番外編 子ウサギは女子会?後日談 前
今回『前』『後』とさせて頂いておりますが、実は『中』もあります。そちらの方はアルファポリスにて、18禁の場所に載せます。
詳しいことは活動報告にて記載致します。
あれから、客ーー…
クラウがふにゃふにゃに溶けたウサギの回復を待ち、やっとウサギが復帰した途端、メイドのカブリスが何故かウキウキしながら採寸を取り、「御嬢様、身長が伸びてます!」と報告をしてくれた。
ただ胸囲を測られた時に何も言われなかったので……ちょっと、ほんのちょっとだけ落ち込んだ。
大丈夫成長期だし!此れからだよね!
こっそり心の中で呟いて、ちょっぴり淋しくなったのはきっと気のせい。
そしてお尻が少し育ったらしい。
いや、そこよりさぁ…
もしかして太った?と思ったのだけど、カブリスさん曰く違うとのこと。大人になる準備に入ったのでしょうと言われ、「出産する時に骨盤がある程度無いとキツいですからね」と言われてからこそっと、「竜人の出産は…いえ、何でもありません」と言葉を濁された。
うん、お尻は程ほどに育って欲しいかも。
もし竜王様とその、結婚して出産する事になって。竜の卵だったら…どれ位の大きさ何だろう。キツイのかな…
ちょっと考えるのは今は止めとこ。
不安になっても仕方無いしね?
全ての採寸を終わらせて。
此れからやって来る季節用の服と、また唐突な御誘いを掛けて国民に『大統領と竜王は交流がある』『仲良くしている』とアピールしたいらしい人達用の服装(ドレスとか格式ある服装)等の注文やちょっとした余所行きを注文し、最後にクラウさんがにっこりと微笑みながら、
「今回の御詫びにこの次来た時にプレゼントを渡すわ。良かったら受け取ってね?」
と、極上の笑みと野太い男性の声で上機嫌に言われて。
…ひきつった。
カブリスさんが色物服装を持って来た時にする笑みと同類な、目が完全に『逃がさないわよ?』と言っている気がするから。
横に居た竜王様を見ると、口の端が引きつってる。
…やっぱりロクなことじゃ無いのかな?と思ってたら、流石に察したのかクスクス笑い、
「マルティン様から聞いたのだけど、御二人共婚約したのでしょう?その御祝いをしたいのよ」
と、飛び切り極上の笑顔とウインクを1つ。
声は野太いけど茶目っ気のある言い方に「モノによりますよ?」と、安易に色物は拒否すると伝えると、
「いや~ねぇ、流石に御嬢様に勝負下着とか渡さないから安心して!」
と言われて一応安心した。
…横に居た竜王様が露骨にガッカリした気がするけど、気のせいと言うことにして置きます。
***
クラウが帰宅し、残っている書類を片付けるべきかと思っていたらマルティンに「本日は御嬢様のアフターケアをして下さい」と言われ、自室に戻って少し話をする事にした。
勿論自分的にはレインとイチャイチャしたいのだが、先程の影響からかレインは中々寄ってこず、さてどうするかと思案しながら二人分の紅茶を淹れようとすると、
「私にお茶の淹れ方を教えて下さい」
と、傍に寄ってきた。
其処でふと悪戯を思い付き、
「キスをしてくれたら教えるけど、どうする?」
と意地悪を言ってみたら、少し頬を染めて軽く俯いたと思ったら…
唇に軽く触れ…
すまん。
理性が軽く飛んだ。




