プロローグ
春、それは別れと出会いの季節。
今日から高校二年生になる俺にも別れと出会いがある。……わけではなく、クラスメイト達が勝手に騒いでるだけである。
「同じクラスになれてよかったー」だの「お前と同じかよ」だの。
どうだっていいだろ。どうせそいつらとも今年一年もしくは高校卒業までだ。
一生の苦楽を共にするであろう夫婦でさえ、不倫やDVがなくなることがないのだ。
それでもこいつらは高校だけで終わらないと信じ、俺らズッ友、とか言うんだろ?
それで裏切って裏切られて仲良い振りしながら陰で悪口言い合ってんだろうに。
俺から言わせればそんな信頼関係なら元から作らなければいい。
上っ面だけの友達を何人作ろうがそれは友達じゃない。
じゃあ何が友達かって? 嘘をつかず裏切ることがない存在。これは信頼するに値する。
だがこれは理想論、机上の空論である。
誰しもが自分が大事で他人を見捨ててでも自分を守ろうとする。
それは他人に嘘をつき裏切ることを意味するだろう。
つまり、理想的な信頼関係を持つことのできる真の友達など手に入れることはできないのだ。
だからこそ俺は誰とも仲良くしないと誓ったんだ。
誰かと関われば傷つくことになる。それは辛く悲しいものだ。
俺はもうそんな思いはこりごりなんだ。
俺はもう傷つきたくない。
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