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プロローグ
『××!お庭でね、すごく綺麗なお花みつけたの!××にあげる!』
俺は、『人間』を欲望の奈落に突き落とし、手駒に使う『悪魔』という存在だ。
悪魔は人間を餌としか、思っていない。俺もその一匹だ。
だけど。
俺を見たこともない世界に引き込んでくれたのは彼女だった。
悪魔が嫌う、光の美しさを教えてくれた。
俺はここに誓おう。
彼女を未来永劫護ると。
『××、私はお前が大好きだよ。』
俺はお前が大好きだ。
それはお前が言っていた『大好き』と意味は違うのだろう。
ならば俺は『愛している』。
ありがとう、を君へ。