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4話 作戦

 足に激痛を走らせながら、少年は走る。

 「いてええ」

 足の皮は剥がれており、地面の砂利が走るたびに肉を抉る。

 「とりま、熊の目を誤魔化すか」

 自分は一定の場所をまわり匂いで居場所を判断しづらくさ、熊の目をかいくぐった。しかし、これは一時的なものであり、あの熊であれば直ぐに新鮮な血を嗅ぎ分けられるだろう。


 何かいい物を探すために周りを見渡す。

 何かいい物、

 「あった。」

 少年は、大きな木を見ていた。

 ある作戦を思いつく。

 単純だが一番いいだろう。

 木の全長は優に三十メートルを超える!

 前世に過ごしていた世界であれば神木と呼ばれるぐらい長生きしてい要るのだろう。


 私は、木に向かって走った。

 氷に足の皮が引っ付き、破れる痛みを感じながら走る。


 左手は使えないので、バランスは足で調整し、血だらけにながら上る。

 体の色々の部分が擦れるが登る


 「ここまで来たらいいだろう」

 少年が大樹を登り終えると、


 「グアアアアアアァア!!」

 熊は追いかける。



 熊は案外上るのが上手い。


 前世では、熊を見たら木に登るのは自殺行為と言われるぐらい上手いらしい。



 下から風が吹き荒れるほど高いところに着くと一緒に持ってきていた尖らせた石を強く握る。


 自分は、この高さから熊を自分ごと落とすのだ。

 馬鹿ほど固い熊を殺すにはこれしかなかった。

 しかし、これは一か八かの賭け。


 下から猛スピードで登る熊を見る。


 ハァハァハァ

 白い息が色濃く出る。

 心臓が、心が止まらない。


 震えが


 だが、やるしかない。怖い、しかしやらねば死ぬ。

 死んだとしても相手に一矢報いればいい。


 絶対、無傷にはしない。

 それだけは、決定事項。絶対、左手の報いを受けてもらう。


 自分は棒をまっすぐ向けながら落ちる。石は見事熊の目に命中。

 俺✖重力の力で石は目を奥深く抉り、その抉った箇所に指を入れ込みに自分はぶら下がり傷をさらに悪化させる。熊は頭を思わず手で塞ぎ、

 バキッツ

 前足が肋骨に当たった。

 クリティカルヒット!と言えるぐらい強い一撃を貰った。自分は上に吹っ飛ばされる。しかし、それが仇となった

 ぐちゃ

 熊の方が重い

 熊の頭がつぶれ強烈な死臭を共に死んだ。熊が上手くクッションとなり体があっちこっち骨折したが生き残った。

 

 寒い

 死ぬ、血がどんどん減っていき体温が下がるのがわかる。


 すぐに温まんなければ、

 湯気だ。


 そして気が付く。

 動物の体温はいかに暖かいと。


 私は死んだ肉塊に包まれて寝た。


 暖かい


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