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GIANT KILLING 〜荷物持ちのファンタジア〜  作者: ふぐ実
第一章 貧民区のお嬢様
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chapter 15 相談しましょう

 〜ゴブリンダンジョン〜


 モッシュ   盾役 兼 アタッカー役

 しおり 回復役

 ミンフィー  助言役


 ゴブリンダンジョンは初心者向けダンジョンだけど、全5層あってちょっとした迷路になっている。だけど完全に攻略されているので迷う事は全くない。

 今日は初回なので第1層でのんびりと戦う事になった。


「ゴブリンは低脳だけど狡猾よ」


 でもスケルトンよりは格下だ。しっかり防御を固めてカウンターを狙っていけば、攻撃を受ける事はほとんど無い。


「第1層は3匹までしか同時にポップしないけど、下層は数が増えるわ」


 集団で襲ってきた時にゴブリンの嫌らしさが発揮される。


 けど、3匹程度なら今の僕の敵じゃない。


「結構、余裕で倒せるね」


「そうみたいね。じゃあ力が弱くなる飲み物と速度が遅くなる飲み物を作って」


 そんな飲み物を何に使うんだろう?


 とりあえず言われた通りに作ってみる。味は無しの水をイメージして作ってみた。


「それを飲んで戦うのよ。あと、このリュックサックも背負ったままで戦って」


「「 え!? 」」


「こんな弱い敵では訓練にならないわ。こちらがハンデをつけてあげる位で丁度いいわ」


 ミンフィーが鬼教官の目をしている……やるしかない


 力と速度を飲み物でダウンさせて、重いリュックサックを背負って戦闘をする事になった。


「強化魔法を切らさない様にね」


 強化魔法は使っていいんだね。ちょっとだけホッとしたけど、自分を弱体化して強化して何だかよく分からない事になっちゃうな。


「クイック!」 


 購入した速度アップの魔法を自分に使ってみる。


「モッシュ、再詠唱可能になったら栞さんと私にも強化魔法を使うのよ。絶対に魔法が切れている時が無いようにね」


 ううう……何だかとても大変そうだよ……


「プロテクト!」


 栞さんも全員に防御力アップの魔法を唱えた。

 最初は自分に魔法を唱えて次は栞さん、そしてミンフィーの順番で決めておけばいいかな。自分の魔法効果が切れたら魔法を掛け直していく感じでやってみよう。


 ゴブリンが3匹ポップした!


 飲み物の効果で攻撃力が落ちている分、早く倒せないけどスピードは強化魔法「クイック」のおかげでちょっと遅く感じる位だ。どうも飲み物の効果の方が魔法よりも強いみたいだね。


 でも攻撃を全て受け流す事は出来ない。たまにゴブリンの短剣でかすり傷を負ってしまう。


「ヒール!」


 栞さんがカウンターヒールでしっかりと治療してくれるから大丈夫だね。

 今日は栞さんとミンフィーは僕の近くに立っている。2人共、攻撃はしないけど戦闘訓練として立ち位置を確認している。


 正面は僕、サイドはミンフィー、僕の斜め後ろは栞さん


 これからパーティーメンバーが増えれば陣形も変わると思うけど、とりあえずこれがベストだね。


 ゴブリンダンジョンの第1層を移動しながら狩りをしていく。ゴブリンの動きに慣れてきたからかなり倒すのが早くなってきたみたい。


「敵のポップが追いつかないわね」


「ちょっと入口で休憩して時間を調整しようか」


 3人で入口に戻って休憩する。


「栞さん、お仕事の都合もあるでしょうからスケジュールを教えて欲しいわ」


「はい、ちょっと相談もあるので今日の夜にギルドハウスに行きますね」


 ゴブリンを夕方前まで狩り続けて早めに帰る事にした。



 〜 ギルドハウス 〜


 栞さんが仕事のスケジュールを書いた紙をミンフィーに提出した。


「結構、ハードなのね……これでレベル上げまでやったら休む日がほとんど無いわ」


「こちらに来れるのは週に2、3日位ですね。半日ならもう少し参加出来ます」


「私達はそんなに急いで無いから焦らなくてもいいわ」


「私も最初はそう思っていたんですが……」


 栞さんは何か心配事があるみたいだ。


「私は去年、冒険者養成学校を卒業したんですが、ご存知の通りレベル上げが遅れていました」


「ガチャね……」


 ガチャ? 何の事か分からないや……


「モッシュは知らないみたいね」


「うん、何かあるの?」


「聖心教のプリーストは見習いの1年以内にレベル10になると特別なガチャを引くんです」


 詳しく聞いてみると……


 1年でレベル10になる人はほとんど居ないらしく、極々限られたエリートが必死に頑張ってようやく1年以内レベル10を達成出来るそうだ。


「今年は当たり年みたいで2人が達成出来るかもしれないと言われています」


「ギルド『フラッグシップ』と『ダイアモンドスター』のプリーストね」


 両方共Sランクのギルドだ。フラッグシップはエクスカリバーの男性勇者さん、ダイアモンドスターはイージスの美人勇者さんの所だ。


「私はポンコツヒーラーなので同学年では1番レベルが低かったんですが……実は3番目に高くなってるんです」


「あのガチャは普通のガチャとは違うわ」


 普通のガチャとは違う? 


「どんなガチャなの? 全然知らないや」


「大当たりだと凄いのよ……」


 ミンフィーが珍しく考え込んでいる。


「大当たりが出たのは300年前らしいです……」


 かなり前の話だね。


 どんな大当たりなのか全然知らないや


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