召喚獣と書類
風邪を引いて数日ダウンしてました。
(/ー ̄;)早く治したい…
「オリアナさん!」
驚いた為か大声を上げ、私に抱き付かれて居るために側に行けない為、慌ててウサギは自身の召喚獣の角があるモノを呼ぶ。
名前は確か…
「クーちゃんお願い!」
ジャッカロープとか言う特殊な召喚獣が大地に展開された魔方陣から現れ、「キュキュー!」と一声した後にオリアナの側に寄り、角から一滴液体がオリアナの出した手に触れた。瞬く間に腫れた頬や痛々しい擦り傷等が何も無かったかの様に治癒されて行く。
「有り難う御座います御嬢様、クーちゃん」
深々とオリアナは腰を折って礼をし、感謝の意味を込めてクーの頭を撫でる。
そう言えばウサギの召喚獣達は皆撫でられるのが好きだったな。
以前リアムが撫でようとしたらしいがどうしたら良いのか解らなかったのか固まってしまい、召喚獣の頭に手をポンポンとするだけで終わってしまった。その為に撫でて欲しくて不満だったらしいカー君に"撫でろ!"と言わんばかりに腹部に頭突きを喰らい蹲って居たな…
その後リアム妹のキーラに「御兄ちゃんほんっと不器用」とトドメをさされて落ち込んでいたが。
クーは撫でられてとても気持ちが良いのか、目を細めて嬉しそうだ。
それにしても…
あの強力な治癒力は私には無い。
治癒の魔法は私【竜王】として一応使えるが、攻撃力が高いせいかはたまた竜形態時の自身の回復の為の治癒力が高いせいか、微々たる威力しかなく、御飾りみたいなモノしかないと私は思って居る。それにこの世界の回復系統の魔法は他の攻撃魔法と比べると効果が薄いと思う。
そのせいで薬師と言う職業が発展してきて居るのだが。
「オリアナさん、もう大丈夫だと思うけど一応自分で身体調べて貰える?それでもし痛いとことか不自由している所とかあったら教えて欲しいの」
「はい御嬢様」
オリアナは自身の怪我した部分、巻かれている包帯を取ってみると出来ていた瘡蓋がポロリと剥がれて床に落ち、肌には真新しい桃色の肌が艶々としていた。
「マルティン、以前預けてた薬(クーの薬。小瓶に数滴移して持たせて居る)は?」
「丁度切れてまして…」
顔は此方を向いているが、目線が徐々に横へと逃れて行く。
…これ、私にも解る様にワザトやってるな?
他の者には全く表情を動かさない癖に、私やウサギ相手には時折この様な態度を示す。ああ、後例外のマミュウか。
「…本当は?」
「他の薬品が作れないかと実験に使いました。御嬢様クーちゃん申し訳ありませんが補充させて下さい」
ジトリと睨み付けたら完全に私から視線外して涼しい顔。
…オイ。
「凄い…!」
あの二人の獣人夫婦が居るの忘れてたな。
チラリとウサギを抱き締めたまま見詰めると、猫耳のウェイトレスが握り拳を作って「あの薬の成分調べられ無いかしら。出来たら美容品や他のモノを作れないかしら」と呟き、チーター?らしい旦那の方のウェイターが慌てて肩を付かんで取り繕うと嫁を正気に戻そうとつついて居る。
「瞬間的に回復したから即効性かあるわね。治癒力が高いのだから、他にも有効活用が…」
小声でブツブツと独り言を呟きだし、どうやら周囲の状況が見えていないらしい。
「すいません!マリー帰って来いっ」
肩を揺さぶるがそれでも今だに己の世界から帰って来ない。
集中していると言えば良いのだろうが、幾らなんでも集中し過ぎでは無いだろうか。まさか何かの病か癖?
「マリーは何時もこうなのですか?」
…あ~、これは。
問うたマルティンの表情を見ると、駄目だな。
引き込む気満々だ。
「え、いや、そのっ」
すとら…ふむ、何だったか。確かストラティファイドだった様な。
それともストライザンドファイド?む…ストラティティドだったか?すまん、忘れた。
旦那の方も気付いたか(名前ではなくな)。
助けを求める様に此方を見詰めて来るが、私ではマルティンを止められぬし止める気にもならん。有益っぽいからな。むしろ抱き込むからな、諦めろ。
「マリーさんは薬師か何か?」
「云え、独学で学んで居るだけのただのウェイトレスです」
「その割りには詳しいようですね、専門的な事を呟き出していますし」
呪いの言葉を呟いている様にも見えるぞ。
私に抱き締められているウサギは「ほぇ~」と声を出してウェイトレスを見詰めて居る。
ちなみに、先程迄もふられてい居たタマは今はミウの腕に捕まっていてもがいている。
…まさか絞めてないよな?
時折タマの口から魂の様な物が出てる気が…あ、兄のアルバがミウに拳骨を喰らわして解放させた。
タマ、涙目だな。
ミウは涙目所か蹲っているが。
「その、彼女の実家の何代かの前に薬師が居たらしく、昔の古い本がありまして…」
「ほう、それはそれは」
『マルティン、今はその話をする時では無かろ?後にするのじゃ、全く。茶が冷めてしまうのじゃ』
そこで姉上から声が掛かり、ストライキじゃない、ストラ…何とかは慌てて嫁をドついて(ウサギとミウが「ひぇ」と呟きを漏らした)此方に戻し、嫁から反撃を喰らって足を踏まれて居た。
音が凄かった気がする。
ストラ何とかが痛みで悶えて蹲っているが…大丈夫か?
『さて話を早速するかの』
「わかりました」
マルティンが持っていた封筒を取り出し、中から書類を取り出しウサギの前に差し出す。
「これは?」
私はこの書類を知っている。
ウサギの為に動いた結果なのだから。
だがそれと同時に、ウサギから離れなくてはならなくなる。
「御嬢様、いいえウサギ。貴女は今日から私マルティン・ティリッヒの養女になって頂きます」
「え!?」
「そして来週から学校に通って頂きます」
え~
はよ風邪治して更新しろ!とか、色々あると思いますが(笑)
٩(๑'﹏')و
作者のモチベーション維持の為、ブックマーク及び評価をどうか宜しくお願い致します
m(__)m




