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決意

 あの話を聞かされてから、シィンの様子に殆ど変わりはなかった。

 相変らず、よく笑い、よく歌う。

 ただ、時々、フッと何かを考え込むように黙り込んでいる姿を見かけるのに、微かな不安は拭いきれなかった。だが、それも、カイネに気付けばすぐに笑いかけてくるのだ。

 ――きっと、何でもない。ただの、気分のムラだ。

 以前とはわずかとは言え変わってしまった何かから目を逸らしながら、日々を過ごす。

 だが、いずれその日が訪れることは、カイネにも判っていたのだ。


   *


「わたし、神殿に行こうと思う」

 獣除けの柵をローグと一緒に直していたカイネの作業が終わるのを待っていたかのように、シィンがそう切り出した。

「はあ? 何言ってんだ?」

 笑いながら、カイネは受け流す。そんな彼の腕を捕らえて、シィンは繰り返す。

「ねえ、カイネ、ちゃんと聞いて? わたし、神殿に行くよ」

「何で!?」

「わたしにも、やれることがあるかもしれないから」

 シィンの眼差しは強い。初めて見た時の茫洋としたところはどこにもなく、さりとて、薬に冒されていた時のような、熱に浮かされたようなものでもない。揺らぎなく、カイネの目を見つめていた。

「あのね、カイネたちはこの国を、この国の人たちを変えようとしているんだよね? わたしは、ずっと、みんなを見ていた。神殿っていう、限られた場所だったけど、でも、ずっと、みんなが幸せになればいいなって思いながら見ていたの。それを放り出して、一人だけここで幸せにはなれないよ」

「でも、そんなの、お前が負うもんじゃないだろ!? 勝手に押し付けられてただけじゃないか!」

 カイネはシィンの両肩を掴み、揺さぶる。

「押し付けられたものかもしれないけど、もう、わたしの中に染み込んでる。どうにもできないよ。それにね、この間、カイネはわたしには責任がないって、言ってくれたよね? でも、それは正しくない。わたしは『神の娘』として謳って、それをみんなは、信じた。みんながあんなにアーシャル様を信じているのは、わたしのせいかもしれないんだよ?」

「そんなの、お前の……」

 何とか彼女の考えを変えようとするカイネを遮って、シィンは首を振る。

「『所為じゃない』なんて、言わなくていいよ。カイネだって、最初はわたしのことを怒ってたんでしょ? それは、当たり前だよ。でもね、『責任』とかだけじゃないの。わたしができることがあって、そうすればそれでみんなが傷付かないで済むかもしれないなら、わたしはやるよ。何よりもイヤなのは、カイネやローグや他のみんなが、傷付くことなの。この間のカイネとリュウさんを見て、本当に怖かった。あれは、ただの練習だったんでしょ? それでも怖かった。本当の戦いなんて、見たくない」

 シィンは、一歩も引く気はないようだった。

 腹が立った。何に対しての怒りかは判らない。シィンにこんなことを負わせたアシクにだろうか。それとも、頑固なシィンに対してだろうか。あるいは、そもそも、こんな事態の元凶である『神』に対してだろうか。とにかく、カイネは、腹が立って仕方がなかった。

 その怒りに任せて、彼はパッとシィンの肩を放す。乱暴なその仕草に彼女がふらついたが、謝る気にはならなかった。そして、クルリと彼女に背を向ける。

「カイネ……」

 泣くのを抑えているような、少し震えたシィンの声にも、振り返ってはやらなかった。

 カイネにも、何をどうしたらいいのか、判らない。ただ、シィンを再び神殿にやることだけは、したくなかった――彼女をあんな目に合わせた場所に、再び送り込むことなど。

 少し離れたところから、ローグが二人を見つめている。

 カイネもシィンも一言も発せず、柔らかな風が髪を揺らすに任せていた。

 ――どうしよう。どうしたらいいんだ?

 カイネが、何度目かの自問を胸中で呟いた時だった。

「シィン様!?」

 唐突に、聞いたことのない男の声が、彼女の名を叫ぶ。

 その声の方へと目を向けると、そこにいたのは、ケネスともう一人、見たことのない長身の男だった。

「ラス!?」

 シィンが目を見開いて、その名を口にする。

 ――ラス……?

