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テスト

あれから、変わりない俺にとっては苦痛の日々をすごし、テストの日が来た。

なんで神谷は全く離れてくれないんだろうか。

まだ勉強教えてって言ってたしな。

どんだけできねーんだよ、あいつ。


まぁ神谷の成績がどうなろうが、俺の知ったことではないので一度も教えなかった。

こんなテストは真面目に授業を聞いて勉強を怠らなければ、そこそこな点数は余裕で取れるようになる。

誰かに教わる必要なんてない。

自分でコツコツやることが大事なんだ。


テストの日の教室はなぜか騒がしい。

本来は勉強して静かになるものだと思うが、こいつらと言えばどうしてか会話を楽しむ。


「俺勉強してねーわー」

「マジ、それやばくね」

「そう言いつつできちゃうんだろ」

「マジそれな」


ほんと騒がしい。

テストができるなら勉強してるって事だろ。

お前ら嘘つかれてんの気づけよ。

つーか、どうでもいい自慢すんな。


「今回のテストは簡単ね」

「えー、難しいよ」

「そうだよ、これ絶対二年になって難しくなったって」

「あなたたちにはそう感じるのね。でも私はそうは思わないわ」


はいはい、ウザいウザい。

自分賢いですよアピールすんな。

そんなの聞かされたって誰も嬉しくねーんだよ。

何ならお前、友達のこと見下してんじゃねーか。よく友達できてんな。


「相馬くん……助けて……」


自然と聞こえてくる周りの声を迷惑に感じていると、突然隣から話しかけられる。

なのでチラッと見てみると、机に教科書とノートを広げているがその教科書達の上に頭を乗せ項垂れている。


なんだか嫌な予感がするので俺は関わらないことにした。

はやくテスト始まってくれ。



そんなこんなでテストは終了し、神谷を見ると意気消沈、全く元気がないように見える。


そんな勉強できねーの?

テスト始まる前に勉強してないとか言ってた奴ら終わったらめちゃめちゃ元気なんだけど。

勉強してなくてもああなるのに、なんで神谷はこんなことになってんだ?


まぁいいか。

今日は絡まれなさそうでよかった。

安心して下校ができる。


家に帰ったらまずはテストの復習。

そんでやれてなかったゲームをする。


神谷があの状態になるならテスト最高じゃね?

毎日テストにしてくれ。

教室の騒がしさくらいならいくらでも我慢してやるから。


明日神谷が元気だったらウザいんだろうな。

このまま元気ない日が続きますように。



そんなことを願っていようと神谷は朝からウザったい。

一日で回復しないでほしい。


なぜにこうもめんどくさい奴なんだろうか。

少しは迷惑というものを考えてほしい。


テストを返された時も、赤点回避って大喜びしていた。

何枚か赤点取って静かに突っ伏してくれてる方が俺的には嬉しいんだけど。

神谷は一緒に喜んでくれなくて不満そうにしている。


俺も自分のテストはいつも通り出来ていたので、心が落ち着く。

一人暮らしがまだ続けれる。


隣の奴が俺の点数を気になるようで、何点だった? と聞いてくる。

別に答えてバカにされるような点数では全くないが、こいつに教えるのは癪なので無視をする。



うちの学校はいつもテスト後に席替えをする。

席は成績順に選ぶことができる。


この制度が俺は嬉しくもあり、嫌でもあった。

なぜかというと、


「このクラスの一位は相馬だから、まず相馬から選べ」


目立つからだ。


好きな席を選べるのはいいが、それでも目立つのは嫌だ。

ほら、ちらほらなんであいつがって視線が向けられてる。


神谷は俺が一位ということに驚いてるようだった。

そんな不思議か?

俺はお前の出来なさの方が不思議なんだが。


そして俺が選んだ席は廊下側の最後列。

今まで窓側だったから教室からの退避に時間がかかっていたからな。

廊下側にすることで教室を早く出れる。

つまり早く帰れるということだ。


そして、神谷は赤点ギリギリなので最後の方に選ぶことになる。

大抵は前を嫌がる人が多いので、必然的に神谷は最後列の俺から遠い席になるというわけだ。


ゴーアウェイ神谷、カムバック平穏。


そうして順々と席が選ばれていく。

俺の周りもすでに埋まっている。

なぜか男子ばかりなのは不思議だけど。


これで神谷とはおさらばになることが決定した。

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