056 ちかちーって呼んでねぇー!!
投稿遅れてしまい申し訳ありません。
今週の日曜日16日までには二話分投稿できると思います。
少しでも楽しんで頂けるよう頑張りますので宜しくお願いします。
私、近藤舞美。日本からこのウィンクルムっていう、いわゆる異世界ってところに来てしまった平凡な女子高校生です。
今日もいつものように屋敷で仲間達と寛いでいます。
今は特にしないといけない事がありませんし、クールタイムって言うんですか? とにかくお休みを貰いました。
あ、今ぐーたら娘って思いましたね? でももう少し前は物凄く忙しかったんですよ。
「舞美ー。連絡来てるー?」
スマホを確認すると、『今週末まで休み。変更は無し』と来ていました。
「大丈夫です。今週までは休みで変わらないそうです」
「オッケー! もう一眠りするわ」
今のは私のパーティーの一人、多村千佳。皆『たむちか』や『ちかちー』って呼んでいます。
私達『リタンズ』は、全員この大きな屋敷に住んでいますが、今週はする事が無さすぎて皆暇そうなのです。
最初は何をするにも大変でしたが、地盤を固めると案外余裕ができるものなんですね。
知らない土地、知らない技術、知らない概念、知らない物だらけでも。
そういえば、統括部隊の方からの連絡で、北沢君達を逃してしまったそうです。
でも私達が勝手に動いてしまってはより状況が悪くなるかもですし。
今はぼーっとお茶でも飲みながら休むとしましょう。
チリンチリン
おや、誰か来たみたいですね。こちらではチャイムというものが無いのでベルで代用しています。
急ぎ足で玄関へ。
「はい。どちら様でしょうか?」
「私はギルドの報告係のフォムと申します。『リタンズ』様に面会を希望している者がおりまして……」
私達に面会? でも休みって言われてるしなぁ。
「すみません。今休暇中ですので。ちなみにどなたですか?」
「私も面識は無いので知りませんが、タケト=マツモトという男性らしいです。何でも情報共有がしたいとか。彼はBランクですので、話にならないと思いますが」
松本武人? 生きていたのですか? ならどうして連絡をしなかったのでしょう?
それにあのいじめられっ子の彼がどうして私達に?
さらに言ってしまえばスキルが弱いはずの彼がBランク?
「そうですか。一度仲間と相談してから決めたいと思います。またギルドの方に連絡しますのでそれまでは待ってもらう形でお願いします」
様々な疑問点を胸に、三人の元へ向かうのでした。
◎◎◎ ◎◎◎ ◎◎◎ ◎◎◎ ◎◎◎ ◎◎◎ ◎◎◎
あれからトントン拍子にことは進み夕方前には『リタンズ』の拠点である屋敷まで辿り着くことができた。
ほんっとラッキーだ。
「こちらです。『リタンズ』の皆さんもなるべく早く面会したいとのことですので、タケト様は直ぐに玄関まで向かわれて下さい」
「ありがとうございました」
案内をしてくれたギルド職員にお礼を言うと、その屋敷を再度確認する。
なんてところに住んでるんだうちのクラスメイトってやつは。
俺なんてこっちの世界に来てからずっと宿っていうのに。
「クラスメイトってわかってるだけマシか」
『リタンズ』のメンバーの名前は別に非公開になっていたわけじゃない。確認するとしっかりと見たことのある名前だった。
話がしたいと言ってから友達と間違えましたなんてSSランクのパーティーには口が裂けても言えないからな。
門を抜けて玄関へ。
いいなぁ。俺もこんな庭付きの屋敷に住んでみたいもんだ。
ベルを鳴らすと、「松本君ですか?」と質問された。
「あぁ、そうだけど」
ガチャリ
「松本君。久しぶりですね」
扉の奥には――えっと、きんどう……じゃなくて……記憶が正しければ近藤舞美がいた。
その後ろには――三人のクラスメイト。名前はごめんやっぱ覚えてないからステータス見ちゃお。
仕方ないよね? 学校で話したことほとんどないし。
<名前> マミ=コンドウ
<種族> 人族
<年齢> 17
< LV >46
<HP>5600/5600
<MP>3860/3860
<攻撃力>2000
<防御力>1500
<素早さ>500
<命中率>80
<会心率>80
<魔攻力>60
<精神力>500
装備:下着一式、私服一式
スキル:【回復魔法III】【風魔法III】【聖魔法III】
