子ウサギは竜王様に甘え倒したいっ!7
□■□注意
今回の話は微妙にえっちぃので(15禁程度ですが…)、ヤバイかな?ってのがあります。苦手な方は避けて下さい。
それと、やっぱり今回で終わらなかったよっ!
予想通りでした、反省っ!
「竜王様と二人だけでお話させて下さい」
あらあら、ウサギちゃん随分と喋る様になったわね。最初に会った頃は何だかポヤポヤしてる子だなって思っていたけど。
横に居る夫、今は黒猫の使い魔であるベルの姿を憑依して借りているアドニスを見ると、少し大人になった?と言ったような顔をしている。黒猫の姿だから一寸分かりにくいけど、目を見開いてパチパチと瞬きを繰り返して居る姿は、姿は変わってもアドニスのままだ。
「じゃあ俺達は隣の空いてる部屋に居るから。マルティン構わないよな?」
「はい、構いません。が」
ぶ。マルティンってば主である竜王ちゃん睨んでるし。ウサギちゃん大事にされてるのね、対してりゅうちゃん信用度下がってない?案の定りゅうちゃん、マルティンに引きつった顔をしているし。あの二人主従関係どうなってるのかしら?破綻してない?
「ザアファラーン様お気になさらず」
あら、考えてる事読まれちゃったみたいね。こう言うとこは流石ねマルティンは。
「そう?」
「はい」
「信用度は下がってる様に見えるけど?」
「それは御嬢様に対する御主人様の態度のみですので」
「あららら、ですってよりゅうちゃん?」
肩をすかして言ってみると弟は「すまん」と言って項垂れているわね。
「御主人様、くれぐれも御嬢様に無理強いはなさらないように。いいですか?まだ御嬢様は小さいのですから、わ か り ま し たね?」
「ぶはっ!マルティンってばその言い方、殆ど脅迫っ」
ぶふっ確かに。
夫のアドニスと共に笑ってしまったら、ウサギちゃん困った顔をしてるわね。
「さ、ウサギちゃんの頼みを皆聞きましょうね?アドニス、マルティン、マミュウ隣へ移動しましょ」
***
「あの、竜王様」
「…ちょっと待ってくれ」
「え、あ、はい」
決心をして竜王様の瞳を見詰めたら、竜王様移動した隣室の方を向いて溜め息付いてます。…何でしょ?
竜王様の方からピキンッと言う耳鳴りに近い音がして、何かが部屋に張られたような気がします。
魔法か何かかな?
「…隣室から聞き耳を立てられて居るんでな、消音の結界を臨時にはった」
「え」
「君までそう言う反応か」
ふいっと竜王様私から目線を外し、辛そうに顔を背けました。
「え?あ、あの」
そう言う顔はして欲しくない。
私の前で辛そうにして欲しくない。
そう言おうとすると、
「いや、いい。…私が悪いのだしな」
「竜王様…」
「すまない、私は君と居ると抑えきれない。…あ、いや、今は何とかするから安心してくれ」
そう言って、竜王様は私が居るベットから離れて壁際に椅子を持って座り込んでしまいました。
…何か、や。この距離寂しい。
胸がツキンと痛む。この痛みは何だろう?
「待たせたな。それで何か話があるのだろう?」
「あ、はい。その…」
やだ。
この距離、やだ。
傍に居て欲しい。もっと近くに。普段は戸惑うけど、でも…
「傍に居て下さい…」
私多分真っ赤だ。
顔から火が出る位に恥ずかしいもの。
でも、この距離はやだ。
「我が儘だって思います。でも竜王様とこんなに離れてしまうのは嫌です」
「いや、でもだな」
抑えきれないんだ、と。竜王様が呟いた様な気がしたけど、自分の感情がワケがわからなくなって。
「やです!」
咄嗟にベットから飛び出して、椅子に座っている竜王様の腰に飛び付いた。
吃驚した顔をしていたけど、ふっと柔らかく笑ってライトブルーの瞳を細め、
「我が儘だな」
ふふっと笑われる。
「自覚してます」
はっきりと答えると、竜王様の顔が辛そうにクシャリと歪む。
「…触れていいか?」
「はい」
右手が私の左頬に触れる。
あれ?少し震えてる?…あ。
「…っ」
今、竜王様声には出さないけど「レイン」って唇が動いた。
「このまま消えて無くなりそうだ」
ぼそりと呟いた言葉はとても辛そうで。
「消えません」
「っ」
「私はここに居ます」
「ああ」
「何処にも行きません」
「…」
「私は竜王様の傍にいます」
「レ、イン…」
手繰り寄せる様に抱えられ、竜王様…声、押し殺して。小刻みに震えて、泣きそうに見える。
こう言う時何て言ったらいいのだろう?
