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水鏡  作者: 古紫 汐桜
第二章
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千年の呪いと冬夜

「吸血鬼ねぇ……」

 興味無さそうに冬夜が呟くと、幸太が

「それだけじゃないんですよ。

変死体になって見付かった遺体の共通点がもう1つ判明したんです」

と話を続けてモニターの画面を切り替えた。

モニターに写し出されたイラストには、行方不明になって遺体で上がった人物が全員、生まれ付き左の首筋に噛まれた様なホクロが描かれていた。


 遥と幸太の視線が冬夜の首筋に注がれ

「あ?」

冬夜が左首筋に触れる。

「お前……あるよな……?」

遥は震えそうになる声を押さえて呟く。

冬夜の首筋に、縦に並んだ2つのホクロ。

一見、普通のホクロだが、牙を当てたらその位置に歯が食い込みそうな場所にある。

「やっぱり、この取材は危険だ……!」

遥の言葉に冬夜が眉を寄せて

「くだらねえ……。

それくらいの共通点で、まだ俺だと確信なんか無ぇだろうが」

と、遥の言葉に聞く耳を持たない。

「確かにそうですが……」

幸太はそう呟くと、唇をキュッと一度結んでからモニターを切り替えた。

「この写真、見覚え無いですか?」

幸太の言葉と一緒に、モニターに写し出されたのは一枚の写真。

それは、冬夜に送られて来た写真と同じ写真だった。

遥は思わず、椅子を倒す勢いで立ち上がる。

「これ!」

遥の声に幸太が神妙な顔で頷き

「はい。冬夜さんの机に届く写真です。

この事件で亡くなられた方々、全員に届いていたそうです」

そう続けた。

さすがの冬夜も、戸惑う顔でモニターを見つめる。

「僕が話したいのは、この後です」

幸太は深く深呼吸をすると

「亡くなられた方々の中には、このお祭りに行かないように抵抗した方もいらっしゃるようです。

気味が悪いですからね。

でも全員、ここで遺体となって発見されています。何故だと思いますか?」

そう呟いた。

「抗えない何かに、引き寄せられる……?」

遥がポツリと呟くと、幸太はゆっくりと頷く。

「この写真が初めて送られて来た日以来、冬夜さんが何かに操られているような気がしてならないんです。普段は冷静沈着な冬夜さんが、ここを辞めてまで行くという考えを持つ事自体、僕には不思議で仕方なかったんです」

幸太はそう言うと

「抗えない運命なら、真っ向から戦えば良いじゃないですか!」

と続けた。

「お前……」

幸太の言葉に冬夜は小さく呟くと

「ほんと、オカルトの話になると急にイケメンになるよなぁ~」

と、小さく笑い出した。

「冬夜さん! 茶化さないで下さいよ。

僕、それで千年桜の呪いについて個人的に調べてみたんです」

幸太はそう言うと

「簡単な動画を作りましたので、見て下さい」

そう続けてモニターを切り替えた。


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