表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GIANT KILLING 〜荷物持ちのファンタジア〜  作者: ふぐ実
第一章 貧民区のお嬢様
71/166

chapter 71 意気投合しちゃう人達

ご愛読ありがとうございます

 女性陣が支度を終えて馬車から出てきた。馬を引いて歩いて前に進んでいく。


「あの案内役、やっぱり魔族だったのね?」


「うん。即死魔法で勇者と戦士を殺しちゃったよ……」


「そう……みんなくれぐれも言動には注意するように」


 僕達より強そうな人達が案内役に倒されちゃった。そんな国に行くのか……みんなの顔色が悪い……

 巨大な門の前まで来た所でようやくモンスターらしいモンスターがいた。


 僕達がよく倒したスケルトンのでっかい版だ。ごっつい鎧を着て剣と盾を装備している。


 ミンフィーが首からヒモで吊るしていたカードを門番ぽいスケルトンに見せた。


「ハイレ……ヒダリニススメ……マホウジンニノレ」


「分かりました」


 巨大な門を通ると道が2つに別れた。漁師っぽい人達は右側に行く。僕達は左側に進む。凄く緊張してきたよ……

 大きな魔法陣が地面に描かれている場所に来た。全員が乗ったら魔法陣が赤く光った。

 グニャリと空間が歪んだかと思ったら何故か水辺にいた。


 何だか普段と違う香りがする……


「おお! 海だ!」


 シャバニさんが嬉しそうに声を出した。そうかこれが海なのか……僕は生まれて初めて海を見た。ずっと先まで水しかない。


 美しい女性がこちらに近付いてきた。シャバニさんのスーツに似た黒い服を着ている。


「魔王様に面会ですね。こちらにどうぞ。馬と馬車はそのままで」


 言われるままに着いていく。海の上に木造の建物が建っている。そこに行くみたいだ。僕達のハウスより小さい。


「魔王様、面会の者達を連れて参りました」


「そうか……」


 魔王は海に向かって釣り竿を出している。どうも釣りをしていたみたいだ。釣り竿を片付けて小さな木のイスに座って

こちらを見た。


 ダークエルフのザリウスにちょっと似ているけど、顔の横にヤギみたいな角がある完全な魔族だ。年齢は若そうだけど魔族もエルフ同様に年齢が分かりにくい種族だ。


「今日はどうしましたか?」


 怖いかと思ったら意外に丁寧な喋り方だ。


「エストアール王国の小都市シャングリラから東の魔女様のご紹介で参りました。ギルドレザムールズマスターのミンフィーとメンバー達です。モンスターのガチャも引きに参りました」


 ここまで案内してくれた女性に魔女様からの紹介状とガチャチケットを渡した。


「ふーん……お? あなたは転生者ですね。魂の色が違う」


 魔王がシャバニさんを見てそう言った。


「そうだ」 


 シャバニさん誰が相手でも態度が変わらない。


「ここに来る転生者のほとんどは僕の討伐が目的ですがあなたは違うんですか?」


「俺はそんな事には興味が無い。たた着いて来ただけだ。普段はのんびり店をやっている」


「なるほど! 異世界マッタリライフですね!」


 何だか魔王が嬉しそうだ。怖そうな外観と喋る内容がかなりズレている。


「いや〜 嬉しいな。みんな僕を殺しに来るんだもん」


「勇者が魔王を倒そうとするのは当然だろ?」


「そうですけどね。もう飽きちゃったんですよ」


「確かに暇そうだな……」


 さっきも1人でボーッと釣りしてたしね。


「えっと何だっけ?」


 魔王が女性に聞いた。


「紹介とモンスターガチャです」


「ああ、そうね。東の魔女っ子ちゃんが君達は見所があるから育てて欲しいんだってさ。転生者さんもいるしなぁ〜 ご機嫌だからスペシャルで!」


 女性が机の引き出しから鍵を取り出し、ミンフィーに渡した。


「スペシャルダンジョンの鍵です。魔王様が考案されたダンジョンに挑戦出来ます。簡単な説明はこの冊子を。詳細はダンジョン内に入れば分かります」


 そう言って小さな冊子も渡した。


「それとモンスターガチャね。スペシャルにしたいとこだけど西の魔女特別仕様のCランク最速と装備、ジョブ専ガチャって決まってるから無理だね。じゃあ僕からって事でテイマースペシャルを」


 女性がまた机から鍵を取り出してミンフィーに渡した。


「ラッキーですね。テイマー1名とテイムモンスター1体のみが入場出来るスペシャルダンジョンの鍵です」


「ちょっと転生者の方と話がしたいから、君達はガチャを引いて来てよ」


 そう言ってシャバニさんをイスに座らせた。


「極上のワインがありますよ? いけるんでしょ?」


「おお! 勿論だ!」


 何だか盛り上がってきているよ……


「さあ行きましょう」


 女性に先導されてみんな移動していくけど……シャバニさん大丈夫かな?


「ウヒァーーー マフィアっすか! 極悪ですね!」


 心配だけど行くしかない……元の浜辺に戻って来た。


「ではガチャルームに転送します」


 グニャリと空間が歪んだ。あっという間に巨大なガチャマシーンの置かれた部屋に移動した。

 女性がガチャチケットをマシーンに差し込んだ。


「どうぞ」


「こんな機会は滅多に無いから運を上げておこう」


 スノウに飲み物を運が上がる水を飲ませてあげる。今日の為に作って置いた足輪を2個とイヤリングも装備させる。


 スノウがマシーンの前に立って「1」のボタンを押した!


 ガチャガチャ……ガタガタガタ! ポトン


 スキル  絶対防御   無敵 レベルと同じ秒数


 よし! 凄いぞ! 次は装備ガチャだ!


 ポン! ガチャガチャ……ガタガタガタ! ポトン


 魔獣装甲  スノウ専用  成長に合わせて防御力UP


 おお! 小僧のミョルニルの防御版か!


 ポン! ガチャガチャ……ガタガタガタ! ドカーーン!


 強烈な光を放つカプセルが出てきた!!


 スキル  神獣化  魔力を消費して神獣になる


「ウオォーーーーン!」


 スノウが遠吠えをした! これは凄そうだよ!


「相当に運を盛ってますね。では戻ります」


 グニャリと空間が歪んだ……


 元の浜辺戻ったかと思ったら門を通った所にあった最初の魔法陣みたいだ。


「お連れの方は責任を持ってお返しするので、先に町へお戻り下さい」


 女性はそう言ってスッと消えてしまった……


「従うしかないわ……戻りましょう」


 シャバニさんは夕方になってようやく宿に戻ってきた。何故か白い馬に乗っている。


「何だか仲良くなってしまった。いつでも遊びに来ていいそうだ。お土産で極上ワインまで貰ったぞ」


「その馬はどうしたんですか」


「ああ、これな……馬に見えるが本当はペガサスだ」


「ええ!? ペガサス?」


「ここまで来るのは遠いと言ったらくれた」


 空を飛べる馬なんだってさ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