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GIANT KILLING 〜荷物持ちのファンタジア〜  作者: ふぐ実
第一章 貧民区のお嬢様
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chapter 84 デート

ご愛読ありがとうございます

 〜 某有名レストラン 〜


 とても華やかな香りのワインを飲みながらコース料理を楽しんでいる。ミンフィーもとても嬉しいそうだ。

 僕のあげた星空のピアスをしているね。


「綺麗だなぁ〜」


「あら、モッシュ。いつからそんな上手になったの」


 あ! つい口に出しちゃったよ…… まあいいか!


「モッシュ。申し訳ないけどお酒はこれだけでいいわ」


「そうだね。結構、強そうだから僕もやめとくよ」


 せっかくの料理の味が酔ったら分からなくなっちゃう。


 店員を呼んだ。


「すみません。僕達お酒はこれだけでいいので残りは皆さんで飲んでください」


「よ、よろしいのですか? とても高級な物ですが」


「せっかくの美味しいワインを残しては勿体無いですからどうぞ」


「ありがとうございます」


 もう味を覚えちゃったしね!!


 ちょっと離れた席にお客さんが来たよ。


 う! ヤバイ……


 スカーレットさんだ……


 一緒にいるのは転生者の『大聖女』と以前にパーティーを組んだ人だ。


「こんな所で何もしないわ」


「そ、そうだよね」


 気にせずに食事を楽しむ事にした。ここの魚介類は本当に美味しいな。料理を運んできた店員さんに聞いてみよっと。


「あの、この魚介類はとても新鮮な感じなんですがどうやって運んでいるんですか?」


「はい。エストゲートから凍らせて運んでいます」


「なるほど……これからは魚介もシャングリラで食べれる様になるのかな」


「まだまだ設備が整った所がございませんので厳しいかと」


 やっぱり無理だよな。まあウチはシャバニさんがペガサスでひとっ飛びだけどね!


 チラッとスカーレットさん達を見ると例の高級赤ワインを飲んでいる。


「この料理には絶対にこっちのワインの方が合うよね」


 ミンフィーにこそっと話しかけた。


「あの方達は最高級の赤ワイン以外飲まれません」


 まだ近くにいた店員さんが小さな声で教えてくれた。


 細長いグラスの底からきめ細かい泡まだ立ち昇っている。ひと口飲んでみるとふわっと華やかな香りがする。


「ああ。素晴らしいワインだね」


「料理とワインを合わせて楽しむのもいいわね」


「この魚料理の白いソースは美味しいなぁ」


「野菜はウチの野菜かもしれないわ」


「分かるの?」


「勿論よ。他とは味の濃さが違うわ」


 僕達がのんびり料理を楽しんでいるとスカーレットさん達はもう食事終えたみたいだ。奥のカウンター席に移動しちゃったよ。


 店員さんまた聞いてみる。


「カウンター席もあるんですね?」


「はい。奥はバースペースになっています。珍しいお酒が沢山揃ってますよ」


 でもあの人達はまた最高級赤ワインを飲んでるけどね!


 僕達が食事を終えてデザートを食べていたら……


「こちらはサービスのエスプレッソコーヒーです。まだこの辺りでは馴染みが無いですが他の大都市では流行ってます」


 好みでミルクや砂糖を入れて飲むんだってさ。ちょっと飲んでみたら……うぐっ苦いよ……ミルクを沢山入れた。


 うん! 美味しいね! 甘いデザートにぴったりだ!


「私は何も入れない方が美味しかったわ」


「ミンフィーは紅茶にも何も入れない事が多いよね」


「ええ。私は素材の味を楽しむのが好きなのよ」


 だから自分の作った野菜の味も分かるのかな。今日は大収穫だね。スパークリングワインとエスプレッソコーヒーの味を覚えちゃったよ。


 奥から何だか変わった音がしてきた。聞いた事がない楽器の音だ。でも、素敵な曲を演奏している。いいなこれ。

 またまた店員さんに聞いてみる。


「変わった音色ですね。何という楽器ですか?」


「ピアノという楽器です。大聖女様の知識を元に作られた楽器で当店に置く様に指示がありまして……」


「へぇ〜 店の雰囲気に合っていると思いますよ」


「ありがとうございます。聞き慣れない音なので嫌がる人もみえまして……お客様には合った様で良かったです」


「料理、ワイン、サービス、全て最高ですね。また来ます」


 ミンフィーとご機嫌で帰っていく。


 よーし! またミンフィーと食事に来れるように頑張るぞ! 食事でほとんど給料を使っちゃったからね!


 ハウスに戻るとみんなに店の感想を聞かれた。ついでだからスパークリングワインとエスプレッソコーヒーを出してみた。


「ほう。こんないい酒を出す店が出来たのか」


 1番反応したのはシャバニさんだね。魚介類も美味しいかったしね。


「バーっていうのがあって珍しいお酒が置いてあるって言ってましたよ」


「バーか。懐かしい響きだな……俺の好きな酒があるかもしれないな。しかもピアノまであるのか」


「バーだけでも利用出来るそうですよ」


「行くかな。誰か連れて行くか」


「美味しい物があるなら何処でも行きまーす」


 クルミがとても行きたそうだよ。


「お子様は駄目だ。栞、行くぞ。新しく作った服を着てくれないか」


「え!? 私ですか?」


「お前が1番大人の女性らしい雰囲気だ。他はバーには合わないからな」


 アイリスは年齢不詳のエルフだけどかなり若いみたいだ。フェンも猫耳族で幼く見える。クルミは論外だ。


 シャバニさんは黒いスーツを着て、ロビーで待っている。あの店ならスーツは合うね。


 栞さんが真っ赤なドレスを着て階段を降りてきた。


 ウヒャーー 超セクシーな服だよ。両肩が完全に露出している。とてもタイトな服だね。スカートはとても長いよ。


「似合うかしら?」


「ああ。最高にいい女だ」


 ザリウスなんて目が点になってるよ! 


「シャバニさん。栞さんのその服では歩くのが大変です。私が馬車で店まで送り迎えしましょう」


「ああ。ホクトありがとな。頼むよ」


 シャバニさんがエスコートして栞さんとバーに出掛けた。


 何か大人のデートって感じだなぁ〜


 僕も次はホクトさんに頼んでみようかな!


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