chapter 80 意外な才能
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結局、店を閉めれないまま夕方になってしまった。お客さんがずっと店に溢れていたからだ。
「シャバニさん……大変な事になりましたよ」
「どうも他の店が移転騒ぎでほとんど開いて無いのが原因みたいだな」
売れた商品のリストをシャバニさんに渡した。
「こんなに売れたのか? 想定外だな……」
「欠品になりそうな物もありますよ」
「欠品は絶対に駄目だ。もし開店中に欠品したら即、クルミを走らせろ。必ず準備する」
シャバニさんは工房に行っちゃった。在庫を増やす事にしたみたいだね。徹夜になりそうだと言っていたよ。
総合店舗はちょっと広いけど、10人も入れば一杯になっちゃう。今日は開店前から並んでいる人が居るから、クルミに店の前で入場制限をして貰う事にした。
5〜6人のお客さんを僕がテキパキと捌いていく。レジには区民の人が応援で来てくれた。
「矢が欲しいのですが?」
「この骨の矢はお得ですよ。通常の値段なのに聖属性が付与されているのでスケルトンにも効きます」
ニャンタがどんどん作るからね! 有り余っているよ。
「そ、それは凄いですね。3束買います」
「矢筒とセットなら更にお得ですよ。この矢筒もウチの職人が工夫を凝らした物なので使い易いです」
「じゃあそれも買います」
はい! 骨の矢3セットお買い上げ! 次!
「宿が取れない事が多くて野営のテントが欲しいんですが」
「ウチの特製テントは設営しやすし丈夫ですよ」
「それにします」
「この簡易ベットを使えば次の日、体が楽ですよ」
「結構、背中が痛いんですよね。それも貰います」
はい! テントと簡易ベットお買い上げ! 次!
外には行列が出来ているからとにかく迷っている人がいたらどんどんお勧めしていく。勿論、じっくり選びたい人はそれでもいい。そういう人はなんとなく見分けれる。
ふう〜 今日も売りまくりだね!
シャバニさんに売れた商品のリストを渡す。
「な!? なんだコレは?」
「キャンプグッズですか? 宿が足りないらしいですよ」
「チッ! 装備品ばかり作ったぞ。すまないがみんな商品を作るのを手伝ってくれないか」
テントと簡易ベットがバカ売れなんだよね! せっせと商品を作って在庫を確保する。もう商業系のギルドみたいになっちゃったよ。
結局、周りが落ち着く頃には莫大な利益を得ちゃったよ。
得たお金は全てレザムールズ区を充実させる事に使った。城壁の外の土地もかなり買収した。全て農地にするよ。
これで区民の雇用も万全だね!
充実しまくっているレザムールズ区に都市管理者も動いてくれたよ。城壁の北西にレザムールズ区民専用の通用口を作ってくれたんだ! 魔女様、流石だね!
ミンフィーがようやくハウスの畑に着手した。他の畑は目処が立ったんだってさ。僕の店舗もやっと通常の営業時間で営業出来るよ。それでもお客さんが結構来るんだよね。
お店はダンジョンに行く火曜日は定休日で水曜日と木曜日も休みにしたよ。何故か店長を続ける事になっちゃったから勝手に決めた。好きにしていいって言われたからね。
給料は僕だけ歩合制でクルミと区民は固定制だってさ。
冒険者ギルド協会からダンジョンの完全リニューアルが発表された。大都市基準のダンジョンに変更されるんだね。
スライムダンジョンとヒツジダンジョンはそのままだってさ。場所だけは都市の北門すぐの所になる。北側にEクラスのギルドが集中して移転しているからだって。
まぁ僕等はダンジョン鍵があるから行かないけどね。
僕達が早期に移転して動き出したのも関係しているそうだ
そのおかげでギルド協会の支部が北の大通りに出来る事になった。その支部長がミシェルさんに決まったそうだ。
凄く便利の良い所になっちゃったな!
ミシェルさんが新ダンジョンの名称が書かれたリストを持って来てくれた。
「レザムールズさんは鍵を使う事で無人のダンジョンで探索出来るそうですよ」
「大都市では狩場の確保が大変みたいだから、楽が出来ていいいですね」
「これから他の都市からの移住を受け付けますので、かなりの人が来ると思います。混雑必死なので鍵のメリットは大きいですよ。ただ、公式なダンジョンでは無いのでクリアしてもアナウンスはされないそうです」
「へぇ〜 そうなんですか」
「その代わりにクリアしたら絶対に最速クリアになるそうです」
それは凄いや! んん? ちょっと待てよ……
「もし一般のダンジョンを最速でクリアしたら?」
「2回最速クリアとクリアのガチャが引けちゃいますね」
それって凄すぎだよ。
「それでいいそうなので問題ありませんよ」
よっぽど強くなって欲しいんだね。僕達は鍵のダンジョンで探索して、クリア目的の時は一般のダンジョンに行く事にした。
「最底辺からの出発になってしまったけど、ギルドは以前より充実しているわ。一気にCクラスまで行くわよ!」
ミンフィーが燃えている! 僕もやる気マンマンだ!
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