表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GIANT KILLING 〜荷物持ちのファンタジア〜  作者: ふぐ実
第二章 辺境のお嬢様
117/166

chapter 117 小さなニュース

ご愛読ありがとうございます

 〜 古代迷宮 第1層 〜


 歓迎会の翌日。朝から古代迷宮探索をする事になった。昨日見つけた葉っぱがまた欲しいんだってさ。

 結局、あの葉っぱは最終的にティアナの元に渡った。


 そして……幻の万能薬と言われる『ハイエリクサ』を錬金術により作り出す事に成功したそうだ。


「敵に合ったのはこの辺だよ。今日はいないね……」


「乱獲してたら突然現れたのね?」


 今日はミンフィーとミシェルさん、それにザリウスのお母様まで来ているよ。


「では乱獲してみます。ミシェルお母様をお守りして」


「分かりました」


「いくわよ! モッシュ!」


 ミンフィーが一気に駆け出して敵を粉砕していく!!


 僕はミンフィーの後を追って手当たり次第に宝箱を開けていく。


 しばらく戦ったけどアイツは現れなかった……


「何か特別な条件があるのかも……何時位に出現したの?」


「お昼頃だね」


「私達は夕方まで乱獲を続けます。お母様は宿でお休み下さい」


 ミシェルさんがお母様を宿屋へ連れて行った。結構、仲は良いみたいだね。


「ミンフィー、お母様は移住してくれるの?」


「ミシェルが世界樹の葉を見せた時に来ると確信したわ」


「あの葉っぱね……捨てなくて良かったよ」


「それだけじゃないわ。ティアナがハイエリクサを作ったのも大事件よ。絶対に口外しては駄目よ」


「うん。そんなに凄いの?」


「大賢者への扉を開く第一歩と言われているそうよ」


「そ、それは凄そうだね。あまりピンと来ないけどさ」


 何でティアナはそんな薬を作れたんだろう? 錬金術が得意なのは知っていたけど……


「私にとっても大きな事なのよ。本当に良くやってくれたわ。ありがとう」


「ミンフィーにとっても? そんなに体調が悪かったの?」


「体調? ハイエリクサを使うのはティアナよ。ダンジョンを作るのに必要な素材なのよ。これでティアナがダンジョンを作れるわ」


「ええ!? それは凄いね!」


「この国でダンジョンを作れるのは例の魔女様と弟子、そして西の魔女の3名。魔王は別としてね。ティアナが4人目になったのよ」


 でも……ダンジョンなんて作ったら、身を潜めている感じのティアナの存在が明るみになっちゃうような……

 

「現存する世界樹の葉はもう無いと言われているわ。あるのはハイエリクサだけ。それは厳重に国が管理しているの」


「ますますティアナがダンジョンを作ったら目立つし問題になりそうだね」


「西の魔女のダンジョンに似せて作ればいいのよ。シャバニさんが魔王の所に聞きに行ってくれたわ」


「西の魔女が作ったダンジョンって事にするのか……」


 ミンフィーはエストアール王国に頼るのを嫌っている。あんな風に追い出されたんだから当然だけど。極力、国に頼らずに領地を運営したいんだってさ。だから国にダンジョンを作ってもらう事を躊躇っていた。


「ダンジョンを上手に運営する事が第2歩。そして……魔王を倒す事で大賢者になれるそうよ」


 ええ!? あの魔王を倒すの??


「大賢者になった者は世界を支配出来ると言われているわ」


「魔王を倒せるならそうだろうね」


 夕方まで乱獲を続けたけど『ピュアトレント』と名付けたモンスターは現れなかった。


 後日、ダークエルフの族長から正式に移住申請が届いた。レザムールズ領にダークエルフ達は集結する事になった。そしてレザムールズ領の発展に尽くしてくれるそうだ。


『辺境領がダークエルフ族の保護と支援をする』


 それはごく一部の者しか興味を示さない小さなニュースだった。辺境領地の苦し紛れの政策と多くの者が考えた。



 〜 エドワード領 伯爵の屋敷 〜


 領内のダークエルフ達から移住申請が伯爵の元に多数届いていた。


「どうしたものかな……行かせてやっても良いが」


「いけませんわ! ダークエルフ族には技術が高い者が多くいます。大事な資金源ですわ」


「むう。確かにヤツらは総体的に技術力が高い種族。ミンフィー嬢もあざといな……」


「とんでもなくあざとい偽善者ですわ! それにあの領地何かあると思えてなりません事よ……」


「うむ……何故か最近よく話題になるな。隣りの中都市に多くの商人が出向いておるとか。後は領内に西の魔女のダンジョンがあったらしい。よく分からないのだがな」


「怪しいですわ! よく分からないって事が最高に怪しいですわ!!」


 エリザベート嬢のドリルが激しく揺れた! 


「今度こそ自分の目で確認させてもらうわ! アポ無しで突撃してやりますわ」


「エ、エリザベート……それは貴族のマナーに反するぞ。あんな田舎者にそれを指摘されたらお前は耐えられるのか?」


「ングググ……ミンフィーめ〜〜!!」


 勝手に怒り狂うエリザベート嬢であった。


 

 〜 ギルド レザムールズ 会議室 〜


 ギルドメンバー全員揃う会議が行われていた。


「古代迷宮の探索を本格的に再開するわ。みんな忙しいでしょうけど探索を優先してスケジュールを組んでもらうわ」


 ミンフィーから方針が示された。古代迷宮の重要性は僕にも分かる。あそこは分からない事も多い。とても僕だけでは探索出来ない。


「モッシュさんが『ピュアトレント』と遭遇したのは新月の日でした。偶然かもしれませんが……古くから月と魔物には繋がりがあるとされています」


 ホクトさんがいろんな文献を調べたけどこれといった収穫は無かったそうだ。


「これからはちょっとした情報でもミシェルに報告を。情報が集まれば謎の解明にも繋がるわ」


 みんなと冒険出来るのが僕にとってが何より楽しみだ。


 やっぱり僕は冒険者だからね!!

 




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