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GIANT KILLING 〜荷物持ちのファンタジア〜  作者: ふぐ実
第一章 貧民区のお嬢様
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chapter 53 それでも特訓は続く

ご愛読ありがとうございます

 〜 ヒツジダンジョン 改 ボス部屋 〜


 ノシノシと大きなヒツジは部屋の中央に戻っていく。そこでまた魔法陣が発生する。子羊達が踊り出した。


「みんな集まって防御姿勢を取るんだ!」


 盾を持っていた左肩にダメージがあったので、手持ちのポーションをぶっ掛けて治療する。


「赤いヤツが2匹います!」


「動ける様になりました!」


 密集陣形でみんな武器を両手で持って前に出した! 盾を持っているのは僕しか居ない。


 子羊達が踊りを止めた! 


 ドン! ドン!


「グッ……ぼ、僕か……」


「わ、わたしです」


 もう1人はフェンか……これはまずい! 


「私が防ぐわ! みんなはモッシュとフェンを守って!」


 ミンフィーが先頭に立つ。


「フゥーーーー」


 ミンフィーが大きく息吐いて止めた……


 空気がミンフィーを中心に渦巻いている感じがする。


 ヒツジが突っ込んでくる!


「ヤァーーーー!!」


 横っ面に強烈な炎の回し蹴りが炸裂した! ミシ……


 ヒツジは全く違う方向に向かって走っていき、壁に激突した。そこへみんなが駆け寄り、武器でボコボコに叩いている。


「ミシェル! 側面から魔法よ!」


「は、はい!」


 ミンフィーは僕とフェンを守れる位置で待機している。大きなヒツジは攻撃を受けながらもノタノタと真ん中に戻ろうとしていた。かなり効いているな……動きが遅い!


「打ちます!!」


「散開よ!」


 ミシェルとミンフィーの掛け声でみんながヒツジから離れた。


「ファイアボール!」


 魔法が着弾した直後にミンフィーも加わり、ボコボコにしている。僕とフェンはまだ動けない!

 ヒツジは必死に中央に戻ろうとしているけど……


 ミンフィーがヒツジの進路を塞ぐ様に立った


 スッと足を高々と上げて……


 ズドン!


 炎のかかと落としが脳天に炸裂した!!


 大きなヒツジが前足を折って地面に頭を突っ込んでいる!


「打ちます! ファイアボール!!」


 ミシェルがサイドから魔法を放った!


 ヒツジの体が炎に包まれて……


 ポトン……魔石になった!


「おめでとうございます! ファントム頭突きの討伐に成功しました! 予定より早く倒されてイラッとしたので以上!」


「魔女様! ちゃんとやりましょう」


 弟子の老人の声が小さく聞こえている……


「これから光る子羊が増えて楽しくなるのよ! だからもっと強くした方がいいって言ったでしょ!」


「それではEランクの者達が倒せませんよ」


「キィーーーー! 悔しい! もうこれで実装よ! あ、マイク切るの忘れてた……プチ……」


 魔女様……どこかで見ているんだね。


 ヒツジを倒したら動ける様になった。どうもヒツジが真ん中に戻るまで、赤い子羊の攻撃を受けた人は動けないみたいだね。


 ガチャルームに移動してガチャを引いた。飲み物は飲んでいないけど運UP装備はしたよ。


 僕は体力+6のスキルと……


 踊る羊の指輪  モッシュ専用

         状態異常耐性 +5

         

「あれ? いいかも」


 ミンフィーは魔法防御+6のスキルと……


 踊る羊の指輪  ミンフィー専用

         状態異常耐性 +5


 みんな+6か+5のスキルをゲットしていく。装備は同じ踊る羊の指輪だ。


「どうも指輪がハズレみたいね」


「でも結構いい性能だよ?」


「そうね。もし飲み物を飲んで、違うのを無理に取っていたら思うとゾッとするわ」


 みんな何もイメージせずに、無心でガチャのボタンを押しているらしい。


 最後は運UPの飲み物を飲んでいるティアナとニャンタ。


 ティアナの番。ポチ……ガチャガチャ……ポトン


 スキル 力 +6


 装備  剣闘士の腕輪  ティアナ専用

             力 +10

             剣 +10


 狙い通りって感じだね!