 その名前に、カイネは聞き覚えがあった。薬にうなされていた時、何度も彼女が口にしていたものだ。

 男は真っ直ぐに駆け寄ってくると、シィンの前でひざまずく。そして、まるで宝物をいただくようにそっと彼女の手を取り、自らの額に押し付けた。

「よくぞご無事で……! まさか、こんなところでお会いできるとは!」

 シィンを見上げるその目の中には、歓喜の色だけがある。

「ラス……なんで、ここに?」

「何故!? 何故とおっしゃいますか? どんなに、心配したかとお思いで? 自分は、シィン様をお捜し申し上げておりました。ああ、でも、何てお元気そうになって……」

 感極まった様子の彼は、今にも滂沱の涙を溢れさせそうだった。

「ごめんね、ラス。ごめんね」

 シィンは、そっと伸ばした手で、彼の髪に触れている。

 その親密な雰囲気に、カイネの胸の中で、何かがチリッと燃えた。それが不快で、二人の間に口を挟む。

「シィン、そいつは?」

 問われて、シィンは心底から嬉しそうな笑顔を浮かべた。心地よい筈のその顔に、カイネの中の炎が強くなる。

「ラスよ! 神殿で、ずっとわたしの傍に居てくれた人。ラス、こっちはカイネとローグ。わたしを助けてくれた人」

 シィンの紹介に、ラスが立ち上がる。主からカイネに移されたその眼差しは、打って変わって鋭さを帯びていた。

「貴様が……? どういう経緯かは判らんが、とにかく、礼を言おう」

 至極当然、という彼の態度に、カイネはイライラする。シィンの事で、この男に礼を言われる筋合いはなかった。

「で? なんだよ、こいつの事を連れ戻しに来たのか?」

 返答如何によっては、剣を抜くつもりだった。左手を柄に添えながら、カイネは問う。だが、戻ってきたのは、戸惑いに揺れる声だった。

「それは……シィン様が、そう望むのならば……」

 口ごもったラスに、カイネの手から力が抜ける。神殿でのシィンの護衛だと言いながら、問答無用で連れ戻しに来たわけではないというのか。

 言葉を選びかねているラスの様子に、その場の空気を変えるひょうひょうとした声で助け舟が入る。

「久しぶり、カイネ、ローグ。そっちの彼女はシィンちゃんだよね。初めまして、僕はケネス」

「ケネス」

 場の流れを読めているのか、いないのか。いつもと変わらぬケネスの調子に、カイネの緊張は否応なしに緩んでしまう。

「やあ、元気にしてた? うん、元気そうだね」

「そんなことより、何でこんなやつを連れてきたんだよ?」

「まあ、話せば長いんだけどさ、彼も、『神殿ってどうなのよ?』って思い始めた人なんだよ。色々あったみたいでさぁ。情報収集の最中に偶々《たまたま》拾ってさ、腕が立ちそうだから、連れてきちゃった。蛮族を追っている、とは聞いてたけど、まさかシィンちゃんの関係とはねぇ」

 僕も驚いた、ととぼけた口調で言うケネスだった。その適当さに、いや、ケネスの事だから適当ではないのだろうが、とにかくカイネは腹が立つ。

「シィン!」

 語気荒く名前を呼ばれ、彼女がピクンと肩を震わせた。

 丸くした目を見据えながら、カイネは言う。

「いいか、とにかく、オレは認めねぇからな!」

 乱暴なその物言いにラスが眉を吊り上げたのが視界をよぎったが、その言葉を投げ捨てて、カイネはその場を後にした。


   *


 カイネが、捕まらない。

 この三日間、シィンは毎日彼を追い掛けているのに、いつも逃げられてしまう。ちゃんと話をしないといけないのに、カイネはシィンの言葉を聞こうとはしてくれなかった。

 シィンは、神殿に戻るべきなのだ。

 本当は、アシクからあの話をされた時、殆ど迷うことなく、心は決まっていた。

 それは、長い時をかけて染み込まされた『神の娘』という意識のせいかもしれない。『神の娘』なのだから、を捨てて、皆の為に何かしなければという義務感とも言える気持ち。

 あるいは、神の力を信じさせたのは、自分の所為でもある。そういう、罪の意識。

 確かに、それらは、ある。

 でも、それだけではなかった。

 シィンは、自分の頭で考えて、そうしたいと思ったのだ。

 なんの力もない自分には何もできないかもしれないけれど、それでも、何もせずにこのままここで暮らしていくわけにはいかない。

 もしも戦いになれば、カイネや、ローグや、他の里の人たちだって、傷付くのかもしれないのだから。

 自分が動くことで何かが変わる可能性があるのなら、そこに賭けてみたかった。

 なのに……。

「シィン様?」

 小さくため息をついたシィンに、ラスが視線を下げる。再会してから、彼は以前と同じように、常に彼女の傍にいてくれる。それは嬉しいことなのだけれども、なんとなく、その分、カイネたちといられる時間が減ってしまったような気がするのが、寂しい。

