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034 来る、きっと来る。

 アリスが思った以上の強さであると分かった翌日、俺達はギルドに来ていた。勿論、推定年齢一万歳というアリスをパーティーに加えるためだ。


 見た目は完全に中学生に見えるアリスだが、一番歳上である。さらに言うならエミもだいぶ歳食ってる。


 あれ? おかしいぞ。うちのパーティーって婆だらk――いや、見た目は可愛いからいいのさ。年の差なんて些細な物だ。


「あの、すみません。パーティーの増員をしたいんですけど」


 受付嬢へと話しかける。


「かしこまりました。パーティーに入られる方はギルドの登録を既にしておられますか? 」


 そう言えばギルドカードなんてあったな。作ってから存在を忘れちゃってたな。


「アリスはギルドに登録はしてないよな?」


 してないと思うが一応確認してみる。


「してるわよ」


「してるのか?!」


 絶対してないと思ったのに。元々冒険者とかしてたのかな。アリスとは会ったばっかりでまだ知らないことが多い。これから知っていかなくては。


「あったわよ」


 カードを取り出したアリスは受付嬢に渡す。


 ここまで順調だったのだが、アリスのカードを確認していた受付嬢の表情が歪んだ。


「あの、失礼ですが、このカードはアリスさんのでお間違いないでしょうか?」


「ええ、そうね」


「こちらのカードは恐らく、非常に前に使用されていた物ですので、現在では取り扱って居ないんですよ」


 あ、ギルドカードにも有効期限みたいな扱いもあるんだな。


「なら、アリスをもう一度登録し直して頂いてもいいですか?」


「はい。ただし、ギルドの規則上再登録と言う形を取ることになりますので」


 そう言えば再登録にはお金がかかるって言ってたな。


「分かりました」


「マスター、ごめんなさいね」


 アリスが申し訳なさそうに、謝ってくる。そんな気にするような金額じゃないんだけどな。


「気にしなくていい。その分しっかり活躍してくれよ」


「もちろんよ」


「ご主人様、私も頑張りますね!」


 あ、大人しかったエミもなんか張り合いだした。

 二人とも健気で可愛いなぁ。



 


 ◎◎◎ ◎◎◎ ◎◎◎ ◎◎◎ ◎◎◎ ◎◎◎ ◎◎◎





 登録の終わったアリスがカードを持ってくる。


 ここで皆のギルドカードを改めて確認してみる。




<名前>エミ・リコルレット

<Lv.>25

<ランク>E

<所属パーティ>F



<名前>アリス・ソフォス

<Lv.>89

<ランク>F

<所属パーティ>なし



<名前>タケト=マツモト

<Lv.>58

<ランク>E

<所有奴隷>エミ・リコルレット、アリス・ソフォス

<所属パーティ>F





「なぁ、アリスって本名はアリス・ソフォスなの?」


「私も知らなかったです」


 ふと疑問に思い口にすると、答えは直ぐに返ってきた。


「アタシは元々アリスって名前だけだったんだけど、賢者になった時にそんな名前になった気がするわ」


 へぇ。役職の影響で名前って変わるんだな。


「そうだったんですね。名前に影響を与えるほどの役職とは。アリスはとんでもない存在なのかも知れませんね」


「当たり前でしょ! 私は賢者なんだから」


 エミが褒めて、それにドヤるアリス。なんかいつもの感じで落ち着くわ。


 でも名前だけでなく、レベルも実は怪物並。名前に気を取られてたがレベル89ってとんでもないな。


「ならそろそろパーティー編成して貰おうか」


 アリスはパーティー申請の用紙を書く為再び受付へ。

 書き終わったのかこちらへと戻ってきた。


「すぐに手続きしてくれるらしいわ」


「そうか」


 つまりまたあの煩いのが来るってことだn――



 《 【年功序列】の条件「合計年齢」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計レベル」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計種族数」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計年齢」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計レベル」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計レベル」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計年齢」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計年齢」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の――あああああやっぱりうるせえええぇぇぇぇ!!


