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GIANT KILLING 〜荷物持ちのファンタジア〜  作者: ふぐ実
第一章 貧民区のお嬢様
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chapter 37 始動するお嬢様

ご愛読ありがとうございます

 〜 ギルド『レザムールズ』ハウス ロビー 〜


 ミンフィーは世界最高ギルドを目指す事をみんなに改めて話をした。


 まあ、あくまで目標だからどれだけ高くてもいいよね


 大きな目標は世界最高ギルドで、当面の目標はギルドハウスの防衛強化と各自の強化だね。


 みんな室内訓練所が欲しいそうなので、段階的にギルドハウスを拡張していろんな施設を追加する計画をしっかりと立案した。


 出来上がった計画案を持って冒険者ギルド協会のミシェルさんの所へ見せに行った。



 〜 冒険者ギルド協会 個室 〜


 出来る担当者の美人エルフ、ミシェルさんが今日も応対してくれる。


「まず店舗兼生産設備ですね。それから室内訓練所ですか」


「はい。冒険者として生活するには今の建物のままで十分なんですけどね」


「上に話しておきましょう。冒険者ギルド協会は勿論ですが商業ギルド協会や都市の管理責任者がかなり乗り気なようです」


 それなら上手くいきそうだね。


「オークダンジョンの次にはまだ行ってないんですか?」


「まだですね。僕とフェンの特訓に交代で付き合ってもらってますので初心者ダンジョンしか行ってないです」


 レベルは全然上がらないけど少しは強くなったと思うよ。

そろそろDクラスダンジョンに行く予定だ。


「ピンポンパンポーン! Dクラス『灼熱のトカゲ』が討伐されました!」


 冒険者ギルド協会に聞いたことのある声のアナウンスが流れた。


「ぼ、僕達ではありませんよ」


「ここに居ますからね。リザードダンジョンですね」


「こんな風にアナウンスされるんだ」


「レザムールズさんに倒してもらいたかったんですが……」


「Dクラスのダンジョンより初心者ダンジョンの方が空いているので金策し易いんですよね」


「なるほど……では次にゴーレムダンジョンを攻略してみませんか? 不人気でパーティーはあまり居ませんし、鉱石をドロップするので金策にもいいです」


 ゴーレムダンジョンか……確かボス戦で名前付きのボスが出現した事のあるダンジョンだね。


 名前は『そびえ建つ壁』


 ゴーレムもスケルトンと同じで剣に耐性があるので嫌われている敵だ。


「あとは地味ですがクエストを受けませんか? ダンジョンばかり皆さん行きますが税の軽減等の特典付きクエストもありますよ」


 ミシェルさんが簡単に出来そうなクエストの一覧表をくれた。リストの1番上に載っていたのが、


 『廃墟の片付け』だった。報酬は少ないけどポイントと税軽減までついている。


「これってウチの隣りも対象なんですか?」


「勿論です。一石二鳥でしょ?」


 クエスト『廃墟の片付け』を受けた。ついでに出来そうなクエストも受けておいた。別にやらなくてもペナルティーは無いので問題は無いんだよね。

 クエストは冒険者のランクによって受けれる数が決まっている。僕はDなので10件。町の中とちょっと歩けばこなせそうなやつを受けておいた。


 〜 ギルド『レザムールズ』ハウス 〜


 クエスト『廃墟の片付け』をギルドとして受けた事をみんなに報告した。ギルドとして受けるとメンバー全員がクエストを受注した事になる。

 他に受けたクエストは僕個人が受けたものだ。


 骨の矢尻を納品するクエストがあったので受注した。前と報酬は一緒だけどポイントが倍で税軽減まで付いていた。

 

「最近はダンジョンに行く人が増えて、町中で出来るクエストをやる人が減ったんだってさ」


 僕の部屋でミンフィーはみんなの服を作っている。僕はせっせと骨の矢尻を作る。

 骨の矢尻を栞さんに鑑定してもらったら「+2」の品質だった。まあまあ腕が上がってきたみたいだね。


「他にはどんなクエストを受けたのかしら?」


「えっと……」


 ミシェルさんが受注したクエストを忘れてないようにメモを作ってくれたのでそれを見る。


「ドブ掃除、道の掃除、ネズミ駆除、薬草採取とかだね」


「かなり地味ね……」


「うん。でも薬草採取だってポイントが増えているからそこそこおいしいと思うよ」


「よっぽどやる人が居ないのね」


「ダンジョンまで移動するのは時間が必要だけど、これなら暇な時に出来るから受けるだけ受けたんだ」


「頑張るのは良いけど体を休めるのも大事よ?」


「そうだね。無理しないようにするよ」


「ところでこの辺にネズミなんているのかしら?」


()()()()()()

いるんだよ」


 ミンフィーはお嬢様だからこういう事を全然知らないんだよね。そういえば最近、お嬢様って呼ばなくなっちゃったよな。


 まあいいか!


「この辺りは不衛生だからネズミは結構いると思うよ。このハウスにもきっと居るし、隣りの廃墟なんてネズミの巣になっていると思うよ」


「な、何ですって! 今すぐ元のハウスに戻るわよ!」


「そんな事無理だよ……」


「ひょっとして夜中にゴトゴト音がするのって?」


「ネズミだね」


 ミンフィーは震えながら怯えている。そんなに怖いの?


 モンスターだって楽々と倒しちゃうのに?


「今から隣りの廃墟を破壊するわ!」


「だ、ダメだよ! ちゃんと手順があるんだよ」


 まず、冒険者ギルド協会に廃墟を取り壊す日時を連絡して許可を得る。そうすると荷馬車と取り壊しの道具が協会から借りれるのでそれを使って取り壊す。壊した時に発生した廃材を郊外に運んで指定場所で焼却する。荷馬車と道具を返却したら終了だね。


「面倒ね……今すぐ申請してくるわ」


 ミンフィーが飛び出して行った!


 よっぽどネズミ嫌いなのかと思ったけど、全然違った。


『ネズミは疫病を巻き散らすから駆除した方がいい』とミンフィーが教えてくれた。

 ミンフィーもネズミ駆除や清掃のクエストを受けてきたんだって。


「引っ越せないなら徹底的にやるしかないわ」


「ウチだけ綺麗してもダメだからね。大変だよ?」


「想定外ね……」


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