「何でもないよ」

 笑みを浮かべて、案じる彼に首を振る。

 ラスがいれば、神殿には帰れる。

 でも、その前に、ちゃんとカイネと話をしておきたかった。

「シィン様」

 うつむいていたシィンは、耳元で囁かれたラスの声で、顔を上げる。彼が目で指示した方向にいるのは、探していたカイネだった。


   *


 この三日間、カイネは考えに考え抜いた。ローグの非難に満ちた眼差しを無視して、徹底的にシィンのことを避け続け。

 何をどうすれば、一番いいのか。

 答えは判り切っている――シィンを行かせることだ。

 反乱軍としては、彼女が神殿の説得に成功してくれれば無血で事を成し遂げることができるし、失敗したとしても、大勢に影響はない。

 全体として考えるならば、シィンを神殿に行かせることが、最善だった。

 だが。

 カイネは、頭を抱える。

 小を殺して大を生かすやり方に、義はあるのだろうか。そんなふうにして手に入る勝利で、満足できるのだろうか。

 いいや、とカイネはその考えを振り払う。

 自分は、そんなキレイな理由で、迷っているのではない。もっと、に満ちて、どうしようもない理由だ。

 ただ単に、シィンを行かせたくないだけなのだ。

 彼女が再び神殿に囚われて、以前と同じように生きることになるかもしれない、ということがイヤなのだ。仮にシィンが神殿の説得に失敗したとしても、そう遠くないうちに、神殿は打倒される。すぐに助け出すことはできる。それでも、ほんのわずかな間でも、彼女を二度とあんなふうにはしたくない。軽やかに笑うシィンを知ってしまったからには、薬に侵されて人形のようになった姿など、二度と見たくなかった。

 それは子どもじみた我儘で、カイネは、始終彼女の後を雛のようについて回っているローグの事を笑えないなと自嘲する。

 三日間考え続けても結局答えは出ず、得られた結論は「もう一度シィンと話をしよう」だ。

 カイネは覚悟を決めて、歩き出す。

 あれ以来、彼は家に帰っていない。同じ里の知り合いの家に、適当な理由をつけて寝泊まりさせてもらっていた。

 久し振りの家路を歩きながら、カイネは頭の中を整理する。

 とにかく冷静に、落ち着いて、話を聞かなければ。

 そう、自分に言い聞かせていた矢先だった。

「カイネ!」

 弾むような声で、名前が呼ばれる。

 ピタリと足を止め、視線を上げた先にいたのは、シィンとその護衛のラスだった。そうやって二人が並んでいる姿に何故かイラッと心の中が泡立ったが、一人で駆けてくるシィンに、それはスッと霧消した。

「カイネ、お話があるの」

 彼女は小さい。小さいが、驚くほどに強くなった眼差しで、カイネを見上げてくる。

「……オレも、話をしたかったんだ」

「そう? 良かった」

 また逃げられるとでも思っていたのか、シィンがホッとしたように息をつく。

「ラスは、おうちに帰っていてもらうわ。行こう?」

 シィンはそう言うと、率先して、人目のない場所へと歩き出す。その後を追いながら、カイネは無性に踵を返して立ち去りたくなる気持ちを、辛うじてこらえていた。

 やがて、里の外れ、人は滅多に来ない木立の繁る場所まで来ると、シィンはクルリと振り向いた。その目には、一歩も引かない、という色が満ち満ちている。

「わたし、やっぱり行くからね」

 それは、『お願い』でも『お伺い』でもない、『宣言』だった。

 ここで、彼女がほんの少しでもカイネの気持ちを訊くようなことがあれば、彼は即座に引き留める言葉を口にしてしまっていただろう。だが、彼女はもう決めているのだ。

 少し開いた足で大地を踏みしめ、両の拳は固く握って。

 シィンは、自分自身の意志で、為すべきことを定めた。そんな彼女を押しとどめることは決してできないのだということが、カイネの骨身にみる。

「ああ、クソッ」

 小さくつぶやいたカイネに、シィンは身構えるようにキュッと唇を引き結ぶ。

 だが、カイネは、彼女に投げる言葉を持っていなかった。

 代わりに、両腕を伸ばして、柔らか味を増した、けれども相変わらず華奢な身体をその中に閉じ込める。カイネごときにすっぽりと包みこんでしまえることが、なぜだか胸を締め付けた。

「わかったよ」

「え?」

 固い胸に押し付けられてくぐもった声。気勢を削がれたようなその声は、いぶかしげな響きを持っていた。

「いいよ、行って来いよ」

 シィンが腕を突っ張ろうとしている気配を感じて、カイネは力を緩めてやる。

 彼の腕の中から見上げてくるシィンは、きょとんと目を丸くしていた。

「お前がやりたいようにやったらいい。自分でやると決めたんだ、オレが止める筋合いはないだろう?」

 突き放した物言いに感じたのか、彼女の顔が微かに歪む。そんな『弱さ』は残っているのかと、カイネはなんとなくホッとして苦笑した。

「本当は、行かせたくはない。これは変わらない。二度と、お前をあんなクソ溜めみたいなところに近付けたくはなかった。でも、オレ達は、オレ達自身の手で生きる為に戦おうとしてるんだ。それなのに、お前がそうしようとしているのをやめさせるわけにはいかないだろう?」