「側から離れません、ずっと居ます。竜王様が嫌だと言うま」
「嫌だなんて言う筈が無い!」
私の言葉は途中で竜王様の言葉に被さるように遮られ、て、あ、れ?
…え。
「ふ、ぅんっ!」
くち、唇が塞がり、激しく舌が絡んで来る。吸い付くかと思ったら強く舌が絡みつき、翻弄される。
「ん…むっ、ぅんっ」
頭の先から爪先まで、痺れる様なビリビリする感覚が全身を支配する。翻弄されながらもこのままでは駄目だと、何故か思い目を開けて目の前の人を見ると、悲痛な竜王様の顔。
もしかして何時も過剰に触れたがって居たのは、私を"失う"と恐れて不安だったから?
消失感に悩まされ続けていたから?
「あ、やんっ」
ついっと首筋を撫でられ、合わさっていた唇を離して上擦った声を上げると更に唇が塞がれる。
へ、変な声が上がったーっ!今のなにー!と、思う間も無く寝巻き…ネグリジェの上に竜王の大きな手が乗ったと思ったらボタンを外されて行く。
えええええー!?と、頭の中でパニクってると、ちゅっと粘膜の音が鳴り唇が離される。
「ふ、はぁ…」
やっと呼吸が出来ると大きく息を吸うと、先程撫でられた首筋に
「あぁっ」
つつっと舌が肌を這うように上から下へとゆっくりと、鎖骨へと降りて行く。
びくりっと全身が跳ね、体の中から沸き上がって来る何かにウサギは訳もわからず震える。
「んっ!いたっ」
鎖骨に舌先が降りたと思ったらピリッとした痛みが走る。
ふと竜王を見ると、満足そうに鎖骨を見て笑んでいる。だがその笑みは、否、竜王の顔は酷く歪んでいるように見えた。
「りゅ、お、さま…?」
どうして?と、竜王の顔をもっとちゃんと見ようとすると、
「ひゃんっ!」
つつーと背中をひと撫でされる。
まってー!まってぇえええええええええ!って言うか、わた、私、いつの間にか半分以上脱がされてるぅうううっ!
心の中でエマージェンシーを叫ぶが悲しいかな、竜王が張った結界のせいで外には音が漏れずに助けは来ない。
今も心の中ではワタワタしてるが、竜王が微細な刺激で太股を撫で付けるせいで妙な声が上がる。
「ふぁ、あ…んっ」
ふるふると頭を振れば、じっと熱の篭った瞳で見詰められる。
ああでも、竜王様の顔が苦しそう。
そんな熱の篭った瞳で見ながら何故?
あれ?
竜王様さっきから一言も発して居ない?
熱に浮かされた様だけど、もしかして『私を私』としてちゃんと見て居ない…?
「ひゃ、や…ぁ…んっ」
さらさらと太股を撫で付けていた手が退いたと思ったら、また鎖骨へと唇が降りて来て舌が這う。
舌が這うだけならばいいのだが、徐々に下に降り初め…
そ、そそそそこはダメーーーーッ!
まだ、まだ心準備が万端じゃあ無いの~!って言うか、つるぺたなモノなんて楽しく無いでしょぉおおおおおっ!
と言うより、『私』を見てくれなきゃ嫌っ!
