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GIANT KILLING 〜荷物持ちのファンタジア〜  作者: ふぐ実
第一章 貧民区のお嬢様
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chapter 34 名前を考えるのは大変だよ

ご愛読ありがとうございます

 〜 オークダンジョン ガチャルーム 〜


 次はフェンの番。このガチャはフェンにとって、とても大事なガチャだ。猫耳族は耳や尻尾を見るとその時の精神状態が分かり易い種族だ。


 耳も尻尾もピンと張りつめていて緊張している感じだね。


「ふぅーーー! いきます!」


 ポン! ガチャガチャ……ガタガタガタ……ポトン


 スキル 真・名前付け テイムモンスターに名付け可能

            モンスターの真の力を呼び覚ます


「や、やった!? す、凄いのが!!」


「おめでとう!!」


 続いて……


「く……すみません……わ、私は……いきます!!」


 何かを決意した厳しい顔で次のボタンを押した!


 ポン! ガチャガチャ……ボトッ……



 仔猫のしっぽ  フェン専用

         使用者に合わせて成長する



 今、使っている皮のムチよりショボイ……ニャンタの尻尾みたいな黒いムチだよ。


「あざといですよね……次からは私が最初にガチャを引きます……」


「そんな事ないわ! あなたの志の高さが分かったわ」


 ミンフィーがフェンに声をかけた。こんな武器が欲しいのかな? 自分から欲しがったんだよね?


 次はザリウスの番。 ポン! ガチャガチャ……ポトン


 スキル 魔力  +5


 続いて……


「うう……どうしよう……どちらもいいな……」


 ポ、ポチ……ボトッ……



 風見鶏のワンド   ザリウス専用

           なんとなく良い方を向く



「あ、あーーーー」


 ワンドの先端にニワトリの人形が付いている。


 ちょっと間抜けな感じの可愛い人形だ。


 やらかしちゃったよコレ! 戦闘には全く使えないね。


「うう……迷いがそのまま形になってるし……」



 次はシャバニさんの番。トン! ガチャガチャ……ポトン

 

 スキル  リペア   非戦闘時のみ装備を修復可


 続いて……ボトッ


 サングラス  全生産スキル +3


「狙い通りだな」


 シャバニさんがサングラスという眼鏡を顔にかけた。

 真っ黒の眼鏡だ……見えるのかな?


 凄いな……極悪人にしか見えないよ……


 全員がガチャを引き終わるとガチャマシーンがスーッと地下に収納されていく。


「じゃあ出ようか」


 出口の方へ歩き出すと……


「待って……念の為、脱出魔法を使いましょう」


 ティアナが魔法によるダンジョンからの離脱を提案してきた。ダンジョンの外に出れる便利な魔法だけど、予定ではこの後、最下層で狩りをして帰る事になっている。


「そうね……さっきの声がダンジョン内にいる人達に聞こえていたとしたら厄介ね」


「ほう……思っていたより物騒なんだな」


 シャバニさんが嬉しそうニヤッとしている。サングラスをしているし相当怖い……


「近くにキノコダンジョンがあるから移動しましょう」


 ミンフィーの提案でキノコダンジョンへの移動を決めた。


「ザリウスさんに脱出魔法を唱えてもらうので、私は姿を消す魔法をタイミング良く唱えます」


 ティアナは凄く心配性なんだね


 そこまでしないといけないの?


「入口で待ち構えている可能性もあるわね……」


 姿を消した時は絶対に喋ったら駄目だ。喋った途端に姿が見えるようになってしまうからね。


 段取り通りに脱出と同時に姿を消すと……


 ダンジョンの入口にギルド『ダイヤモンドスター』の人達が待ち伏せしていた。


 イージスの盾を持った美人勇者のスカーレットさんの姿もあった。何だかイライラしているみたいだ。


 襲うつもりではないと思うけど、おそらく情報が欲しいんだろう。Sクラスのギルドが冒険者を襲って装備を奪うなんて聞いた事がないからね。


 でもCやDクラスならよく聞いたな……


 『本当ならパーティーリーダーの僕が提案しないといけないんだ』


 お気楽のままじゃいられない。みんなの命に関わる問題なんだ。僕より年下のティアナに助言してもらってトラブルを回避出来た。


 僕が足りないのは『強さ』だけではないね……


 『想定外』の事が起きた時に判断力が問われるんだ


 今回は反省する事が沢山あるな……


 ノックバッカーへの対応を考えていなかった事、レアアイテムや情報を欲しがる冒険者を甘く見ていた事……



 キノコダンジョンに移動した。やっぱりここは人気が無いからパーティーが全然居ない。最下層まで移動してボス部屋付近で乱獲する事にした。


 ボス部屋は1パーティー限定しか入室出来ないし、中に入ると他のパーティーからは見えない。

 ここでフェンがウォーウルフに名前付けをする。


「もう名前は考えてあるんです」


 よっぽど嬉しいんだね。すっごくニコニコしてウォーウルフを撫でている。


「ポチョムキンにしようと……あ、あれ? な、何だか急に違う名前の方がいい気がして……」


 フェンの様子がおかしい! 頭を抱えて座り込んだ。


「違うの? ポチョムキンじゃなくてポチョムッキー? ああこれも違う気が……」

            

 どれもオオカミの名前らしく無い……


「カツオ? ノリスケ? ああ、全部違うわ……」


 ウォーウルフが可哀想になってきた。格好いい名前にしてあげようよ……


「こ、こんなベタな名前……白いウォーウルフだからって、まさか……あ、あなたの名前は……『スノウ』よ!」


 ウォーーーーン!!


 ウォーウルフが激しい光を発している! 


「アリガトウ」


 ウォーウルフが人の言葉を喋ってお礼を言った!



 スノウ  白狼  レベル 8  



「ワタシハ ハクロウ ノ スノウ……」


「ニャーゴ」


 ニャンタがスノウに向かって鳴き声を出した。


「マリョクガツキテタオレルゾ」


 スノウもニャンタと一緒で人の言葉を話すには魔力を使うみたいだね。ニャンタが止めたので話すのをやめた。

 慌ててフェンがスノウを抱きとめた。


 倒れる寸前だったみたいだ


 アイリスがリュートを奏で始めた。これは体力回復の曲だけど、ノックバッカー戦で手に入れた新しい楽器の追加効果で少しだけ魔力の回復が出来る。魔力回復の飲み物も飲ませてあげると何とか動けるようになった。


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