表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子ウサギは竜王様に寵愛されたい  作者: 柚ノ木 碧(活動休止中)
4章 茜さす樹、影巣食う街
208/256

ミウちゃんは二人の美少女に癒されることにしますっ

更新予約するの忘れてました…(・ω・`)

 side.ミウ


「あのさウサギ」


「はい?」


 オットーパパの登場ですっかり忘れて居たのだけど、忘れてはいけない。

 今は挨拶を交わしているクラウさん事ヒューカちゃんのお父さん達と少しだけ間を空けた所の壁際にウサギを連れて行き、コッソリと聞き込む。

 一応背後に警護の為に居るヒネモスさんをチラリと見ると、見て見ないふりをしてくれるらしく、パチンとウィンク頂きました。

 うん、役得役得。目の保養。

 イケメンさんは絵になるね!

 ウィンクしたら見てないフリにはナラナイケドネ。


 お兄ちゃんこっち見て変な顔しないでよね。

 何複雑そうにこっち見てるのやら。

 大丈夫ウサギに聞くだけだから何も心配しなくていいんだよ。

 ドレスを捲ったりは今はしないから安心して欲しい。

 私だってマルティン様に殺されたくは無いし、こんな大勢いる場所で空気を読まない程ではないし。

 捲りたい気持ちは今は封印中です。


 …信用されてないのは自覚してますけども。はい。自重するんで。御安心下さい。


「ヒューカちゃんに聞いたのだけど、せいれ」


「知ってるよ」


 ウサギが被せ気味に答えて苦笑する。


「知ってたの!?」


「聞いてたから」


 こっそり小さい精霊さんからね、と言われて納得をする。


「(それじゃあウサギが許可をしたの?)」


「(あの子が選んだの。私は後から報告受けただけ)」


 何でも第十一番目の精霊の初の精霊使いだと言っていた。

 ふぉぉお…まじっすか。

 それって貴重なんじゃないだろうか。

 確か彼方此方の国の重臣から「第十一の精霊」を一目見たいやら、うちの国にも在住してくれと言う者や、中には「寄越せ」と言う輩が居るというのに。


 ヒューカちゃん大丈夫なのだろうか?

 攫われたりしないだろうか?


 この先ウサギの精霊達が増えて行けば精霊使いも増えるだろとは思うけど、元々精霊使いってそんなに数が居なかった様に思う。この世界の大精霊達は基本『女神様』と姉妹や兄弟と言った関係で、尊いモノだと教えられている。


 レノ様達を見てると尊いと言うのは何だったっけ?と最近は思うけど(ごめんウサギ…)、一般的にはそんな感じだ。

 その精霊の下位とは言え精霊を従えて精霊術を使うという事は下手すると通常の魔法よりもかなり強い威力となる。一般的に言われている風の高位精霊等もし使役できるとしたら国を一つ潰すくらい朝飯前になると聞いたことがある程(ただし風の高位精霊は誰にも仕えない。唯一仕えるのは精霊女王のみ)だし、水の精霊は謎が多くて下位でも使役出来た事例が無いらしいけど(と言われているけど実際はわからない)、高位の火の精霊でさえ山一つ破壊する威力があるらしいとか。

 今の火の精霊フロー様の高位精霊って見た事ないけども。と言うより居るのかな?ちょっと前の土の精霊のアニタ様には高位精霊が居たらしいけど、フロー様って聞かなかったのよね。


 そこで瞬時に思考を切り替える。


「(ウサギこの事ってマルティン様は知ってるの?)」


「(うん。真っ先にお父さんに教えたよ)」


「(何ていってた?)」


「(追々増えるでしょうから大丈夫でしょうって言ってた)」


 出来れば後数人出来る様になれば分散されるから安心出来るでしょうけどという事らしいが、何せ第十一番目の下位精霊は基本的に「賑やか担当」らしく、基本的に歌や踊りを踊っているタイプらしく、左程注目度が高くなく、どちらかと言うと低いらしい。

 おまけに攻撃力は風や火や土の精霊程には無く、穏やかなのんびりした気質でどちかと言えば補助タイプだとか。だから初めての第十一番目の精霊使いのヒューカちゃんでも注目はされるが攻撃力は左程無い為、今危険度の高い和の国周辺でもスルーされ始めているらしい。


「(それに私の所の子達酷い人には見向きもしないし懐かないよ)」


 まだ8人しか居ないけど皆何となく人となりを見抜くらしく、のほほんとしながらも腹黒くヤバイ事を考えている人が来ると即座に散って逃げてしまうらしい。おまけに十一番目の下位精霊達は他の精霊達にとって「可愛い末っ子」扱いとなり、誰かしら外の属性の精霊が常にくっついて居るのだとか。


「(一番多いのが風の精霊さんで、次が土の精霊さん。水の下位の精霊さんは滅多に見ないけど稀に居るみたい。私はまだ数回しか見た事ないけど)」



 周囲のお坊ちゃん達がチラチラと頻りに此方を伺ってる視線を感じるので小声でウサギに問うと、同じく視線が気になるのかウサギも苦笑して居る。

 コッソリ秘密の会話だねって、ウサギ面白がってるでしょ?

 割とこう言った事面白がる性格してるよなと改めて知ってちょっと楽しい。

 時と場合により友達の知らない所を知ると楽しいよね。


 …ヒューカちゃんの場合は今回ダーク過ぎたり精霊使いって言うのになってて正直かなり吃驚したけども。

 同時に世の中には色んな人が居て、色んな親が居るって分かった。

 それに対して家の親ってどうなんだろう。ヒューカちゃんの場合は除いて身近な人の場合を考えると、ウサギの場合は義理だけどマルティン様。

 物凄い子煩悩っぽい。

 ウサギを目に入れても痛くないって言いそうだ。と言うより今の状態なら確実に言うでしょあの人なら。

 ウサギの為なら痛覚さえぶっちぎってしまいそう。

 そして…

 …

 ……っ!


 うわああああああああっ!

 例える人があと居ない!

 うわあああああああっ友達少な過ぎ!

 なにこれ公開死刑かっ!

 幾ら警戒しなくてはならないからって、普通科の時より今のクラスに上がってから余計に友達空くな過ぎでしょうっ!うわ~…


「どうしたのミウ顔色悪いよ?」


「ミウちゃん?」


 うう、ウサギの心配した声に救われるよ。

 そして伺うように心配してくれてるヒューカちゃん。

 ミウちゃんはこの二人の美少女に癒されることにしますっ!現実逃避とでも言いたまえ!


「この身体俺のでは無いようです!ー異世界転生ってここは何処!?ー」も昨日から連載再開始まりました。


良かったらチョコットでも見ていただければ幸いです。


作者のモチベーション維持の為、ブックマーク及び評価をどうか宜しくお願い致します

m(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