表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/17

黒い翼

 ―――ここはどこ?

 声が聞こえる。

 数人の声。

 真っ暗で何も見えない。

 ひとりが怒鳴る声が聞こえた。

 誰かを殴るような音。

 怖い。

 恐い。

 ―――だれか……。

「こっちだ」

 耳元で誰かがささやいた。

 視界がゆっくりと、鮮明になってくる。

「早く。ここは危ない」

 ―――誰?

 頭の中が真っ白で、何も考えることができない。

 それなのに。

 それなのに、視界と音声はやけに鮮明に、脳に命令を送りつけていた。

 大きくて真っ黒な翼を持った、その人物を。

 耳に残る、その声を。

 顔はやっぱりよく見えなかったけど。

 やけにはっきりと覚えていた。闇を溶かしたような黒い翼と、そして少し低かったけど、凛としていてとてもよく透る声が聞こえたこと。

 彼だったら、自分を連れ出してくれるかな。

 なんとなくそう思った。

 眠い。

 どうしようもなく眠い。

 このまま睡魔に身をゆだねたら、きっと気持ちがいいだろうな。


 視界がゆっくりと闇に落ちていく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