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隠し事3
「…とにかく。テストを隠すのはよくない。と、いうか、お前はまだ隠し事しちゃダメ」
時雨は少し意地悪な笑みを浮かべてパシッと叩いた。
「いたいよっ」
「おれはしていいがな…!笑笑」
不敵に笑みを浮かべ、手を止める。
「なんでー!」
花音がプンプンと怒るのを無視して、だって俺もう17だし!と笑う時雨。
ポンポンと頭をなでて、
「さ、何が悪かったかいってごらん?」
花音は小さな声で言い始めた。
「えっと…昨日も一昨日も遊んで勉強してなくて…
今日のテストの点数が悪くて…えっと…」
「うん、それで?」
「家に帰って…ビリビリテストやぶって捨てたのが…ヒクッ。ごめん…なさぁい!!」
止まっていた涙がまた溢れてきた。
反省したかな?
よしよし、もうお前はいい子だよ…。
こうやって一歩ずつ成長する。
花音、失敗したら俺がいい子にしてやるから、あんまりいい子になるなよ?