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子ウサギは竜王様に寵愛されたい  作者: 柚ノ木 碧(活動休止中)
4章 茜さす樹、影巣食う街
182/256

ミウの御仕事

この話から4章目に入ります。

どうか宜しくお願い致します

m(__)m

 side.ミウ


 カラランカラランと甲高い鐘の音が響く。

 合計14回程鳴り響き、午後の時刻を周囲に知らせる。

 それから数分後。


 椅子に座って呑気に大きな欠伸をし、ミウは机の中にある教材等をチェックしてから軽く蓋に指を押して魔力込めてから鍵を掛ける。こうすると他者からは開けることが出来ない仕組みが施される。


 以前両親の不仲により、拗れた家庭環境の為に素行が悪くなった生徒が他の子が学校に荷物を置いて行った子の物を盗んだり、わざと壊したり、終いには燃やしてしまいボヤ騒ぎを起こしてしまい、それ以降この仕組みが全生徒分渡されて居る。

 とは言え学校に置いてある物だから、職員室にある別の鍵を差し込めば開くのだが、普通はそんなことはしない。

 何かあった時のみにしか使わないのだから。


 ミウは何時もの様に小さなヌイグルミが二つ、兎っぽいヌイグルミと少し目付きが悪く何故か巨大な注射器を背負ったクマのヌイグルミが付いている、鮮やかなオレンジ色のリュックを背負う。

 そして自分より後ろの席にいる女の子ーー…竜王の愛し子で番であり、つい先日迄隠蔽されていたこの世界の第十一番目の精霊である女の子、どうみても普通の人間の女の子にしか見えないが…でも物凄く人目を惹くほどの銀髪に柘榴の様に赤い瞳。そしてあの年齢で一心に竜王から寵愛を受けているせいか、時折ミウでさえ見とれてしまう程の色香を漂わせる時がある。

 そのせいで少し困った事態になっている。

 授業が終わり次第、休み時間や放課後等ウサギの席の周りには男の子達がどうやって話し掛け様かとチラチラと隙を伺っており、ミウは内心"めんどくさ~"と溜め息を吐く。


 これ、私が守るって難しいなぁ~。


 一人二人の男の子なら何とかなる。

 だが半数以上のクラスの男の子が様子を伺って居る。

 終いには女の子も複数含まれて居るけど、この場合男の子の様な下心ある状態ではない。ウサギの義理の父親であるマルティン目当てで自分達の親から縁を作れとせっつかれて居る子達である。


 全員ぶっ叩いたら駄目かな?めんどくさい。


 ミウは自分の小さな背丈よりも少し高い背丈の男の子達に『バッカヤロ~!』と言う意味で睨み付ける。

 私だって可愛い女の子ダゾ!

 とか思ってみても普段の自分の言動を振り返り、「うん、無理だな!」と無い胸を反らしてしまうほど納得する。

 盛大に女の子相手に、しかも可愛い子相手に"揉むもの!捲るもの!悪戯するもの!"何て言う事を豪語し、無理矢理な理屈で悪戯しまくってれば自ずと女の子としては見てもらえない。むしろクラスメート達、特に男子からは男の子と同じ扱いを受けている。


 それって女の子としてどうなんだ?と、思うが成ったもんはしょうがない。愉しいのが一番目!と、ミウは一切反省はしていない。


 背丈の小さな男の子も数名いて、此方は少し意味合いが違う風にウサギの事を見ていたので睨まない。その男の子、リザートマンにしては珍しいサマナーで精霊術師の卵の小さな男の子は、ウサギの側に居る召喚獣のカー君達に興味津々なだけだからだ。


 この教室はサマナー・精霊使い・テイマーそしてミウの様な姿形を変える変態の技能を持った者達が集まって居る特殊教室である。とは言えこの教室で変態するのはミウだけであるし、年齢もバラバラであった。

 最もミウは去年迄は普通科に在籍していた。

 それが昨年の体育の授業中の最中、前回りをした途端に身体が変化して雷獣へと変わり、訳もわからないウチにこのクラスへと移動した(その際服等がほぼ全滅し、涙目になったのは記憶に新しい。しかも元クラスの男子達もいたので気まずい!と思ったが、幼児体型のせいかスルーされたよ…って泣きたいわっ!)。


 ま、良いんだけどね~♪


 そのお蔭で今年から入学して来たウサギの友人兼護衛としての任務を任される身になったし、何より楽しみが増えた。

 "揉むもの!捲るもの!悪戯するもの!"

 この楽しみ………では確実に身の破滅なので(それでも我慢出来なくなってやるが)何とか抑える様にしつつ、女の子の楽しみだっ!


 それは何かと言うと、恋ばなーー!

 ひゃっほー!


 去年突如変身してから仲が良かった子達から何となく距離を置かれてしまい、どう接して良いか解らなくなっていた所にピョコンときた可愛い女の子。しかも竜王様の番!確実に好きな相手が居る子!これは聞かないとダメっしょーー!

 竜王様って私が小さな頃から姿位は知ってるけど、実際は先日のウサギと竜王様の街中デートの時に初めて御互いまともに喋った位で以前は挨拶しかしたことが無い。元々子供の私に接点が然程無いしね。


 と言うか、竜王様の従者にして執事のマルティン様から"ヘタレ"とか"唐変木"とか散々な事言われてる(笑)竜王様だけど、本当はどうなんだろう?

 そう言う事知りたい!

 大人の恋愛とか聞いてみたいっ!

 元大人の人(竜王様だけど)だし、今は子供の姿になってるけどどうなんだろう?

 気になるーー!


「ウッサギ~!授業終わったし帰ろー!」


ミウ視点で次回も展開致します。


良かったら、作者のモチベーション維持の為、ブックマーク及び評価をどうか宜しくお願い致します

m(__)m

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