 でも前回はこれぐらいで終わっ――


 《 【年功序列】の条件「合計年齢」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計年齢」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計年齢」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計年齢」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計年齢」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計年齢」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計年齢」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条件「合計年齢」による報酬を受け取りました》

 《 【年功序列】の条――アリスさんの年齢が原因か!!


 この後も鳴り止まない機械音に耐えながら、静寂を待つ、松、末。頭がおかしくなりそうだ。


 前回は騒いで周りに迷惑をかけてしまった。反省して耐えてる俺偉い。


「マスター、大丈夫?」


「ああ、すまない。スキルの影響で」


「もう治りましたか?」


「なんとか耐えられたよ」


 だんまりな俺を心配した様子の二人。もう治ったので問題はない。


 取り敢えず、ステータスの確認からかな。

 前回よりも合計年齢の影響が大きい筈だ。どんな恩恵か楽しみだ。


「ステータスオープン」





<名前> タケト=マツモト

<種族> 人族

<年齢> 17

< LV >79

<HP>89000/89000

<MP>60030/60030

<攻撃力>68000

<防御力>68000

<素早さ>68000

<命中率>68000

<会心率>68000

<魔攻力>68000

<精神力>5686000

 装備:下着一式、私服一式、アイテムポーチ

 所有金額:691268エン

 スキル:【超解析】【鷹の目】【顕微鏡】【聖剣術Ⅱ】【体術Ⅱ】【隠蔽】【自由制御(フリー・リミッター)】【生活魔法Ⅲ】【回復魔法Ⅴ】【火魔法Ⅴ】【水魔法Ⅴ】【雷魔法Ⅴ】【風魔法Ⅴ】【土魔法Ⅴ】【聖魔法IV】【闇魔法IV】【虚魔法Ⅲ】【性魔法Ⅲ】【空間魔法Ⅴ】【古代魔法Ⅲ】【自学自習】【超頭脳】【暴飲暴食】【超生成】【無効化III】【咆哮】【優等生】【自在魔法】【錬金術III】【切磋琢磨】【経験値効率上昇】【吸収】【使役】【確率向上】【勘向上】【受け身】【縮地】【危機察知】【加速】【減速】

 固有スキル:【年功序列】

 簡易設定:【自動換金 ON】【簡易表示 OFF】



 なるほど。またわかりやすく便利そうなスキルが増えたな。それぞれの効果なんかは後で確認することにしよう。


 クラスメイト達のステータスの相場は未だ確認できていないが、この世界の一般的な数値よりは大きく上振れしている。


 アイテムの方はどうかな。




【アイテムポーチ】

 数学の教科書、化学の教科書、物理の教科書、古典の教科書、筆箱(シャーペン、消しゴム、物差し、予備の消しゴム予備のシャーペン)、スマートフォン、電子辞書、水筒、弁当箱(空)、私服一式(女用)×2、私服一式(男用)×5、防具1式、賢者の石、不思議なラムネ×99、夢のデート券×99、異世界で最も易しい魔法教本、異世界で最も易しい料理教本、異世界で最も易しい図工教本、異世界で最も易しい栽培教本、異世界で最も易しい学問教本、民族衣装図鑑、忠誠の腕輪×99、カップラーメン×96、インスタントコーヒー×99 エルフの木彫、簡易トイレ×99、お風呂セット×99




 なんかピクニックにでも行けそうなアイテムがちょこっと増えただけっぽい。少し残念だ。

 でも確認は怠らないようにしよう。


「よし。スキルが発動したのは確認したし、一旦宿に戻ろうか」


「わかりました!」「わかったわ」


 二人の了承も得たし、今日は新たなスキルとアイテム確認をしてお終いかな。


「マスター、これからどうするの?」


 帰り道、アリスが聞いてきた。きっとこれからの活動方針を疑問に思ったのだろう。


「そうだなぁ。ステータスとアイテムを確認した後、そろそろ難易度の高いクエストを受けようと思っている」


 自分たちがどのくらい戦えるのかはっきりしないとな。


「ご主人様のお役に立てるよう頑張ります」


「アタシも負けないんだから!」


 二人がまたまたイチャイチャし始めたから、どんなクエストを受けようかなんて考えながら宿に足を進めた。

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