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GIANT KILLING 〜荷物持ちのファンタジア〜  作者: ふぐ実
第一章 貧民区のお嬢様
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chapter 61 美人エルフから激しく追求を受ける

ご愛読ありがとうございます

 〜 ギルド『レザムールズ』ハウス ロビー 〜


 エルフの里は綺麗に浄化されたけど、モンスターに荒らされた家屋や森を修復する必要はある。

 アイリスは里のエルフ達と一緒に活動しながらも、ウチの活動をこなしていた。復興する為の金策をしているんだね。

 ギルドで飼育している馬の内、「サンデー」の方をアイリスが乗っている。馬を借りないでいいから結構、節約になるんだってさ。


 ずっと続いていた猛暑が嘘の様に収まり、秋の気配がして来た。


「井戸の水がとても冷たくなったそうよ」


 ミンフィーが農場の人達から聞いた情報だ。


 でも……


 他の都市では猛暑からの日照りにより、農作物が不作で食材の価格が上昇しているらしい。

 ミンフィーの農場は更に絶好調で順調に収穫が進んでいるみたい。


「ミンフィーさんは先見の明があり、経営の手腕も凄い」


 貧民区限定だけど、ミンフィーの評価は高まっている。


 ただネズミを駆除したかっただけなのにね!


 農場で得た利益のほとんどを貧民区の為に使うので、貧民区で暮らす人達の生活は徐々に改善され始めた。

 元々、スラム化が懸念されていた場所なので、地権者がここぞとばかりに土地を処分したがった。

 ほんのちょっと地価が上がっていたけど、貯めたポイントと冒険者ギルド協会の支援のおかげで土地の買い占めが進んだ。

 全ての土地をギルド『レザムールズ』が手に入れたので、貧民区はほぼギルドの支配地となった。

 道だけは都市管理者の所有だったけど、自由にしていいと許可が出たので区画整理をする事にした。


 これによりハウスの防備はSクラスギルドをも上回るレベルになった。


「ようやく安眠出来るな」


 シャバニさんはずっと警戒して寝ていたみたい。僕はいつも爆睡だったけどね。

 外から狙撃するのも不可能になったんだってさ。


「これでネズミも入って来れないわ」


 ミンフィーも目的が達成が出来たのでひと安心だね。


 土地は建物ごと買い取ったのでまだ家には人が住んでいる。ミンフィーが大家さんになった。


「別にそのまま住んでもらって構わないけど、更に清潔にしてもらいたいわね」


「もうかなり掃除したよ。建物を直すのも限界だし」


「そうね……銭湯を作りましょう。それと公衆トイレね。ネズミも怖いけど人も同じよ」


 次は周りに住んでいる人まで綺麗にするつもりだね。


「ここのハウスには上下水道があるけど、他の所には無いからかなりの費用がいるよ?」


「金策が必要ね……早くDクラスのダンジョンをリニューアルしてくれないかしら」


 魔女様も忙しいんだろうな。


 屋内訓練所では栞さんとアイリスの特訓が行われている。

 ホクトさんの提案で栞さんが精霊魔法を習得したんだ。アイリスはエルフなので元々、適性は高かったけど「歌スキル」と「魔法スキル」をラミアに奪われていたんだってさ。


 栞さんは水の精霊魔法、アイリスは風の精霊魔法を覚えて練習しているよ。

 栞さんとアイリスがどんどん伸びているのに、僕は伸び悩んでいた。

 ティアナの剣技、ザリウスの大盾、フェンの二刀流の訓練には付き合っているんだけどね……


「ミンフィー、何だか最近さ、あまり強くなってない気がするんだよ」


「今まで急激に伸びたからそう感じるのかもしれないわ。続けるしかないのよ。サボれば元に戻るわよ」


 そうだよな……全く戦った事の無い状態から始めたしね。


 でも何かを加えた方がいいかな。まずはいつも背負っている重りをもっと重くして、ウォーハンマー改も重くしてもらおう。

 シャバニさんに相談したら鉄の腕輪と足輪も作ってくれた。これはかなり負荷が掛かるので大変だよ!

 試しにカカシをぶっ叩いてみたけどキツいね。毎日続けたら筋肉がかなり付きそう。


 ミンフィーはアイリスと一緒にエルフの里に行く事が多くなった。食料を確保する為の畑を作りに行ってるんだ。


「今日は種芋を持っていくわ」


 森の浄化が出来たからといって、豊かな森がすぐに戻る訳ではない。とても時間が掛かるんだよ。


 暇なので冒険者ギルド協会に行って、新しいクエストでも受けてみようかな。

 協会の建物に入ると顔見知りのエルフ達が声を掛けてくれる。エルフの里が襲われてモンスターに奪われた事は秘密にしてある。エルフの里の存在自体が秘密だし、プライドの高いエルフにとって屈辱的な事だからね。


「モッシュさん、ちょっと来て下さい」


 突然、ミシェルさんに個室へと連行された。な、何もしてないのに……


「さっき、Bランクのエルフがモッシュさんに頭を下げていましたよね?」


 ジィーーーーー 凄く近い……


「たまたま知り合いになったんです」


 嘘は言ってないよ!


「最近、エルフ達が金策を必死にやっています。あまりここには来ていなかった人達まで、積極的にパーティーに参加する様になったんですが?」


「よ、良かったですね! 活気が出て!」


 能力やスキルを奪われたら戦えないよね……ここにも来なくなるのは当然だよ。


 どうもラミアが最初に歌ったのが能力やスキルを奪う技だったみたいだね。それをアイリスが演奏で必死に邪魔をしたんだってさ。


 でも、仮に技を受けていたとしても僕達は勝てたと思う。僕なんてスキルをあまり持ってないし、ミンフィーも体が武器だ。フェン、スノウもそれほどスキルに頼っている感じはしない。

 あとは強化魔法をしっかり唱えておく事とアイテムの準備を怠らない事がとても大事だね。


 スキルがあれば有利に戦えるけど、基本は日頃の鍛錬と準備が大事なんだと気付いた。

 

「何故かエルフ達が棍棒を装備しているのも気になります」


 僕がスキルに頼らずに戦っていると聞いたエルフ達が、僕の真似をして訓練を始めたみたいだね。武器まで真似なくてもいいのに……


「と、とにかく僕の口からはとても言えません!」


「分かりました! 徹底的に調査します!」


 何でそんなにムキになるかなぁ〜 ちょっと怖いし……


 質問攻めに合ったけど何とか切り抜けたよ!



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