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GIANT KILLING 〜荷物持ちのファンタジア〜  作者: ふぐ実
第一章 貧民区のお嬢様
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chapter 46 魔法の扉を開いた先に

ご愛読ありがとうございます

 ウサギの後ろを離れない様についていくと森の出口に到着した。馬車に乗って町へと戻る。


「ふー 更に大変な事になったわね……」


「南の魔国に行けとは言われていないよ?」


「え!? 確かにそうね……驚いて気が動転していたわ」


 ミンフィーでもそんな事があるんだね!


「でも、いつかは行かないといけないね。紹介状まで書いたのに何で行かないのとか言われそうだよ」


 ミンフィーは緊張して疲れたみたい。話はハウスへ戻ってからみんなの前でする事にした。


 

 〜 ギルド『レザムールズ』ハウス ロビー 〜


 『魔王』への紹介状とダンジョンの鍵を貰った事をみんなに報告した。


「都市管理者なのは本当みたいだったわ」


「シャングリラからSSランクの冒険者が出ないとダメみたいだったね」


「目標変更ね……私達はSSクラスのギルドを目指すわ。この町を消される訳にはいかないわ」


 SSクラスのギルドなんてシャングリラには無いよ……


 でも、あれだけのダンジョンを作れる老人が弟子なのだから、町を消滅させるのなんて簡単な事なのかもしれない……


 ダンジョンの鍵を袋から取り出した。鍵にはギルド『レザムールズ』と刻まれている。それをテーブルの上に置いた。袋の中にはちゃんと説明書が入っていた。


 この鍵は魔法の鍵で鍵穴さえ付いていれば、どんな扉にも差し込む事が出来るらしい。その扉に行きたいダンジョン名の書いた紙を貼り、扉を開けばそのダンジョンへと通じているそうだ。


「移動時間が必要なくなるってだね」


 通常のダンジョンとは名前が一緒でもちょっと異なる部分があるらしい。このダンジョンには他のパーティーは入れない。つまりギルド専用のダンジョンって事になる。

 

 『スライムダンジョンから試すのがオススメ』


 と書いてある。


「冒険者を鍛えるのも仕事と言っていたわね」


「『そびえ立つ壁』の時みたいなギミックがあると思っていいかもしれないね」


「対価を必ず払うと言っていたわ」


「難易度が高いって事は報酬もいいって事だね」


 明日から早速、挑戦してみる事にした。


 

 〜 ギルド『レザムールズ』室内訓練所 〜


 室内訓練所の中にある風呂場に続く扉に『スライムダンジョン』と書いた紙を貼って魔法の鍵を鍵穴に差し込む。


 全く合わない鍵のはずなのにスゥーと吸い込まれる様に差し込めた。


 カチ!


 鍵が開いた様な音がした。扉を開けるとそこにはダンジョンがあった。


 僕が先頭で中に入って行く。


「ん!? 何だか狭いような……天井もやけに低いよ」


 とりあえず小部屋を目指して歩いて行く……


「あれ!? ちょっと道の感じが違うような……」


 スライムダンジョンはよく行ったのではっきりと覚えているけど何かおかしいぞ……


「先頭をフェンに代わってもらってマッピングするよ」


 僕はリュックサックから紙と鉛筆を取り出してマッピングを開始した。スノウが先頭でフェンがその後を続く。


 最初の小部屋に着くとスライムが3匹いた。


「待って! 5匹いる感じだわ」


 フェンは索敵スキル持ちだ。みんなで小部屋に入る前に部屋をよく見て確認する。


「天井にスライムが張り付いているわ……」


 フェンが天井を指差している。その示す先には赤色のスライムと緑色のスライムがいた。因みに地面にいるスライムは青色だ。


「ワンランク上のスライムですね。赤色は毒、緑色は回復の魔法を使います」


 フェンはテイマーなのでモンスターにもかなり詳しい。


「危なかったらすぐに脱出よ」


 さすがのミンフィーもかなり危険だと判断したようだ。


「睡眠魔法を使おう」


 僕は禁止されている睡眠魔法の使用を提案した。


「OKよ。ザリウス頼むわね」


「いくよ」


 僕が先頭で突っ込むスライムが集まってきた。そこにザリウスの睡眠魔法が飛ぶ! ボコ! 中央の青色スライムをぶっ叩いた。もう以前の強さでは無いので確実に1撃で倒せるはずなのに……全く効いている感じがしない。


「上のスライムが寝ていないわ! 魔法を唱えている!」


 赤色スライムと緑色スライムが光を放っている。


「ぐっ……」


 毒の魔法を掛けられたようだ!


「キュア!」


 栞さんから治癒魔法を掛けて貰った。


「栞さん! 私とスノウも毒です!」


「キュア! ……キュア!」


 栞さんが連続で治癒魔法を詠唱した。ミンフィーは真ん中のスライムをボコボコにしている。そこに僕、フェン、スノウも参加する。


「全然効いていないわ!」


 ミンフィーが焦って大きな声を出した。


「緑色のスライムが光ったままです!」


 アイリスが演奏しながら教えてくれた。


 ミンフィーが天井にいる緑色スライムへ飛び蹴り!


 ドン! ドン! ドン! 


 一瞬で蹴りが3発も放たれた。


 ポトン……緑色スライムは魔石になった。今度は右側の睡眠魔法で寝て動きを止めているスライムが光っている。


「ギミック!? 光っているヤツしかダメージを与えられないのかも!」


 僕は右側の青色スライムをぶっ叩いた! ポトン……


「やっぱりそうだよ! 次は……」


 赤色スライムが光っている! ベシ! ベシ! フェンが2本のムチで連撃を放った! ポトン……


 次は左側のスライムが光っている。それにスノウが噛み付いた! ポトン……最後に残った中央のヤツが光った! 僕がぶっ叩いた! ポトン……


「ふぅ〜 上のはちょっと強くて、下のは普通だね」


「おかしな仕掛けを考えたものね……厄介だわ」


 そう言いながらミンフィーは何だか嬉しそうだよ。


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