其の弐
若かった。叶えたい夢があった。
青かった。希望ある未来があった。
恩師が一目置いてくれていた時代があった。
環境が素晴らしくて夢中になった時代があった。
そして世界は歌だった。
その歌は胸を躍らせた。
そんな時代もあった。
Then it all went wrong...
過ぎ去った日々に、夢を抱いていた。
希望があり生きる価値のあった時代。
幸せは決して死なぬと夢見ていた。
何かが許してくれると思っていた。
その頃は若くて恐れ知らずだった。
チャンスは次々に生まれ、消えていった。
取り戻す努力をしたこともなかった。
すべての歌が、すべてもコーヒーが、喜びを提供してくれていた。
小学で一歩を踏み出し、
中学で悔い、
高校で満喫した。
面白い交流、
新たな気付き、
責任ある仕事、
緊張感ある大会。
その頃、世界には色が溢れていた。
道の先に、何か特別なものがあると信じていた。
努力しなかった訳ではない。
全力をかけた訳でもない。
そこで初めて、どうしようもない壁に当たった。
そこまでに壁がなかった訳ではない。
でもそれは、避けられるものだった。
今、不可逆の、不可避の、巨大な壁の前にいる。
そこで一年以上も足止めだ。
壁の前を行く人は、頼れない。
見えない悪魔が飛び交っているから。
長く昏いトンネルは終わるのだろうか。
夢はあるのだろうか。
曲がりくねった道の先に。
暫く何も書いてないんですよね。気力が欲しい。ついでに夢と希望と目標を売ってくれませんか。