表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子ウサギは竜王様に寵愛されたい  作者: 柚ノ木 碧(活動休止中)
3章 モーザ・ドゥーグの影
166/256

side.…?

■注意■


この話は短めです。

 side.…?


「ん?あ、れ?」


「気が付いたかにゃ?身体とか何処か痛い所とかあるかにゃ?大丈夫にゃ?」


 ヒョッコリと猫耳がピンッと立った普段商業ギルドの中で語尾に「にゃあにゃあ」付けていたケットシーが、今しがた起きたばかりの銀髪の少女を覗き込んでいる。


「え?さっき商業ギルドで「痛いにゃあ!」って転がってた猫さん?」


「酷い覚えられ方してるにゃあ…」


「あ、御免なさい」


「いいにゃあ、ウッカリ名乗って無かったにゃあが悪いんにゃ。にゃあの名前はビビって言うにゃ。昔竜王様に名前を付けて貰ったにゃ。にゃあにとってとっても大事な名前にゃんで、出来たら覚えて欲しいにゃ」


「レノに…」


「そうにゃ、にゃあに取ってのとっても大事な誇りにゃ」


 ポリポリと照れて居るのか額を掻いて居るケットシーは白い髭がピクピクと動く。そして"此方を"向き、


「ウサギ様此処で待ってて下さいにゃあ、今レノ様達を呼んで来ますにゃ。レノ様~!ウサギ様が起きましたにゃあ~」


 と言って『私』を通過して行ってしまった。


 部屋の中は先程とは違って静かになる。

 だが、部屋に居るウサギ様と呼ばれた少女は此方を怪訝そうに見詰めて居る。

 何度も目を凝らし、顎の下に手を掛けて小首を傾げてウンウン唸って居る。


「やっぱり誰か居るの?」


 タマちゃんは置いて来たし、カー君やみーちゃんは私が意識を手放したから此処には居ないし。気のせいにしてはオカシイんだよねと呟き見詰めて来る。


 やがて数名の足音が聞こえ、『私』はその場を後にした。



「え?黒い犬…」



 背後から聞こえる少女の声に少しだけ。

 満足した。


本日は二作あります。

この話は一作目。

二作目は夜にUP予定です。



作者のモチベーション維持の為、ブックマーク及び評価をどうか宜しくお願い致します

m(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