は大成功で魔方陣には2人の妖精が現れました。光の女王と魔物を統べる闇の力をもつ闇の妖精の少年です。4人が2人に連れられて光の女王の塔へ行くとそこで4人は驚きの事実を知りました。そう今のこの状況をもたらしたのは炎、水、土、風の妖精たちだったのです。そしてこの状況を変えるには闇の少年の人生を変えなければならないのでした。


あまりにも重い現実に4人は悩みました。しかし時は待ってくれませんでした。そんなとき、突然外から大きな物音がしました。外に出てみると塔はたくさんの魔物で囲まれていました。


6人はどうにか魔物を退治しようとしますが歯が立ちません。そんなとき闇の少年は自分のことよりこの世界を守ろう、そう言いました。


そして契約を結んだ6人は聖譚曲(オラトリオ)という曲を魔法で奏で魔物たちをおとなしくさせました。そしてそれから世界は前のような活気を取り戻していったのです。




だから皆さん、忘れてはいけません。

この世界の平和の後ろ側に炎、水、土、風、光、闇の妖精の葛藤と決意があったことをー。


こうして今日も世界は平和に新たな時を刻んでいます。

妖精たちのオラトリオの童話バージョンでした。

彼らの活躍がのちの世代にこういうふうに語り継がれるといいな、と。


最後までありがとうございました。


※誤字脱字はお知らせください。

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