chapter 68 神スキルじゃん!
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〜 ギルド『レザムールズ』ハウス 〜
魔国へ行く為にみんなで協力して準備を進めている。
僕はシャバニさんの指示通りに燻製肉を作っている。あとはスキルを使って大きめのコップに飲み物を作る。それを大きな水筒に移し替えて冷蔵庫に入れておく。
栞さんの聖域はどうも1日に1回しか使えないスキルみたいだ。そういうスキルは強力なのが多いんだってさ。
ヒツジダンジョンに行って金策がてらスキルの検証をする。ヒツジが3匹いる所に行き、僕がヒツジにサンダーを唱えてみんながいる方に逃げる!
「聖域!」
僕が到着したら栞さんがスキルを発動させ、全員を半透明のカプセルで包んだ。ヒツジがドン! ドン! とカプセルに突っ込んでくるけど通れない。
しばらくの間ヒツジ達はカプセルに突撃を繰り返しだけど諦めたようだ。部屋の真ん中に戻ってボーっとしている。
「問題は格上の敵に対してどれだけ耐えれるかね」
ミンフィーはカプセルに沿って地面を掘り出した。
「地面中まで結界があるわ。全方位結界ね」
地面の下から襲ってくる敵もいるんだってさ。Dクラスのダンジョンに行って検証したいけど、また今度する事にした。長旅をする前だから疲れる事は避けた方がいい。
「サンダー! ……あれ?」
攻撃魔法は発動しない。敵は攻撃出来ないけど、こちらも攻撃出来ないみたいだ。
「ヒール!」
わざとナイフで手にキズを作って回復魔法を使ってみた。スッとキズが治った。みんなそれをジッと眺めている。
「ちょっと治りが早いかもしれないわね」
「あれれ? 何だか魔力があっという間に回復した感じだ」
気のせいかもしれないので強化魔法も使ってみる。
「クイック! …………プロテクト!」
減った魔力が回復しているのがはっきり分かる。みんながこれは神スキルじゃないか言っている。
「ニャー!」
「ニャンタが一緒に生産をして欲しいそうです。私からもお願いします。付与を頑張っているのでニャンタの魔力が少しずつ伸びているみたいなんです」
「次はモッシュさんの部屋で発動させますね」
これだけ話をしていてもヒツジ達はこちらを見ようともしない。これは本当に凄いぞ!
効果時間の検証は明日、生産をしながら行う事にした。
〜 モッシュの部屋 〜
店で生産活動をしているシャバニさんを除いて、みんなが僕の部屋で作業をしている。
栞さんが聖域を発動してくれた。
「何だかとても上手くいくわ」
「いつもより+1から+2上の鑑定結果になりますね」
ニャンタは次々に矢尻に付与をして、ポテっと座り込む。しばらくして立ち上がりまた付与する。ずっとこれを繰り返している。
よくやるなぁ……いくら魔力が早く回復するからって限界まで魔力を消費したらキツいはず。僕も真似してやるけど頭ボーッとしてきちゃう。僕は休憩を挟みながら矢尻を作りつつ付与をする。
栞さんが蒸留水を作り、それを使ってミンフィーがいろんな薬を作っている。
フェンは皮細工の初心者セットを買って来てなめし皮を作っていた。スノウが助手をしている。
ザリウスとミシェルさんは矢作りだね。ザリウスが木の部分を作って、ミシェルさんが矢尻と矢羽根を取り付けている。
ホクトさんもアクセサリーを作っている。
もう僕の部屋は作業場にした方が良さそうだよ。数時間、作業を続けたけど聖域は消えない。
「す、すみません。トイレに行きたいです」
栞さんが聖域から出ると消えちゃうんだよね! それからは聖域無しで作業をしたけど感覚が全然違う。絶対に聖域の中で作業した方がいいよ。
「みんな聞いて」
ミンフィーから何か話があるみたいだ。
「ギルドポイントが貯まっているから、私達が魔国に行っている間にホームを改築したいと思うの」
「いいと思うよ」
特に反対する理由も無いよね。みんなも同じみたい。ミンフィーとホクトさんがみんなの要望を個別に聞いてリフォームをする事になった。
ロビーにミンフィーとホクトさんがいる。まずサブリーダーの僕から要望を聞くそうだ。
「正直に言うと僕は今のままでも不満は無いよ。でも、みんなの部屋はちょっと狭いんじゃないかな」
「作業場は別で作るつもりよ」
「そっか……賑やかでいいなと思っていたんだけど。僕は寝る場所とちょっと荷物が置ける場所が有ればいいんだよ」
「分かったわ。なるべく要望に添えるようにするわね」
どんな風になるのか楽しみだね!




