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20/23

20、プロデューサーとの対峙

.....。

デートの場所。

それは.....春香の公演を見に行くのも交えて行われる事になった。

この事は本人に問い合わせて許可を得る。


まあでも有り得ないけど、とも言われたが.....。

俺達はあくまで応援したいから、と力強く説得すると。

春香は渋々な感じで納得した。


(.....応援以外何もしない)


(そっか。.....分かった。じゃあ待ってる)


そんな問い合わせを行ったのが1時間前。

取り敢えずは俺達は公演に向かう。

今の春香は地下アイドルだ。

俺はその事に地下に向かってみる。



みんな有難う!来てくれて!!!!!、とマイクに向かって絶叫する春香。

俺はその姿に圧倒されていた。

鈴香も相当に圧倒されている.....と言うか。

パワフルだ。

服装も可愛いしな、と思う。


「.....そうか。旗本が言いたかったのはこれか」


俺は納得しながらその姿を見る。

スポットライトの下で踊る春香を、だ。

鈴香も興奮気味にその歌に酔いしれている。

俺はその春香の姿を見てから楽しむ。


全て良い曲だった。

このまま地下アイドルにするのは勿体無いぐらいに、だ。

俺は考えながら.....会場を見渡す。

ファンが沢山で嬉しそうだ春香も、だ。


「.....先輩。凄いですね。春香先輩」


「.....そうだな。.....正直言って圧巻だ」


「.....」


「.....どうした?鈴香」


「いえ。負けてられないなって」


「.....え?」


鈴香は言いながら俺を赤い顔で見てくる。

俺はハッとしながら頬を掻く。

そういう事か、と思いながら、だ。

そして俺達は圧巻のパフォーマンスに酔いしれながら。

時を過ごしていた。



春香の演技が終わってからそのまま外で待機。

約束では春香がそのまま今日の仕事を終えてやって来る筈だ。

思いながら人混みの中待っていると。


春香が俯き加減に.....出て来てから.....その。

若い金髪野郎が春香の肩を掴んで話しながら寄り添っていた。

アイツ!、と思いながら静かな怒りが湧く。


「先輩?誰ですか.....あれ?」


「.....春香達のプロデューサーらしい」


「.....先輩.....何だかムカつくんですけど。.....あの男の人。嫌がっているじゃないですか。春香先輩」


「.....そうだな。同じだ。理由はかなりムカついている」


俺は思いながら見ていると。

春香がこっちに気が付いた様でプロデューサーらしき男に挨拶をした。

それからこっちに来ようとしているが。

その肩を離さず、アイツ誰?、的な会話をしている。

行きたいのに離さない。


「.....あの人.....」


「.....まあ俺が言ってくる」


そして俺は、おーい。春香、と呼ぶと。

その金髪がかなりの殺意の目で俺を見た。

お前誰なの?、的な感じで見てくる。

話しながら、だ。

俺は完全無視で、春香、と呼ぶ。


「.....しずちゃん.....」


「何?誰?無視ですか?」


「俺は盾宮。.....お前が何処の誰か知らないが取り敢えずは春香を離してやってくれないか」


「あ?何様だよお前」


何?春香ちゃん。

こんなクソヒョロイ男に恋してるの?馬鹿みたいって思わない?、と笑顔になるその金髪。

すると春香は、私はこの人の幼馴染です、と言った。

すると金髪は、ああそうなのか!、と言ってから俺にニコッとする。


「何万円いる?」


「.....あ?」


「いやいや。春香ちゃんを買い取るからさ。.....君もう近づかないで」


「.....」


春香を物扱いしてないかコイツ。

静かな怒りが.....湧いてきた。

コイツが原因なのにな。

全て捻れたのは、だ。

そしてあろう事か金髪は嫌がる春香の胸を揉んだ。


「.....!」


「.....し、しずちゃん。大丈夫だから。.....怒っちゃ駄目だよ」


「.....」


春香は涙を浮かべながらも耐える。

怒りのボルテージが上がってきた。

どうしたものか、と思いながら目の前の金髪を睨む。


この場でこのアホをぶん殴っても良い。

だがもしそれをしてしまった場合。

春香は居場所が無くなるだろう。

それに.....きっと.....旗本も居場所が無くなるであろう。


「.....証拠は掴んだ。警察に言うぞお前」


「.....はあ?警察ぐらい怖くないからな。俺の名誉と金さえあればな」


「.....意味が分からないな。.....地位と名誉で国家機関を止められるとでも?」


そんな事を言っていると。

誰かが、そうですよ、と言ってきた。

そして背後を見ると。


そこに旗本が立っており。

アイドルらしき人達が10人ぐらい居た。

全員何か手に持っている。

書類の様な物を、だ。


「.....このまま私達は劇場を辞めるんで。春香ちゃんも」


「.....あ?」


「.....それから未成年にガールズバーを経営したという事も知っていますので」


「.....いや?意味分からないだけど。お前ら俺を何だと思ってんの?お前ら辞めても良いけどさ。将来無くなるよ?その分。俺ってテレビのプロデューサーとも仲が良いしさ。将来とか全部捨てんの?勿体無いねぇ」


すると。

そんなアイドルの背後から巌の様な中年男性が顔を見せた。

そして金髪を見てから直ぐに物凄い勢いでぶん殴る。

え!?、と思いながら俺は金髪を見る。

金髪は凄まじい勢いで歩道に吹っ飛ばされた。


「.....っ。何すんだテメェ!親父!」


「.....息子に経営を任せた私が愚かだったとは言え。ここまでとは思わなかった。.....申告をもらったり証拠をもらったりして分かったが。.....貴様の権限は全て剥奪された」


「.....は?」


「.....経営主を変えたと言えば分かるか。何処でも良いが野垂れ死ぬが良い。貴様という奴は息子に値しない」


「.....いやいや!親父!そいつらが全部悪いんだって!俺は嵌められたんだ!マジだって!」


「お前のやった悪行は全て知っている。.....まだそんな事を言うとは.....消えろ」


言われて唖然とする金髪。

そして、親父.....いや。嘘だろ!、と言う。

流石にこれは慌てている様だ。

まるで子鹿の様である。

良い気味ではあるな。


「数秒以内に消えなければ貴様の事は警察に電話する。擁護しきれない。.....とは言え何方にせよお前の悪行は全て警察に通報したがな。.....反省するが良い。今までは釈放もあり得たが今回は擁護もへったくれもない」


「.....」


あり得ないぐらいに俺達を睨んでから。

そのまま脳震盪の起こった様な野郎の様に去って行った。

俺は一連のその姿を見ながら春香を見る。

すると春香に抱きつかれた。


「.....怖かった.....」


「.....そりゃまあな。.....お前の真実を知れたよ。.....にしてもあんな屑がいるとはな」


「.....先輩。良かったですね」


「.....良かったってか良いのかなこれで.....」


スーツ姿の巌の様な男性は俺達を一瞥してから。

そのままアイドル達に向く。

それから何かを説明していた。

すると春香も、じゃあ戻るね、と言いながら戻って行く。


「.....それにしても良い気味でしたね。まさかあんなに吹っ飛ぶとは」


「.....物凄い力だよな」


そんな会話をしながら俺達は見合う。

そして笑みを浮かべていた。

それから.....アイドル達を見る。

さて.....どうなるのかなこれからこの劇場は、と思えた。

.....。

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