 カイネの言葉に、シィンの唇が微かに震える。そして、込み上げてきたものを彼の目から隠すように、パッとその顔を伏せた。

 ごつごつとしたカイネの胸にしがみついたまま、シィンが囁く。

「ありがとう」

 その声は、微かに揺れていた。

「けどな、ヤバそうだと思ったら、すぐに助けに行くからな。何があっても、絶対に、オレが助けに行ってやる」

 今度は柔らかく腕の中にくるみ込んで、カイネはそう告げる。

「うん……うん、お願いね。わたし、待ってるからね。わたしは、絶対に、ここに帰ってくる」

 小さな声でそう返してきたシィンは、彼女が持てる力を精一杯使って、カイネを抱き締め返してくる。

 ――こいつは、ここに居たいんだ。ここが、こいつの生きていく場所なんだ。

 カイネは、そう確信する。

 しがみついてくる、儚いけれども必死な力が、その証に違いなかった。


   *


 翌日、シィンはラスを連れて旅立った。彼女をここに連れてきた時には殆ど走り詰めだったが、シィンが目覚めた状態で、旅慣れぬ彼女を連れてとなれば、そうはいくまい。休憩を入れながらになるだろうから、アシャルノウンまでは十日ほどはかかる筈だ。その猶予を使って各地の隠れ里に伝令を飛ばし、一気にアシャルノウンに集結する。騎馬に慣れた者なら三日もあれば動ける距離に、どの隠れ里も位置していた。

 シィンの旅立ちにあたって、一つだけ予想外だったことがある。

 それは、ローグだ。

 ローグはシィンの外套の裾を握り締めたまま、なかなか放そうとはしなかった。

「ローグ、しばらくの間だけだよ?」

 彼の目を覗き込んで、困ったように首をかしげながらそう言ったシィンに、ローグは頷こうとはしなかった。

 フルフルと首を横に振るばかりの弟分に、カイネはしびれを切らす。ローグの両手を掴むと、有無を言わせずシィンの外套からもぎ離した。体格の差に物を言わせ、暴れるローグを抑え込む。

「ほら、いいから早く行っちまえ」

 カイネが顎で示すと、シィンはためらいつつも馬の方へと足を向ける。

 と、その時だった。

「い……ぁ……だぁ……」

 軋むような、吹き抜ける風のような音。だが、確かにそれは声だった。

「ローグ?」

 見下ろすと、頬を涙で濡らしながら、口をハクハクと開閉させていた。

「や……だ……い、かない……で……」

 顔を歪めながら、喉から血を吐き出すように、ローグは懸命に訴えている。

 シィンは一瞬驚きに目を見張った後、破顔した。

 タッとローグに駆け寄ると、彼の頬を両手で包み込み、嬉しそうに額を寄せる。

「すごいわ。いいお守りね、あなたの声が聴けるなんて」

 はしゃいだ声でそう言って、ローグの頬に口づけた。

「どんなに傷付いても、治らない傷はないんだね。人って、強い。やっぱり、わたしはみんなを信じるわ。初めのうちは、みんな戸惑うかもしれないけれど、きっと、ちゃんとやっていける。神様が助けてくれなくなっても、きっと、めげて潰れてしまったりはしない」

 もう一度、唇を寄せ、そしてローグの目を覗き込んだ。

「次に会った時には、もっとちゃんと聴かせてね。一緒に歌えたら、もっといいわ。カイネと一緒に、わたしを迎えに来てね。待ってるから」

 シィンの顔に浮かんでいるのは、躊躇も不安も疑心もない、晴れやかな笑み。

 そうして身を翻すと、今度こそ、馬の傍に立つラスの元へと駆けて行く。

 ローグは、もう暴れようとはしておらず、カイネは彼を捉えていた腕を解く。シィンが馬上の人となった時も、その馬が走り出した時も、ローグはジッと佇むだけだった。

 馬影は小さくなっていき、やがて木々の向こうへと消えていく。

 姿が見えなくなった後も、ローグはその方向を見つめ続けていた。カイネは彼の肩を叩く。

「ローグ、行くぞ。オレ達も、あいつを迎えに行く準備をしないと」

 その言葉にローグはカイネを振り返り、もう一度道の彼方を見やり、そしてカイネを見上げて頷いた。彼の目の中に常に漂っていたどこか不自然な幼さは色褪せて、今は確たる輝きが宿っている。

「よし!」

 カイネはクシャクシャとローグの髪を乱した後、彼らが為すべきことを為す為に、動き始めた。


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