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元ステージⅣのがん患者のひとりごと  作者: がんサバイバー
3/12

3.癌告知は、東北の大震災の前の日

ちょっと愚痴り入ります。

いまだに思います。

あの最初の先生が、もっと早くって

検査の日を言ってくれてたら

違ったのかなって。


健康診断で再検査になった私は

近くの病院へ。


そこはまずは総合初診外来みたいな所で

話をして検査をして各科へと回されるって

なっていて。


私はその外来で大腸ファイバーをしましょう。

ってなったんだけど。


てっきり痔だと思いこんでたので、


「え?

しないと駄目なんですか?

大腸ファイバー大変なんですよね?

自覚症状全く無いんですけど。」


って先生に聞いたら


「潜血検査で反応あるのに

大腸ファイバーしないなんて

意味ないでしょう。」


とかなり嫌味に感じる言い方をされ


そういいつつも


「まぁ急がなくてもいいとは

思うけど、どうする?」


と聞かれた。


そう。確かに私が先にビビった。

でも先生が、急がなくても大丈夫っ言った。


だから急がず、三ヶ月後なんて予約になった。


まぁ検査するなら急いで

と言えなかった自分が悪い。


でももしこの時、少しでも早く検査

してれば。

って考えちゃうよね。

人間だもの。


朝から下剤を飲み切るのに苦労して、

初めての大腸ファイバーに

ぐったりしてた検査後、

待合室で待ってる私の所まで、

検査をして下さった先生が来て下さり、


「来週月曜日に検査結果を聞く

予約入れて貰ってるけど

それでは遅いと思うから木曜日

家族の人と来れないかな?」


と言われてしまい。


初めて

あれ?

あれれれ?


っちょっと嫌な予感はした。

でもまだ全然大丈夫だと思い込もうとしてた。


けど、


木曜日行くと

診察室で座ったとたん。

「告知希望されてましたね。

今回大腸がんが見つかれました。

卵巣に転移があるかもしれません。

まずは検査をしてみましょう」と

言われ、早速翌日から検査が始まった。


テレビとは違いガン告知って

こんなに簡単なんだって。

呆然となった。


翌日検査を終え、

家へ帰る車の中で

地震のニュースが流れていました。


そして1日1日大変な様子が続々と

伝わってくる中、私もドンドン

がん患者になって行って

勝手にシンクロしてるみたいに

感じていました。


毎年、地震から○年がたちました。

ってニュースを見るたびに

又1年生きれたな。

良かったな。

って確認する日になっていたりします。


その時、現実味のない中で、

悲報を聞きながら

今の私と現地の人

どっちが辛いんだろう。

ってぼんやり思ったの。


いまだに覚えています。


比べれる事じゃない。

比べる事じゃない。

でも考えてしまう位。


この時の私は

壊れてしまてったんだなぁ。


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