「り、りゅ、お様ぁっ」
私を見て、苦しまないで。
どうしたら見てくれる?どうしたら…
「お願い、竜王さ、まぁ…わた…しを見て」
ぐいっと胸元に行こうとする竜王様の唇を、自分からキスをして塞いだ。
…
……
「っ…んっ」
案の定キスは深くなり、舌を嘗め取られ呼吸は荒くなる。
だけど…
竜王様の顔がとても嬉しそうに、柔らかく笑っている。
何だろう?その顔を見ていたら何だか蕩けてしまって。
あ、呼吸ができな…
***
ベットの上にいつの間にか横たわり、ネグリジェは一応『着せられて』は居るけど、ボタンは機能して居ない。
「んっ…」
チュッと音がし、互いの唇が離れるがまた重なって。先程からこの繰返し。
私からキスを重て居ると徐々に竜王様は冷静になって落ち着いて来たみたいで、頭を撫でたりと普段の竜王様に戻って来た。
「すまない」
「いえ…」
話している間に軽く私からキスをすれば、満開の花が咲いた様な見事な笑顔。
ついその笑みに見惚れてしまえば、鼻先にキスがふってくる。
「竜王様…」
「危なかった……」
ぎゅっと抱き締められた事に居心地の良さを感じ、擦りよると頬にキスされる。
私も負けじと竜王様の鼻先にキスを贈ると、幸せそうに微笑む。
やっぱり竜王様の過剰な接触は『私』を見て居ない、熱に浮かされた状態で起こる。でもそれは私から接触していくと徐々に緩和され、緩やかに落ち着いて行く。
もしかして何千年もずっと繰返し目の前で亡くなって行った『過去の私』のせいで消失感があり、今の『私』が触れると徐々にその感覚が麻痺して消えて行くのかも知れない。
…分からないんだけどね。
「落ち着きました?」
こそ~とネグリジェのボタンを外されてしまったので閉じようとして、そう言えば私まだボタン上手く閉じられなかったなと諦めると、
「大胆だね?」
と、クスクス笑われる。
「ボタンを外したのは竜王様ですよ?」
ぷいっとそっぽを向くと、
「責任取るよ」
「~~~!そ、そう言う言葉は私が大人になってからにして下さいっ!」
「うん、でも私が責任取るよ。駄目かい?」
クスクス笑ってますよ竜王様!
余裕綽々ですか?大人の余裕ですね?
「もうっ!」
ぽすっと竜王様の首に抱き付くと、エルフよりも長い形のいい綺麗な耳にキスをして、ぺろっと舐めてみた、ら。
「うわぁっ!!」
あれ?
べりっと離れて、竜王様舐められた耳を押さえてぷるぷるしてる?
うわ、顔まっかっか。完熟とまとみたい。
ん~~?もしかして?
「ナンデスカ御嬢サン、ソノ、サディスティックナ笑顔ハ?」
「ウフフ~♪」
がばぁっと竜王様に襲い掛かって先程の耳を舐めると(勿論物凄く抵抗された)、「うわっちょっ、うわあ!」と悲鳴を上げてふにゃふにゃふにゃ~とその場に力無く…
「りゅーおーさまのーイイトコ発見!」
「やめ!こら、ひっ」
あ、指で触るのも駄目っぽいのね。
フフフフフ~♪
「こらぁ!」
「やーですやーです、日頃の鬱憤晴らします!」
「おいっ」
「ピャッ」
「鬱憤って」
あ、そっち気になるんだ。
んー
「レインって誰ですか?」
あれ?目パチパチしてます?
「君以外誰が居るんだ?」
そう来たか。
「私ですか?」
「ああ」
「私元はウサギですよ?テイムでもされない限り、名前何て付けられない獣です」
「…あ」
「やっぱり忘れてましたね?」
「……」
「そっぽを向くと漏れ無く耳弄りますよ」
「忘レテマシタ」
「はい、宜しい。で?レインって?」
「何だか浮気した旦那を責めているみたいデスヨ、オクサン?」
ちょっと強めにジトッとした目で睨みつつ、
「………レインって?」
ハァーと溜め息を一つつき、
「君の名前。昔から何度もレインって名前が付いてたんだよ。だからずっと私の中で君をそう呼んでた」
「それは私が生まれると何度も竜王様が『祝福の雨』を降らして居たからですよ」
「…ホントに?」
「はい。お父さんもお母さんもそう言ってました」
夢の中でですが。
「ん?お父さんお母さん?もしかして何度も君の親だったのかい?」
「はい、多分。番だって言ってましたよ」
「そっか、其処に居たのか」
いや、今は居ないのか?とか何とか呟き出したかなっと思ったら、
「ちょっとヤバイかな」
「少し離れます?」
「いや、長くほっといたからな。痺れを切らしたんだろ?結界貼ってるってのもいい加減バレタみたいだし」
竜王様がドアの方を向くと、
「アドニス様」
黒猫の尻尾がササッと視界を過った。
「バレてるぞ、出てこい」
つ、次で終わりたい………げふ




