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「じゃあ次は職業とスキルを選ぼうか」
スバル君がそういうと画面に職業一覧らしきものがでてきた。
「職業についての説明はいる?」
「あぁ、頼むわ。公式サイトで軽く見ているが確認しておきたい」
「おっけー、職業はおおまかに分けると2種類あるよ。1つは戦闘職。剣士とか槍士とかね、魔法使いとかもこれに入るよ。もうひとつは生産職。有名なのは調薬師とか鍛冶師とかだけどSMOは結構細かく分けられているから他にもいろんなのがあるよ」
「あぁ、ありがとう」
「いいよー、気にしないでね〜」
俺は特にこれといってプレイスタイルなどは決めていないのでどうしようか悩んでいた。すると一番下に気になるものがあった。
「なぁ、スバル君。このランダムってのはただランダムで決めるだけ?」
「あぁ、それね。一応そうなんだけどオススメはしないなぁ」
「え、なんでだ?別にいいと思うけど」
「ランダムはね、開発達がノリと勢いと遊びで作った機能でねだいたい6割がその一覧表の職業なんだけど、残り4割の内の半分以上がふざけた職業なんだよ」
「へぇ、ならいい職業もあるのか?」
「まぁ、あるこっちゃあるけど、相・当・運・に・自・信・が・あ・る・人・とかじゃないと危ないとおもうよ」
「おっけー、決めた」
俺はランダムをポチッた。
するとなにかルーレットのようなものが始まった。10秒、20秒...あっ、横にストップボタンあった。
そして、止まった職業は、
【生産職】
「えっ、なにこれ。」
おい、運営側のAIが驚くなよ。
「えーっと、職業ボーナスは、なになに。【全ての生産の成功率アップ(LUKに比例する)】【生産したアイテムの効果+5%】だってよ」
「えっ、なにそのチート職業...開発やっぱ馬鹿でしょ...」
運営側のAIが開発に文句言うなよ。あとチート言うなし。運も実力の内だし。
「まぁ、いいや。じゃあ次行こう!次は初期スキル選びだよ〜」
「あぁ、スキルはだいたいわかるから説明はいらないよ。それで、生産職にオススメのスキルとかってあるか?」
「ん〜、基本的に生産はDEXとLUKによって成功率は上がるからね。【DEX上昇】と【LUK上昇】はあった方がいいとおもうよ。あとは定番の【鑑定】とかだね」
ふむふむなるほどな。ならその3つは決定でいいかな。
「あと、いくら生産系だからっていっても戦闘系のスキルも取った方がいいよ。【剣術】とか【棍術】とかね」
では、【剣術】をとっておこうかな。刀とか憧れるし。
...よし、これでいいか。
「よし、これで決定で頼むわ」
「おっけー、いいかんじのスキルになったね〜」
俺が選んだのはこの5つだ。
【剣術】【採取】【鑑定】【DEX上昇】【LUK上昇】
「よし、次はSPSPステータスポイントの割り振りだよ!初期SPは100あるからこれを割り振っていってね!」
なるほどなるほど、別にSTRとかINTとかはいらないからDEXとLUKが中心だよな。でもAGIとかはなかったら困りそうだし、HPとMPも最低限振っとかないといけないし、ってかLUKあればDEXそこまでいらないんじゃね?ならここをこうして...
「おし、これでいいかな」
「えっ、これでいいの?ほんとに?」
「あぁ、大丈夫だろ。たぶん」
「やめたほうがいいとおもうけどなぁ。じゃあこれでかんせ、じゃない!重要なの忘れてた!名前!君の名前は?あっ、ちゃんとゲーム内の名前ね。あとから変更はできないから」
名前か、そういえば忘れていたな。本名使ってもいいが、花蓮姉がネトゲで本名は危ないから使うなと言われているからなぁ、すこし変えれば大丈夫だろ。
「俺の名前はラークで頼む」
「おっけー、じゃあラーク、これでキャラクリ終了だよ。おつかれさま!」
俺の最終的なステータスはこうなった。
名前:ラーク Lv:1 職業:生産職
HP:300
MP:150
STR:1
VIT:1
INT:1
DEX:5
AGI:5
LUK:93
スキル
【剣術:Lv1】【採取:Lv1】【鑑定:Lv1】【DEX上昇】【LUK上昇】【牡羊座の加護:MAXユニーク】
「じゃあもうすることは無いからログアウトして明日の12時にまたここに来てね〜」
「あぁ、いろいろ助かったよ。ところでログアウトってどうすんの?」
「あ、それも忘れてた。ステータス見る時とかと同じで頭の中でメニューって考えたら画面が出てきて一番下からログアウトできるよ。そのメニューからフレンドリストとか見れるから覚えといてね」
「あっ、あったあった。それじゃ、また明日くるわ」
俺はログアウトを押すと視界が暗くなり何も見えなくなる。そしてログインした時のような目眩を一瞬感じて、目を開けるとそこは見慣れた自分の部屋の天井だった。
「ん?まだ1時半くらいか。1時にログインして1時間は中にいたと思ってたんだけど...あっ、そういえば公式サイトに書いてあったな。たしかゲーム内は現実の約2倍ほど時間が加速されているって」
起き上がり俺は特にすることもないので残りの1日は家でごろごろしていた。
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「いやぁ、僕のところに面白い人が来てくれてよかったなぁ。ラーク君なら僕の加護と相性も悪くないと思うし。しばらくは退屈しなくていいなぁ♪」
十二宮の星霊は基本的にGM権限をもっており、GMコールがあったときはそこに行かないと行けないが基本的にひまだから面白そうなプレイヤーの観察などをしている。
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