 ニャンタの番。プニュ……ガチャガチャ……ポトン


 スキル 超絶回避  1回だけどんな攻撃でも回避する 


 装備  魔猫の足輪  ニャンタ専用

            魔力 +10

            回避 +10


 みんないい結果だ。スキルも装備も良い物が元々出やすいいんだね。


「ミシェル、最後の方は良かったけど、魔法を打てる状況を逃していたわよ」


「す、すみません。敵は大きいし、行動も今までと全然違うので戸惑ってしまって」


 それはそうだよね。もう僕達は慣れちゃったけどさ。


 ガチャルームから出ようとすると……


「あれ? 出口が2つあるよ?」


 貼り紙がしてある。


 ボス部屋方面とダンジョン入口方面


「ここでボロボロになったら帰るの大変だもね。魔女様凄いや、ちゃんと考えてあるよ」


 でも、僕達は元気いっぱいなんだよね……


「当然、ミシェルの特訓よ。全部の部屋を制覇するわ」


「「ヒィーーーー」」


 昼食の準備もして来てたから、戻らずに夕方前まで特訓をした。


 

 〜 ギルド『レザムールズ』ハウス ロビー 〜


 ハウスに戻るとシャバニさんとホクトさん夕食の準備をしていた。


「今日も泊めて下さい……動けません……」


 ミシェルさんはまたボロボロだよ。


「そんな事だろうと思って準備してある」


 シャバニさんがニヤリと笑った。


「モッシュ、風呂を入れてやってくれ。ハウスの方は入れるようにしてある」


 訓練所の方は温泉だけど、ハウスの方は普通のお湯だね。


 みんなお風呂に入ってさっぱりして来た。僕はチョロ酔い用のコップに飲み物を出す。ワインはスキル回数が余っている時に作り置きしてるんだけど、チョロ酔いは炭酸が入っているから作り置き出来ない。


 チョロ酔い用のコップはとても大きい! 何杯でも飲めちゃうんだよね!


「面白いスキルですね」


 ホクトさんは僕のスキルを初めて見るからね。


「モッシュのスキルはトップシークレットよ」


「でしょうね。世の中が混乱してしまいます。決して口外しませんよ。このギルドの事も一切口外しません」


「コイツは嘘を言う様なヤツではない。安心しろ」


 シャバニさんは日中にホクトさんとかなり話をしたみたいだね。

 食事をしながら今日の反省会をする。盾を持っているのが僕だけなのはちょっと問題かもしれない。

 前後衛を入れ替えた訓練を最初からやる時は、バックラーを装備する人も居るけど、今回みたいに最初からボス戦に向かう時は盾を持ってくる人は居ない。


 小さなバックラーであの頭突きを防ぐのはキツい。


「ザリウス、大盾を作ってみるから背負ってみないか?」


「そうですね。自分しか男が居ないのでやってみます」


 シャバニさんの提案でザリウスが盾を背負って行動する事になった。ザリウスは長身だし、かなり大きな盾を持てる。


 明日からどうするかも考えないとね。ダンジョンの鍵の説明書を読みながら考える。

 Eクラスはスライムとヒツジしか出来ていない。多分、他は無くすつもりだね。DクラスはリニューアルしたEクラスの状況を見てから考えると書いてあった。

 結局、オークとゴーレムダンジョンへ行く事にした。未クリアのミシェルが先頭でボス部屋に入れば、名前付に挑戦出来るそうだ。

 ボス戦だけ手伝ってミンフィーは農場の仕事に行くそうだ。僕はクエストをやろう。栞さんは様子を見て楽勝ならシャバニさんの店舗で店番をするみたい。


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