22、貴方の恋を応援したいんです!
.....。
鈴香も鈴もそうだけど春香も.....本当に今が一番安定しているよな。
俺は思いながらプレゼントのぬいぐるみを選んでから。
そのまま鈴香を見ていた。
そして俺達はデートの続きとしてそのまま水族館にやって来た。
「.....先輩。今日は選んでくれて有難う御座いました。春香先輩のライブに連れて行ってもくれて有難う御座いました」
「.....気にすんな。.....俺も行きたかったしな。.....それに良いものも見れたしな」
「そうですね。いい気味ですね」
そんな感じで会話をしながら俺達は水族館を観ていく。
そこには.....クラゲ、淡水魚、カメ、などが居た。
俺はその姿を見ながら幸せな気持ちになる。
まあ何というか。
横に笑みを浮かべているヤツが居るからニコニコしているのでもっと幸せだ。
「可愛いですね。このお魚ちゃん達」
「.....そうだな」
「あ。このクラゲちゃんも可愛いですよ」
「.....ああ。お前みたいだな。可愛いの」
「.....ふぁ?」
ついそんな事を言ってしまった。
俺は真っ赤になりながら鈴香を見る。
鈴香も真っ赤になっている。
そして顔を合わせるのが恥ずかしくなったのでそっぽを向いた。
何を言ってんだ俺は。
「.....でも先輩らしいですね。そんな事を言うの」
「そ、そうだな。.....まあ.....つい口走ってしまった」
俺はそんな事を言いながら鈴香を見る。
鈴香は笑みを浮かべてから俺に柔和になっていた。
それから鈴香は立ち上がる。
そして俺の手を握ってくる。
「.....先輩。.....イルカショーとかもやっているみたいです。.....行ってみます?」
「そうだな。.....じゃあ行ってみるか」
「.....ですね」
鈴香は恥じらいながらも俺の手をしっかり握る。
何というかしっかり握ってんぞ。
良いのかこれは、と思う。
すると鈴香はハッとした様に手を離した。
そして真っ赤になる。
「す、すいません。先輩」
「いや.....大丈夫だ。俺こそゴメンな。恥ずかしくしてしまって」
「いえ。.....先輩が愛しいです」
「.....そんな事を言うな.....お前。恥ずかしいって」
「だってこれは事実ですから」
笑顔になる鈴香。
俺はその姿を見ながら苦笑しつつ歩いていると。
大型スクリーンが目の前に見えてきた。
それは.....どうやら映像水族館の様である。
俺達は、凄い、とか言いながらそのスクリーンを見る。
鈴香ははしゃいでから笑顔になっていた。
「.....先輩。有難う御座います」
「.....何がだ?」
「.....私を.....認めたりしてくれて。また仲を良くしてくれて。.....感謝しかないです。今が私.....一番幸せです」
「.....そうだな。.....お前が頑張ったんだ。.....俺は何もしてないさ」
「はい。それでも.....感謝の気持ちを伝えたいです」
「.....そうか」
そうしていると。
よお、と声がした。
顔を声のあった方に向けると.....何故か佐藤が居る。
どうやらリア充達と連んでいる様だ。
俺を見ながらヒソヒソ話をしている感じだしな。
「ああ。あれは気にすんな。.....お前が見えたから声を掛けようと思ってな」
「.....そうか」
「.....旗本に話してくれたんだろ?俺の事を」
「.....?.....何で知ってんだ?」
「ああ。えっとな。.....旗本の仲間と妹が友人でな。それで」
「.....成程な」
でも駄目だったみたいだな、と言ってくる佐藤。
俺は、そうだな。旗本は硬いぞだから、と説明する。
佐藤は、まあそうだけどな。それこそ攻略しがいがあるってもんだ、と言ってくる。
そして俺に向いてきた。
「色々と世話になっているな」
「.....何もしてないけどな」
「.....じゃあ行くわ。お前も気を付けてな」
それから佐藤は手を振ってからリア充と一緒に去る。
見送ってから鈴香を見る。
鈴香は、佐藤先輩は有名ですよね、と言ってくる。
俺は首を傾げる。
そうなのか?、と聞いた。
「はい。.....正義深いです。.....でも私は先輩が好きですけど」
「.....最後のはまあ余計として.....そうなのか」
「.....はい。.....だから旗本先輩にも振り向いてもらえると思ったんですが.....硬いみたいですね」
「.....ガラスのハートではなさそうだからな」
ですね、と言いながら苦笑する鈴香。
それから、じゃあ行きましょうか、と鈴香は言ってくる。
俺は頷きながら、次は何処かな、と話しながら歩く。
次は魚の紹介のコーナーの様だ。
成程な、と思える。
☆
「すいません。その.....盾宮さん.....でしょうか」
目の前にかなり可愛いツインテールの女の子が現れた。
アイドルの様な感じの女の子だ。
俺は目をパチクリしながら声を掛けてきたその子を見る。
そして、実はその.....その。.....春香ちゃんの恋を応援したいので.....声を掛けさせてもらいました、と言ってくる。
え?、と思いながらその姿を見る。
「.....先程は有難う御座いました。春香ちゃんを救ってくれて.....」
「.....いや。.....何もしてない。怒っただけだしな」
「.....でも.....それでも十分です。.....それで.....お隣の方は恋人さんでしょうか?」
「ちが!?」
真っ赤になる鈴香。
その鈴香を見ながら、あ。すいません。私名乗ってませんでした、とハッとする女の子。
そして名前をメモ用紙にサインの様に書いてから。
渡してきた。
「私.....田中メルルって言います」
「.....メルル.....は!?カタカナで!?マジ!?」
「その。痛い名前の方です.....」
「.....本名か.....」
俺と鈴香は驚きながらメモ用紙を見る。
そして、それで.....もし良かったらですが.....私を練習台にしても良いので春香ちゃんと付き合ってくれませんか、と言ってくる田中。
俺は、は!?、と言いながら赤くなる。
いきなり何を言ってんだ!
「だって.....私.....好きなんです」
「.....何が?.....え?」
「春香ちゃんが大好きなんです!お、同じ異性ですが女子として!」
「.....」
真っ赤になりながら言ってくる田中。
この時点でどうするか考えていた。
だけど.....まあ.....取り敢えず。
この場をどうしたら上手く切り抜けれるか、と。
そう感じてしまう.....。
.....。