固有スキル:【癒しの風】
簡易設定:【自動換金 ON】【簡易表示 OFF】
<名前> チカ=タムラ
<種族> 人族
<年齢> 17
< LV >49
<HP>5750/5750
<MP>300/300
<攻撃力>2800
<防御力>1600
<素早さ>500
<命中率>95
<会心率>120
<魔攻力>400
<精神力>900
装備:下着一式、私服一式
スキル:【鷹の目】【剣術III】【体術III】【雷魔法II】【加速】
固有スキル:【一刀両断】
簡易設定:【自動換金 ON】【簡易表示 OFF】
<名前> アイコ=アカハラ
<種族> 人族
<年齢> 17
< LV >38
<HP>2800/2800
<MP>5000/5000
<攻撃力>150
<防御力>100
<素早さ>50
<命中率>60
<会心率>85
<魔攻力>60
<精神力>5
装備:下着一式、私服一式
スキル:【攻撃強化】【防御強化】【魔力強化】【俊敏強化】
固有スキル:【仲間強化】
簡易設定:【自動換金 ON】【簡易表示 OFF】
<名前> ミユ=ミズサキ
<種族> 人族
<年齢> 17
< LV >42
<HP>3400/3400
<MP>3900/3900
<攻撃力>3000
<防御力>2500
<素早さ>800
<命中率>35
<会心率>35
<魔攻力>8000
<精神力>750
装備:下着一式、私服一式
スキル:【超解析】【生活魔法】【回復魔法I】【火魔法III】【水魔法III】【雷魔法III】【風魔法III】【土魔法III】
固有スキル:【感覚把握】
簡易設定:【自動換金 ON】【簡易表示 OFF】
思い出してきたぞ。
一番前にいる言葉遣いが丁寧な裁縫部、ショートカット眼鏡ちゃんが近藤舞美。
左奥にいるロングのいかにも元気っ子のバレー部副キャプテンの多村千佳。
右奥のショートボブのおどおどした感じが可愛いと人気だった図書委員会の赤原愛子。
近藤さんの真後ろからでも頭ひとつ分飛びでている身長170センチ越えのバスケ部の水崎美優。
おお! 俺も案外記憶力いいんじゃないか?
「あなた、私たちのこと忘れてたの?」
水崎さんがこちらを睨みながら唐突に告げた。
「え、声に出してた?」
やばっ口が勝手に?!
「いや、表情で分かるわよ」
はぁ、良かった。クラスメイトの情報をスポーツ漫画の解説役みたいに説明してるのを聞かれるなんて恥ずかし過ぎる。
「まぁ、良くはないけどね?」
「ひぃっ!」
俺の頭の中はそんなに分かりやすいのか?!
初めてエール(自称神)にあった時を思い出したよ。
とんだデジャブだよ。
「はいはい、無駄話は後にして取り敢えず上がってくれますか。松本君?」
「そうだな。お邪魔させてもらうよ」
近藤さんに案内されるがまま、リビングまでついていく。
てか、あれ? 俺クラスの女子と普通に話せてるんですけど。コミュ力高っ。
しかも女子の家に上がるとか初めてじゃないか?
自分が恐ろしいぜ。
「また変なこと考えてる」
み、水崎さん。そ、そんなことないよ。
「取り敢えずソファで寛いでて下さい。今紅茶淹れてきますから」
「気を遣わせてしまってごめん。よろしく頼むよ」
全くこいつらは。こんな所で紅茶まであるのか。
隣の芝生は青いとは言うが、俺には眩しすぎて見れないほどだよこれは。
近藤さんが消えて、俺は向かい合わせのソファに残りの三人と対になる形で待つことになった。
三人とも警戒してるのか、一言も発さない。
うーん、ここは俺が和ませるような事で会話を始めた方がいいか?
いや、失敗するのが目に見えるから当たり障りないので行こう。
「三人とも本当に久しぶり。元気にしてた?」
「あぁ」
「はい」
「はぁ」
会話終了。
そして前言撤回。俺はコミュ力皆無だ。
言葉のキャッチボールなんてできやしないよ……。
「皆おまたせ! 紅茶できましたよ」
カチャリとティーセットを目の前のテーブルに置いて三人の元へと座る近藤さん。
「で、どこから話しましょうか?」
転移後、ようやく初めてまともな知り合いを発見することができた。
――さぁ、近況報告と行こうか。
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上がります!!




